異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜

芍薬甘草湯

文字の大きさ
69 / 119

ダンジョンボス

しおりを挟む
「おそらくこの先にボスモンスターがいる。ここから先も更に続くようなら一度引き返してもいいだろう」
 そうだな、その場合は一度戻って立て直した方がいいだろう。

 そして俺たちはボスモンスターがいるであろう部屋に入った。

「‥‥‥アレがボスモンスターか?」
 岩で出来た動く人形‥‥‥ゴーレムだ。ウロウロと歩いている。

「随分とスムーズに歩くもんだなぁ‥‥‥」
「‥‥‥厄介だな。剣もその銃という武器も効きにくいだろう」
 セリスは戦況を冷静に分析する、さすがだな。
 だがしかし、一つ把握出来ていないようだ。
 俺の武器、魔法拳銃改め『岩穿ち』の存在を知らないからな。

「ここはまず俺にやらせてくれ」
 近未来的デザインの拳銃、岩穿ちをスチャッと構えて狙いを定め‥‥‥引き金を引く。

ビッッ!!!!

 銃口からは光の筋が放たれたように見え、光弾の当たった先のゴーレムには真ん丸い穴が開いていた。

ビッッ!!!!

 念の為もう一度放つ。同じようにもう一ヶ所穴が開いた。

「‥‥‥すごい!」
 隣で見ていたフルルが思わず呟く。

 ゴーレムは動かなくなったが倒せたのだろうか?

「‥‥‥やりましたか!?」
 おいティナ、やめろ。フラグを立てるな。

 ゴーレムはぐらぐらと揺れ始め、そして倒れた。その後もやはり動かない。

「倒せたみたいだな? 良かった‥‥‥」
「いや、良かった‥‥‥じゃないよ! なんで一撃で倒せるんだよ!?」
 セリスに怒られた。

「いや、一撃じゃないぞ、二発撃ったから‥‥‥」
「そういう問題じゃない!! なんなんだ、その武器は!?」
 再度怒られた。解せぬ。

「いや、そんな事よりもだ。さっきの完璧な二足歩行を見たか? どうやって動いているのか調べてみようじゃないか!」

「エドガー様、お手伝いします」
 ティナはバラけてしまったゴーレムの腕を拾ってきてくれた。早速関節部を見てみる。

「‥‥‥なるほど、複層魔法陣か!」
「な、何をしてるんだ? ダンジョンのボスを倒したんだぞ?」

「え? なんかあるんだっけ?」
「お宝を探すんだろうが!! 何をしにこんなとこまでやって来たと思ってるんだ!?」
 セリスにまた怒られた。

「あぁ、そっか。魔導書や魔法陣の類があったら見せてくれ。そっちは任せた」
 いまはこっちの方が忙しいからな。ゴーレムを動かす魔法陣なんて初めて見たし。

「じゃああっちはフルルが見繕って来ます」
「頼んだ」

「やれやれ‥‥‥、せっかくダンジョンを踏破したってのにそっちのけかよ」
 セリスと三人はため息を吐いた。
しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?

火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…? 24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す

紅月シン
ファンタジー
 七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。  才能限界0。  それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。  レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。  つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。  だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。  その結果として実家の公爵家を追放されたことも。  同日に前世の記憶を思い出したことも。  一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。  その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。  スキル。  そして、自らのスキルである限界突破。  やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。 ※小説家になろう様にも投稿しています

転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~

ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。 コイツは何かがおかしい。 本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。 目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。

異世界へ行って帰って来た

バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。 そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。

知識スキルで異世界らいふ

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

無職が最強の万能職でした!?〜俺のスローライフはどこ行った!?〜

あーもんど
ファンタジー
不幸体質持ちの若林音羽はある日の帰り道、自他共に認める陽キャのクラスメイト 朝日翔陽の異世界召喚に巻き込まれた。目を開ければ、そこは歩道ではなく建物の中。それもかなり豪華な内装をした空間だ。音羽がこの場で真っ先に抱いた感想は『テンプレだな』と言う、この一言だけ。異世界ファンタジーものの小説を読み漁っていた音羽にとって、異世界召喚先が煌びやかな王宮内────もっと言うと謁見の間であることはテンプレの一つだった。 その後、王様の命令ですぐにステータスを確認した音羽と朝日。勇者はもちろん朝日だ。何故なら、あの魔法陣は朝日を呼ぶために作られたものだから。言うならば音羽はおまけだ。音羽は朝日が勇者であることに大して驚きもせず、自分のステータスを確認する。『もしかしたら、想像を絶するようなステータスが現れるかもしれない』と淡い期待を胸に抱きながら····。そんな音羽の淡い期待を打ち砕くのにそう時間は掛からなかった。表示されたステータスに示された職業はまさかの“無職”。これでは勇者のサポーター要員にもなれない。装備品やら王家の家紋が入ったブローチやらを渡されて見事王城から厄介払いされた音羽は絶望に打ちひしがれていた。だって、無職ではチートスキルでもない限り異世界生活を謳歌することは出来ないのだから····。無職は『何も出来ない』『何にもなれない』雑魚職業だと決めつけていた音羽だったが、あることをきっかけに無職が最強の万能職だと判明して!? チートスキルと最強の万能職を用いて、音羽は今日も今日とて異世界無双! ※カクヨム、小説家になろう様でも掲載中

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

処理中です...