異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜

芍薬甘草湯

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メッサーラ経由王都へ

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 受験日が近くなった。そろそろメッサーラ経由で王都に向かおうと思う。
 今回は受験だけなのでロキソやフルルは行かない。来るのはティナだけだ。

 王都までは片道で5日かかるし何かのトラブル等を考えて早めに出る事にした。

 メッサーラまでは1日なのでそんなに辛くはないがそこから先が遠いんだよな。
 まぁ今回は受験勉強で時間は潰せるか。

 今回は御者をティナがやってくれる。勉強に集中出来るようにとのこと。
 ティナは本当になんでも出来るなぁ。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「エドガー様、まもなくメッサーラに到着します」
「わかった」

 この街はもう何度も来てるよな。門番の人も覚えてくれたのか簡単に通してくれる。

 初回は‥‥‥あれだ。パーシヴァルさんに連行された時だったな。
 次は衛生官のフィルさんに連行されて‥‥‥。

 って、連行されてばっかりじゃん。自分たちだけで来たのは意外と初めてだったか?

 門を抜けて辺境爵邸に向かう。俺もティナも道を覚えてるから迷わずに行ける。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「エドガー様! お待ちしてましたわ!」
「エリーゼ様、問題集ありがとうございました。だいたい九割ほど終わったところです」

 それを聞いたエリーゼ様の表情が固まる。
 ん? どうした?

「さ、さすがエドガー様ですわね。素晴らしいですわ‥‥‥!」
「‥‥‥エリーゼ様はどのくらい終わってらっしゃいますか?」

 更に表情が固まり、目を逸らし始める。
「‥‥‥くらいですわ」
「え? なんて?」

「‥‥‥半分くらいですわ!! だって全然わかんないんですもの!!」
「‥‥‥」
 こいつは予想外だ‥‥‥。俺より遥かに先に始めていたはずなのに‥‥‥。

「だ、大丈夫ですわ! 選択問題とかは得意ですもの‥‥‥」

 イザベラ様が出迎えに出てきた。ゲオルグ様は今王都で政務中らしい。

「エドガーくん、こんにちは。エリーゼのお勉強の件、任せてもいいかしら?」
「‥‥‥わかりました。なんとかいたしましょう」

「行きの馬車で二人っきりで教えて下さいますの!?」
 一瞬嬉しそうな表情になったエリーゼ様。

「ええ‥‥‥教えて差し上げますよ、二人きりでね、フフフ」
 
「!? エドガー様? お顔が怖いですわ!」
 エリーゼ様は顔が青ざめて涙が溢れそうな表情に変わった。

「あらあら、エドガーくん。どうかお手柔らかにねー」
「‥‥‥ええ。お任せください。絶対に合格させてみせますので」
「絶妙に会話が噛み合ってないですわ! 絶対に『お手柔らかに』じゃないですわー!!」
 城内にエリーゼ様の叫びが響き渡った。
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