97 / 171
冒険者 編
モンスターパレード
しおりを挟む「ネロ、大変な事態が起きたわ、王宮まで来てくれる?」
「シャル、どうした?」
「モンスターパレードよ、コレは国家的問題。とりあえず一緒に来て!」
「わかった」
王宮は大騒ぎ、兵隊さん達が行ったり来たり。大変そうだな。
陛下からお願いされた。
「ネロ、よく来てくれた。お前を一流の冒険者として、また我が娘の伴侶として頼む。このモンスターパレードで被害が減る様に抑えてくれ」
「はぁ、まぁやれる事はやってみます」
「すまぬ、恩に着る」
モンスターパレードとは、モンスターの大発生。通常では有り得ない数のモンスターが現れて、都市を襲い、覆い尽くして根こそぎ破壊してしまう。数十年に一度起きるかどうかの大災害だそうだ。
ある程度の予兆が分かるので、予測がつき、今週中に起きそうな予想らしい。
俺ももちろん、シャルもマリアもローズもサラも未経験だ。が、リヴィアは前回のモンスターパレード経験者らしい。
ある程度のベテラン冒険者からすれば、素材を沢山くれるビッグイベントらしいが、普通の人からすれば災厄でしかない。
「明日から一週間の間にモンスターパレードが起きる可能性があります。最大限の警戒を行い、外出しないようにしてください」
都市にアナウンスが入る。
こんな機能があったんだな。
とりあえずの思いつく用意は出来るだけしてみたが、薬とかも沢山必要だろうな。匿名で大量に寄付しておいた。
「ギルドとしても、冒険者を派遣するからには傷ついて欲しくはない。なるべく安全にモンスターを倒してもらいたい。と言うわけで、ネロ、まずはお前さんが最前線で敵の先頭集団を一掃してくれるとありがたい」
おぉーい、ギルマス、誰から聞いた?
チラッと見ると、うちの嫁候補の猫二人が目線を逸らした。お前らか!
「うちのネロは規格外の魔法使いだと言っただけニャ‥‥‥」
「あちしだって、旦那ならなんとかしてくれるって思ったんだよ。悪かったよ‥‥‥」
猫二人がしょんぼりして、尻尾も下がってるから怒る気が失せてしまった。
もう二度としちゃ、ダメなんだからね!
予想通り、翌朝モンスターパレードが発生した。遠くに土煙が見える。地鳴りのような音、モンスター達が近づいてくる音だ。
俺は王都正門前についた。ミストサーチでモンスターが近づいているのが正確にわかる。
とりあえず人は、全員城壁内に入ったな、よし。
水の魔剣 オキシダンに相当量の魔力を込める。城壁と平行に城壁の端まで刀身が伸びる。
重さは感じない、魔力だから。
野球で言えば右バッターが肩の高さでバットを寝かせたような構えだ。
この状態でモンスター引きつけるの怖ぇぇ!先頭集団はモンスターの中でも強めの奴らが多いらしいが‥‥‥。
確認出来たのは、オーガ、ブラックゴブリン、毒トカゲ、ウィンドウルフ等‥‥‥。
まだだ、まだまだ‥‥‥、ここだ!
ブォン!!!!
2メートルまで近づいたモンスター達に向けて、剣を振る、と言うよりはバットスイング。
右から左へモンスター達のウェーブが起きる。
オーガなんかはデカイので足しか切れてないので今度は左から右へ。
目の前にはキラキラの野原。
超有名アニメであったなぁ。こんな光景。
『その者、黒き衣を纏いて金色の野に降り立つべし』
すいません、言ってみたかっただけです。
とりあえず半径500メートル超の半円形にモンスターを駆逐出来た。
14
あなたにおすすめの小説
社畜サラリーマン、異世界でパンと魔法の経営革命
遊鷹太
ファンタジー
過労死寸前の30代サラリーマン・佐藤健は、気づけば中世ヨーロッパ風の異世界に転生していた。与えられたのは「発酵魔法」という謎のスキルと、前世の経営知識。転生先は辺境の寒村ベルガルド――飢えと貧困にあえぐ、希望のない場所。「この世界にパンがない…だと?」健は決意する。美味しいパンで、人々を笑顔にしよう。ブラック企業で培った根性と、発酵魔法の可能性。そして何より、人を幸せにしたいという純粋な想い。小さなパン屋から始まった"食の革命"は、やがて王国を、大陸を、世界を変えていく――。笑いあり、涙あり、そして温かい人間ドラマ。仲間たちとの絆、恋の芽生え、強大な敵との戦い。パン一つで世界を救う、心温まる異世界経営ファンタジー。
昭和生まれお局様は、異世界転生いたしましたとさ
蒼あかり
ファンタジー
局田舞子(つぼたまいこ)43歳、独身。
とある事故をきっかけに、彼女は異世界へと転生することになった。
どうしてこんなことになったのか、訳もわからぬままに彼女は異世界に一人放り込まれ、辛い日々を過ごしながら苦悩する毎日......。
など送ることもなく、なんとなく順応しながら、それなりの日々を送って行くのでありました。
そんな彼女の異世界生活と、ほんの少しのラブロマンスっぽい何かを織り交ぜながらすすむ、そんな彼女の生活を覗いてみませんか?
毎日投稿はできないと思います。気長に更新をお待ちください。
明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
俺のスキルが回復魔『法』じゃなくて、回復魔『王』なんですけど?
八神 凪
ファンタジー
ある日、バイト帰りに熱血アニソンを熱唱しながら赤信号を渡り、案の定あっけなくダンプに轢かれて死んだ
『壽命 懸(じゅみょう かける)』
しかし例によって、彼の求める異世界への扉を開くことになる。
だが、女神アウロラの陰謀(という名の嫌がらせ)により、異端な「回復魔王」となって……。
異世界ペンデュース。そこで彼を待ち受ける運命とは?
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
ゲームちっくな異世界でゆるふわ箱庭スローライフを満喫します 〜私の作るアイテムはぜーんぶ特別らしいけどなんで?〜
ことりとりとん
ファンタジー
ゲームっぽいシステム満載の異世界に突然呼ばれたので、のんびり生産ライフを送るつもりが……
この世界の文明レベル、低すぎじゃない!?
私はそんなに凄い人じゃないんですけど!
スキルに頼りすぎて上手くいってない世界で、いつの間にか英雄扱いされてますが、気にせず自分のペースで生きようと思います!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる