転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー

芍薬甘草湯

文字の大きさ
126 / 171
第二部 家庭編

その後

しおりを挟む

「ネロくん、どうしたの? 固まってる」
「あう、あう‥‥‥」

「水神様に対するご無礼の数々、この里の長である私の首をもって、どうかご容赦くださいませ!」
「い、らな、い」


「なんかネロくん、麻痺したみたいになっちゃったから、こっちの部屋で治療しようか?」

 エルフさん達が数人立ち上がり、固まってる俺を運んでくれた。部屋に入ったら動けるようになった。ありがとう。




「ユラ! お前、水の神様とかそう言うのを、言うんじゃない!」
「えぇー、なんでー? 秘密だったのー?」

「やはり本当なのですね。ネロ様、申し訳ございませんでした」
「長老様、やめてください」

「私の事はカミラと。ユグドラシル様は最初からお気付きだったのですね。私の不徳の致すところでございます」
「そりゃそうだよ。ボクの身体の水分を入れ替えられるなんて、神級の加護持ちだとしても無理だもん」

 確かにあの頃では無理だったろうな。
 MPは有限だったし‥‥‥。

「確かにあの魔力量はヒューマンで扱えるものではありませんでした。ユグドラシル様のお体の変調にも気付くのが遅くなりましたし、最早、私が長老を務めるべきではありませんね‥‥‥」

「そうかもねー? だからカミラ。長老は誰かに任せて、ボクの枝の世話をしてよ。ネロくんの家に植えるんでしょ?」
「そうだなぁ、その辺に植えるわけにはいかないよなぁ?」

「じゃあ決まり! 一緒に行こう! カミラ!」
「はい、全身全霊をもってお世話させていただきます」


 その後は、エルフの里の長老の交代、世界樹が無事に治った快気祝い、俺の歓迎会、感謝祭と色々あった。

「是非またお越しください。ネロ様」
「あー、うん。気が向いたら来ます」

 ひと段落ついたので、世界樹の実をもらって帰る事にしたのだ。いっぱいいるとまたテンパるので、見送りは最小限で、と強く希望した。


 ミストドアでクリスさんを帝都に送った。
 俺の事は秘密にしてもらわなきゃ。

「クリスさん、くれぐれも内密にして下さいよ」
「わかりました」

「その話し方だとバレますよね?」
「‥‥‥わかった」

「それではクリス、元気でやりなさい。たまにはヤーパン国に来なさいね」
「はい、お母様もお元気で」

 今度はミストドアを我が家に繋ぐ。
「この魔法は本当に便利ですな」
「でしょう? 行った事ある所にしか行けないけどね」


「ただいまー」

「「「!!!!!!!!」」」

 久しぶりの我が家だ。
 10日くらいだったけど久しぶりな気がする。 

「ネロ様~!!!!」
「おお、ただいま。ヨウコちゃん。どうした?」

 帰って来た事に喜んでくれて。
 こうやって出迎えてくれて嬉しいなぁ。



「どうした? じゃ、ございませぬ! 着いたら呼んでくれると言うたではありませぬか!!」

 あ‥‥‥、ごめん‥‥‥。
 マジですっかり忘れてました。
しおりを挟む
感想 91

あなたにおすすめの小説

社畜サラリーマン、異世界でパンと魔法の経営革命

遊鷹太
ファンタジー
過労死寸前の30代サラリーマン・佐藤健は、気づけば中世ヨーロッパ風の異世界に転生していた。与えられたのは「発酵魔法」という謎のスキルと、前世の経営知識。転生先は辺境の寒村ベルガルド――飢えと貧困にあえぐ、希望のない場所。「この世界にパンがない…だと?」健は決意する。美味しいパンで、人々を笑顔にしよう。ブラック企業で培った根性と、発酵魔法の可能性。そして何より、人を幸せにしたいという純粋な想い。小さなパン屋から始まった"食の革命"は、やがて王国を、大陸を、世界を変えていく――。笑いあり、涙あり、そして温かい人間ドラマ。仲間たちとの絆、恋の芽生え、強大な敵との戦い。パン一つで世界を救う、心温まる異世界経営ファンタジー。

昭和生まれお局様は、異世界転生いたしましたとさ

蒼あかり
ファンタジー
局田舞子(つぼたまいこ)43歳、独身。 とある事故をきっかけに、彼女は異世界へと転生することになった。 どうしてこんなことになったのか、訳もわからぬままに彼女は異世界に一人放り込まれ、辛い日々を過ごしながら苦悩する毎日......。 など送ることもなく、なんとなく順応しながら、それなりの日々を送って行くのでありました。 そんな彼女の異世界生活と、ほんの少しのラブロマンスっぽい何かを織り交ぜながらすすむ、そんな彼女の生活を覗いてみませんか? 毎日投稿はできないと思います。気長に更新をお待ちください。

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。 彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。 最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。 一種の童話感覚で物語は語られます。 童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

異世界転生したおっさんが普通に生きる

カジキカジキ
ファンタジー
 第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位 応援頂きありがとうございました!  異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界  主人公のゴウは異世界転生した元冒険者  引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。  知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

俺のスキルが回復魔『法』じゃなくて、回復魔『王』なんですけど?

八神 凪
ファンタジー
ある日、バイト帰りに熱血アニソンを熱唱しながら赤信号を渡り、案の定あっけなくダンプに轢かれて死んだ 『壽命 懸(じゅみょう かける)』 しかし例によって、彼の求める異世界への扉を開くことになる。 だが、女神アウロラの陰謀(という名の嫌がらせ)により、異端な「回復魔王」となって……。 異世界ペンデュース。そこで彼を待ち受ける運命とは?

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

ゲームちっくな異世界でゆるふわ箱庭スローライフを満喫します 〜私の作るアイテムはぜーんぶ特別らしいけどなんで?〜

ことりとりとん
ファンタジー
ゲームっぽいシステム満載の異世界に突然呼ばれたので、のんびり生産ライフを送るつもりが…… この世界の文明レベル、低すぎじゃない!? 私はそんなに凄い人じゃないんですけど! スキルに頼りすぎて上手くいってない世界で、いつの間にか英雄扱いされてますが、気にせず自分のペースで生きようと思います!

処理中です...