転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー

芍薬甘草湯

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第二部 家庭編

対サンドドラゴン

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「くそっ! 爬虫類の分際で‥‥‥。舐めんなよ!!!!」

 こっちも向こうもお互い攻撃が届かない。正確に言えば、強力な攻撃をする為の時間が取れない‥‥‥。
 くそっ、どうしたら‥‥‥?

「ネロ様、妾が時間を作りますえ!」
「我もやります!」
「わかった! 頼む!」

 みんなには水結界を張ってあるから、一撃で致命傷には至らないだろう。怪我してもすぐ治るようにハイポーションミストを‥‥‥ダメだった。この四人は蕩けてしまうんだった。

 考えろ、考えろ‥‥‥。この間のメガレーザーは溜めに時間がかかるし‥‥‥。

 !! よし、これなら‥‥‥
 やってみるか。ダメなら違う方法だ。

「オールレンジオプションレーザー!!!!」

 全方位の無数のオプションからレーザーを放つ! 違うのは発射時間。いつもの一瞬のやつじゃなく、相手に攻撃が通じるまで出し続けてやる!
 ここからはずっと俺のターンだ!!

「グググ‥‥‥ギャオオーーー!!!!」

 少しは効いてる‥‥‥のか? 
 こっちも全力だ、MPが有限だったらとっくに倒れてるところだよ。

「みんな! まだ時間がかかるし、手が離せない! 周囲の警戒は頼んだぞ!!」

 みんなの方を向いた後、振り返るとサンドドラゴンの魔力が膨れ上がった。

 これは‥‥‥マズイ!!!!

「みんな! 離れろ!!!!」

 魔力の暴走‥‥‥大爆発‥‥‥崩壊‥‥‥

 くそっ!! 間に合えっ!!!!

 咄嗟に亜空間を展開した、爆発寸前のドラゴンごと亜空間に放り込んだ。

 ひとつ誤算があった‥‥‥
 俺も亜空間に入ってしまったのだ。




ーーーーーーーーーーーーー

 ローズ達四人はネロとサンドドラゴンのいた空間を見て膝をついた。ネロが居なくなってしまった。

「そ‥‥‥そんな‥‥‥ネロ様‥‥‥」
「主殿‥‥‥どこへ‥‥‥」
「ネローーーーーーーーーー!!!!」
「旦那ーーーーーーーーーー!!!!」

ーーーーーーーーーーーー


 四人は砂の遺跡から戻って来た。サンドドラゴンが消えたお陰で大地に潤いが戻りつつある。それは本来であれば喜ばしい事だったが、四人は全く喜べなかった。

 自分達の主であるネロの消息が掴めなかったからだ。更にその報告を家族にどう伝えたら良いかわからなかった。


 戻って来たイスタニーの町では水が戻りつつあった。水源が復活し、町人の顔が明るくなっていた。復興には時間がかかるだろうがそれは四人にはどうでも良かった。

「‥‥‥全く旦那はどこに行っちまったんだ‥‥‥」
「ネロの事だから死んではいないと思うニャ」
「我も主殿の気配を感じまする‥‥‥」
「妾もじゃ、ただはっきりとしなくての」


「シャル達にはどう伝えるかニャ?」
「それなんだよなぁ‥‥‥」
「気が重いでござるなぁ‥‥‥」
「どうすれば良いかのう‥‥‥」

「「「「ハァーーーーーーーー」」」」
 四人は一斉にため息をついた。

ーーーーーーーーーーーー


「という訳じゃ。おそらく亜空間で生きてはおるが、いつ戻ってくるのかはわからぬ‥‥‥」

「なるほどね‥‥‥、コレを見る限りまぁ生きてはいるでしょうね」
「そのうち戻って来るでしょ?」
「ネロくん、ずっとやっててくれたからポーションの備蓄だけでも10年以上あるし‥‥‥、家計としては問題は無いわ」

「アタシは早く帰って来て欲しいなぁ。この子を見せたいからさ」
 ジャンヌはそう言いながらお腹をさすった。


 それから‥‥‥
 ネロが消息不明になって六年の歳月が経とうとしていた。

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