170 / 171
第二部 家庭編
最終話 その後
しおりを挟むスタンピードが終息してから数日後、俺と子供たちの表彰式が執り行われた。
「此度のお主達の活躍、過去に例を見ないものじゃ! よって王宮とギルドの協議の結果、ネロを史上初のSSランクに任じるものとする! 同様にハイドール、ビアンカ、フローラをSランクに、レオンをAランクに任じるものとする!」
「ありがたき幸せにございます」
「「「「ありがたき幸せ!!」」」」
「領地もくれる予定だったからもらえば良かったのに‥‥‥」
「前にも言っただろ? シャル。俺はお前たちと暮らしていければ良いんだって」
「そういう欲はないよねぇ? 食欲と性欲は人並み以上にあるけどねぇ?」
「マリア、やめて。子供の前だし‥‥‥」
「今回の件でさらに資産も増えてるし、屋敷は増築した方が良いかも? ネロくん」
「やっぱり? その辺はナタリーに任せるよ!」
「もう、そればっかり‥‥‥」
「ネロは本当にすごいニャー。だから、うちはネロの子供が欲しいニャ」
「あちしも旦那の子が欲しいよ。発情期が近そうなんだよ。頼むよ」
「だから、ここで言う事じゃないだろ!?」
「でも出来にくいんじゃなかった?」
「あ、多分大丈夫だよ。この間進化したボクの実を食べてるから他種族交配が上手くいくようになるみたいだよ!」
「ニャー!!!! それを早く言えニャ!! ネロ、来てニャ!!」
「旦那はしばらく借りるからな!!」
「なんと!! では我も‥‥‥?」
「妾も参るぞ!! こりゃ! 待ちゃあ!!」
ものすごい剣幕で猫二人に別部屋に連行された。魔物娘二人も走ってついてきた。
さすがに猫二人と言えどもその場でおっ始める事はなかった。
ーーーーしばらくお待ち下さいーーーー
‥‥‥‥‥‥‥‥‥
いつもより声が大きかったらしく別部屋に行った意味がなかったと妻たちから苦情をいただいた。その件に関しては身体で支払う事で決着がついた。
ーーーーーーーーーーーー
数日後、ローズ、サラ、リヴィア、ヨウコちゃんの妊娠が発覚し、約半年後無事に出産。それぞれ男女2人ずつだった。
ローズの男の子「ハリー」、サラの女の子「アン」にシャルが夢中になってしまったのは言うまでもない。
リヴィアは元の家に卵を抱えて帰って子育てをしているようだ。たまに来るけど。
ヨウコちゃんは我家で子育てしている。こっちも尻尾がもふもふで可愛い。
「はぁ~、かわいいわぁ! ネロ、あと二、三人産ませなさいよ」
「言い方ぁ!! なんて言い方してんの、シャル。子供に示しがつかないよ」
「何年も家空けてたアナタにだけは言われたくないけど‥‥‥?」
「あ、ハイ、スミマセン」
うん、でも獣人の赤ちゃんは可愛い。ヒューマンの赤ちゃんの可愛さと動物の赤ちゃんの可愛さをそのまんま足した可愛らしさだ。シャルじゃなくても夢中になる気持ちはわかる。
「みんな手伝ってくれるから、本当に楽だニャ」
「本当に旦那のとこに来て良かったよ」
ハイド達は今は学院生だ。それぞれ寮暮らしで楽しくやっているらしく、ほとんど帰って来ない。
今まで一番下だったレオンは下の兄弟が出来て嬉しそうだ。弓の技術は更に上がり、今度武術大会に出場するそうだ。今日もジャンヌと狩りに出掛けている。
「お茶を淹れたので抱っこ代わるわ、ネロくん」
「ありがとう、ナタリー。やっぱりずっと抱っこしてると腕がね‥‥‥」
ナタリーの淹れてくれたお茶をいただく。
うーん。実に美味しい。
「zzz‥‥‥」
マリアはお昼寝中だ。日向ぼっこしながらだと日焼けしちゃうぞ。ポーション軟膏で治るだろうけど。
「ネロ様、やっと娘が寝付いたのじゃ」
「お疲れさん。ヨウコちゃんも一息ついて」
「ありがたく頂戴しよう」
うーん。充実しているなぁ。
本当に素晴らしい!!
俺こっちの世界に来て良かったよ。
思わず呟く。
「ありがとうございます、水神様」
「呼んだ?」と聞こえた気がした。
ーーー完ーーー
8
あなたにおすすめの小説
社畜サラリーマン、異世界でパンと魔法の経営革命
遊鷹太
ファンタジー
過労死寸前の30代サラリーマン・佐藤健は、気づけば中世ヨーロッパ風の異世界に転生していた。与えられたのは「発酵魔法」という謎のスキルと、前世の経営知識。転生先は辺境の寒村ベルガルド――飢えと貧困にあえぐ、希望のない場所。「この世界にパンがない…だと?」健は決意する。美味しいパンで、人々を笑顔にしよう。ブラック企業で培った根性と、発酵魔法の可能性。そして何より、人を幸せにしたいという純粋な想い。小さなパン屋から始まった"食の革命"は、やがて王国を、大陸を、世界を変えていく――。笑いあり、涙あり、そして温かい人間ドラマ。仲間たちとの絆、恋の芽生え、強大な敵との戦い。パン一つで世界を救う、心温まる異世界経営ファンタジー。
昭和生まれお局様は、異世界転生いたしましたとさ
蒼あかり
ファンタジー
局田舞子(つぼたまいこ)43歳、独身。
とある事故をきっかけに、彼女は異世界へと転生することになった。
どうしてこんなことになったのか、訳もわからぬままに彼女は異世界に一人放り込まれ、辛い日々を過ごしながら苦悩する毎日......。
など送ることもなく、なんとなく順応しながら、それなりの日々を送って行くのでありました。
そんな彼女の異世界生活と、ほんの少しのラブロマンスっぽい何かを織り交ぜながらすすむ、そんな彼女の生活を覗いてみませんか?
毎日投稿はできないと思います。気長に更新をお待ちください。
明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
俺のスキルが回復魔『法』じゃなくて、回復魔『王』なんですけど?
八神 凪
ファンタジー
ある日、バイト帰りに熱血アニソンを熱唱しながら赤信号を渡り、案の定あっけなくダンプに轢かれて死んだ
『壽命 懸(じゅみょう かける)』
しかし例によって、彼の求める異世界への扉を開くことになる。
だが、女神アウロラの陰謀(という名の嫌がらせ)により、異端な「回復魔王」となって……。
異世界ペンデュース。そこで彼を待ち受ける運命とは?
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
ゲームちっくな異世界でゆるふわ箱庭スローライフを満喫します 〜私の作るアイテムはぜーんぶ特別らしいけどなんで?〜
ことりとりとん
ファンタジー
ゲームっぽいシステム満載の異世界に突然呼ばれたので、のんびり生産ライフを送るつもりが……
この世界の文明レベル、低すぎじゃない!?
私はそんなに凄い人じゃないんですけど!
スキルに頼りすぎて上手くいってない世界で、いつの間にか英雄扱いされてますが、気にせず自分のペースで生きようと思います!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる