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第一幕
ep.4 暗雲 (1)
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常に賑やかな城下町の大通りは、いつもと異なる喧騒に包まれていた。石畳の上を馬の蹄の擦れる音と、金属同士がぶつかり合うような硬い音が響き渡る。
鎧を纏った集団が、列を成して城の方へと向かっていく。普段は忙しなく往来する人々も、皆一様に道の端へと避け、彼らの歩みを阻害しないように努めていた。
深い手傷を負った者も多い兵たちの中で、大きな黒い馬に乗る男の様子は、普段と微塵も変わらないように見える。漆黒の髪を靡かせて、精悍で端正な顔立ちは、笑みを浮かべていなければ、まるで氷のように冷たく感じられた。
クラウス・フォン・シュヴァルツ。この国の王族のうちの一人であり、王位継承権を持たない一方で、軍の総司令を任されている。
指揮の腕だけでなく、自らの剣の腕も滅法強いという噂で、此度の隣国との戦いにおいても少ない配下と共に一個師団を壊滅させたという。
戦場から帰還したばかりの彼らからは、強い死臭のようなものが漂う。それは長らく平和に侵されたこの城下において、異様であり異質であった。
畏怖とも嫌悪ともしれない視線を気にする風もなく、ただ正面を向き、クラウスは城へと向かう。その後ろには、まるで影のように、同じく黒い衣を纏った白い髪の女が付き従っていた。
◇
「件の、獣人に対する不当な租税の是正について、次の議会で法案が通りそうだ」
国王や貴族諸侯に戦果を報告に行っていたクラウスが、執務室の扉を閉めてからそう言った。
彼の机上で書束を整理していたルイーゼが、そうですか、と頷く。ちょうどそのことについて纏めてある紙束を手に取り、クラウスのもとへと歩み寄った。
「それは、戦功をあげた甲斐がありましたね」
そう言いながら手にした束を差し出すと、クラウスはそれを受け取り、珍しく疲労したような息を吐いた。
その顔色を一瞥して、ルイーゼが少し心配を滲ませる。
「お疲れ様でございました、クラウス様。戦場より戻り、まだ碌にお休みになられていないでしょう。寝所へ向かわれますか?」
「いや、いい。それよりも、上は小競り合いの勝利に沸き立っている。今のうちに幾つか根回しをしておきたい」
クラウスは軽く首を伸ばしながら、今し方渡された紙面へと視線を向けた。
この国におけるクラウスの立ち位置は、さほど高いものではない。王家の血を引くとはいっても、世継ぎ争いの権利を持つ直系の子ではなく、法改正を働きかけるにも貴族諸侯らに幾重にも手を回す必要があった。
加えて、獣人の立場向上を謳い、自らの近衛にすらそれらを置く彼を忌避する者は、特に保守派の貴族に多い。此度の法案も、国王や貴族院には半年以上前から打診していることであった。
「戦場で大勢の血を流すことで、和平が近付くとは、相も変わらず皮肉なものだな」
執務机に着いたクラウスが、言葉通り皮肉めいた薄笑いを浮かべた。
そのそばへと立ち、ルイーゼは机上の硬い手の甲に、自らの手のひらをそっと重ねる。
「そのような弱音を仰られるとは珍しい。本当にお疲れのようですね。傷が治り切られていないのでしょう。お身体を、失礼致します」
そう言ってルイーゼは目を閉じ、彼に触れている箇所に意識を集中させる。
手のひらが少し温かくなり、身体の境目が混じり合うような独特の感覚。しばらく力を行使した後に、ルイーゼはゆっくりと目を開けた。そっと離そうとした手が、素早く返った硬い手のひらによって包み込むように握られる。
「ルイーゼ、すまない。礼を言う。お前の身体に不調はないか?」
「問題ありません。私は自分の身を治すことは出来ませんので、大きな怪我は負わないよう注力しております。私も、クラウス様のように戦闘に特化した力があれば良かったのですが……単騎での任務には実に役に立たないものです」
彼に触れていない方の手を持ち上げ、それをじっと眺めながらルイーゼは少し不服そうに言った。ぎゅ、と少し強く握られる感触があり、彼女の視線は机上へと下りる。
「ルイーゼ、何度も言うが、お前のその魔力は稀少だ。故に、くれぐれも使い所には気をつけろ。悪用を考える輩は、城内に幾らでもいる」
「はい、承知しております。ご存知でしょう、私の牙は、クラウス様のため以外に使うつもりはありません。いざとなれば舌を噛み切ってでも――」
「ルイーゼ」
言葉の先を遮るような少し厳しい声に、ルイーゼは発しかけた文言を飲み込み、かすかに眉尻を下げる。
「申し訳ありません、クラウス様。戦の昂りが抜け切らず、思わず口が滑りました。冗談としても、この場においては不適切でした」
一度下がり、再び上がったルイーゼの頭に、クラウスの手が置かれる。ひと月ほどの野営のせいで、少しだけ痛んだ髪を掻き分けるようにして、ごつごつとした指先がルイーゼの頭をなぞった。
その表情に微かに浮かぶ苦々しげなものに、ルイーゼはふっと苦笑いを浮かべてみせた。
「戦に勝利をもたらした戦神のするお顔ではありませんね、クラウス様。浮かれ切った諸侯の足元を掬う折角の機会でしょう?」
「ああ、お前たちの働きを無駄にはしない。ルイーゼ、お前にも、もう二度とその身を犠牲にさせるようなことはしない」
「お心遣いには感謝致しますが、クラウス様。私自身は犠牲などとは微塵も思っておりません。それよりも、もう少しご自分の身を顧みて頂ける方が嬉しいのですが」
咎めるようにじっと己を見据える瞳に、クラウスはふっと表情を綻ばせ、善処するという旨を答えた。
ルイーゼは頭に置かれた手を握ってするりと滑り下ろさせると、声にほんの僅かに真剣さを滲ませる。
「……ここのところ、身辺に不審が多くなっております。城内が沸き立つこの頃には、特にご注意を願います。何度も繰り返し申し上げさせて頂きますが、改革が進めど貴方の身に何かがあれば、意味がありません」
「ああ、分かっている。ルイーゼ、この度はお前にも、隊士たちにも苦労だった。よく身を休めるように」
「承知致しました。彼らにも申し伝えます」
そう短く答えて、ルイーゼは彼の執務室を後にした。
鎧を纏った集団が、列を成して城の方へと向かっていく。普段は忙しなく往来する人々も、皆一様に道の端へと避け、彼らの歩みを阻害しないように努めていた。
深い手傷を負った者も多い兵たちの中で、大きな黒い馬に乗る男の様子は、普段と微塵も変わらないように見える。漆黒の髪を靡かせて、精悍で端正な顔立ちは、笑みを浮かべていなければ、まるで氷のように冷たく感じられた。
クラウス・フォン・シュヴァルツ。この国の王族のうちの一人であり、王位継承権を持たない一方で、軍の総司令を任されている。
指揮の腕だけでなく、自らの剣の腕も滅法強いという噂で、此度の隣国との戦いにおいても少ない配下と共に一個師団を壊滅させたという。
戦場から帰還したばかりの彼らからは、強い死臭のようなものが漂う。それは長らく平和に侵されたこの城下において、異様であり異質であった。
畏怖とも嫌悪ともしれない視線を気にする風もなく、ただ正面を向き、クラウスは城へと向かう。その後ろには、まるで影のように、同じく黒い衣を纏った白い髪の女が付き従っていた。
◇
「件の、獣人に対する不当な租税の是正について、次の議会で法案が通りそうだ」
国王や貴族諸侯に戦果を報告に行っていたクラウスが、執務室の扉を閉めてからそう言った。
彼の机上で書束を整理していたルイーゼが、そうですか、と頷く。ちょうどそのことについて纏めてある紙束を手に取り、クラウスのもとへと歩み寄った。
「それは、戦功をあげた甲斐がありましたね」
そう言いながら手にした束を差し出すと、クラウスはそれを受け取り、珍しく疲労したような息を吐いた。
その顔色を一瞥して、ルイーゼが少し心配を滲ませる。
「お疲れ様でございました、クラウス様。戦場より戻り、まだ碌にお休みになられていないでしょう。寝所へ向かわれますか?」
「いや、いい。それよりも、上は小競り合いの勝利に沸き立っている。今のうちに幾つか根回しをしておきたい」
クラウスは軽く首を伸ばしながら、今し方渡された紙面へと視線を向けた。
この国におけるクラウスの立ち位置は、さほど高いものではない。王家の血を引くとはいっても、世継ぎ争いの権利を持つ直系の子ではなく、法改正を働きかけるにも貴族諸侯らに幾重にも手を回す必要があった。
加えて、獣人の立場向上を謳い、自らの近衛にすらそれらを置く彼を忌避する者は、特に保守派の貴族に多い。此度の法案も、国王や貴族院には半年以上前から打診していることであった。
「戦場で大勢の血を流すことで、和平が近付くとは、相も変わらず皮肉なものだな」
執務机に着いたクラウスが、言葉通り皮肉めいた薄笑いを浮かべた。
そのそばへと立ち、ルイーゼは机上の硬い手の甲に、自らの手のひらをそっと重ねる。
「そのような弱音を仰られるとは珍しい。本当にお疲れのようですね。傷が治り切られていないのでしょう。お身体を、失礼致します」
そう言ってルイーゼは目を閉じ、彼に触れている箇所に意識を集中させる。
手のひらが少し温かくなり、身体の境目が混じり合うような独特の感覚。しばらく力を行使した後に、ルイーゼはゆっくりと目を開けた。そっと離そうとした手が、素早く返った硬い手のひらによって包み込むように握られる。
「ルイーゼ、すまない。礼を言う。お前の身体に不調はないか?」
「問題ありません。私は自分の身を治すことは出来ませんので、大きな怪我は負わないよう注力しております。私も、クラウス様のように戦闘に特化した力があれば良かったのですが……単騎での任務には実に役に立たないものです」
彼に触れていない方の手を持ち上げ、それをじっと眺めながらルイーゼは少し不服そうに言った。ぎゅ、と少し強く握られる感触があり、彼女の視線は机上へと下りる。
「ルイーゼ、何度も言うが、お前のその魔力は稀少だ。故に、くれぐれも使い所には気をつけろ。悪用を考える輩は、城内に幾らでもいる」
「はい、承知しております。ご存知でしょう、私の牙は、クラウス様のため以外に使うつもりはありません。いざとなれば舌を噛み切ってでも――」
「ルイーゼ」
言葉の先を遮るような少し厳しい声に、ルイーゼは発しかけた文言を飲み込み、かすかに眉尻を下げる。
「申し訳ありません、クラウス様。戦の昂りが抜け切らず、思わず口が滑りました。冗談としても、この場においては不適切でした」
一度下がり、再び上がったルイーゼの頭に、クラウスの手が置かれる。ひと月ほどの野営のせいで、少しだけ痛んだ髪を掻き分けるようにして、ごつごつとした指先がルイーゼの頭をなぞった。
その表情に微かに浮かぶ苦々しげなものに、ルイーゼはふっと苦笑いを浮かべてみせた。
「戦に勝利をもたらした戦神のするお顔ではありませんね、クラウス様。浮かれ切った諸侯の足元を掬う折角の機会でしょう?」
「ああ、お前たちの働きを無駄にはしない。ルイーゼ、お前にも、もう二度とその身を犠牲にさせるようなことはしない」
「お心遣いには感謝致しますが、クラウス様。私自身は犠牲などとは微塵も思っておりません。それよりも、もう少しご自分の身を顧みて頂ける方が嬉しいのですが」
咎めるようにじっと己を見据える瞳に、クラウスはふっと表情を綻ばせ、善処するという旨を答えた。
ルイーゼは頭に置かれた手を握ってするりと滑り下ろさせると、声にほんの僅かに真剣さを滲ませる。
「……ここのところ、身辺に不審が多くなっております。城内が沸き立つこの頃には、特にご注意を願います。何度も繰り返し申し上げさせて頂きますが、改革が進めど貴方の身に何かがあれば、意味がありません」
「ああ、分かっている。ルイーゼ、この度はお前にも、隊士たちにも苦労だった。よく身を休めるように」
「承知致しました。彼らにも申し伝えます」
そう短く答えて、ルイーゼは彼の執務室を後にした。
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