【完結】混血の狼少女は厳格な騎士団長に溺愛される

宵乃凪

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一章

屋敷での生活Ⅰ

 王国貴族街の外れに位置するアルベルトの屋敷では、中老の女性が難しい顔で腕組みして立っていた。目の前できょろきょろと忙しなく周囲を見渡している少女を頭の上から爪先まで見て、一つため息を吐いてぽんと手を打つ。
「まずは、身を清めましょう」
 ちょうど視界に入った大きな置物に向かい、興味深げに一歩を踏み出したユーフォリアの腕ががしりと掴まれた。何だろうかと振り向くと、腕を掴んだ女がゆっくりと首を横に振る。
「貴女のことです、ユーフォリア様」
「……? あ、私?」
 名を呼ばれて数秒きょとんとしてから、ユーフォリアが首を傾げる。つい先程、背後に立つ男にもらったばかりの名前は、まだ即座に反応できるほど馴染んではいなかった。先程から己のことを話していたのかと、短い会話の内容を思い出す。

 この屋敷に来るや否や、入り口まで出迎えた使用人たちに向かって、アルベルトは少女の背を軽く押した。
「今日からこの屋敷に住む。ユーフォリアという名だ。衣服を見繕ってやってくれ」
 それだけを告げた屋敷の主に、唯一言葉を返したのがこの恰幅の良い白髪混じりの女性だった。数人だけいる他の使用人たちは、何も言葉を発さないところを見ると、どうやら彼女が使用人頭か何かなのだろうとユーフォリアは考える。さほど大きな屋敷ではないが、それにしてもこれで使用人が全員だとすればあまりにも少ない。数時間前まで住んでいた屋敷では、奴隷だけでもこの倍はいた。
「……ん?」
 そこでようやく、ユーフォリアは掴まれた腕が軽く引かれていることに気がつく。
「何? えっと、お頭さん?」
 とりあえずそう呼んでみると、女は一度掴んだ腕を離し、腰に両手を当ててずいと顔を突き出した。
「グレア、です。ユーフォリア様。新しい御衣装を用意するにしても、まずはそれをお脱ぎ頂いて、湯浴みをする必要があるかと存じます」
 そう一息に告げられた内容を反芻して、グレア、グレア、とユーフォリアは数度呟く。以前の屋敷では、使用人の名など一人も知らなかったが、この屋敷ではそういうものなのだろうと納得する。
「グレア、湯浴みって何? 脱ぐって、これ? 脱ぐの?」
「……旦那様、失礼ながらこちらのお嬢様は」
 その場で、服、というにはあまりにも粗末な布から頭を抜こうとしたユーフォリアの腕をグレアが再び掴んだ。屋敷玄関での奇行を止めながら、少女の背後で眉を寄せる屋敷の主の顔をじっと見る。
「……訳あって、少々常識に疎い。教育も任せる。まずは人間的な生活から教えてやってくれ」
 淡々とした厄介事の指示に、グレアは一瞬だけ顔を顰めると、すぐに微笑みを浮かべて一礼した。振り返って、背後に控える使用人たちに向かって、ぱんぱん、と二度手を叩く。
「旦那様の指示通りに。それぞれ御衣装と、化粧の支度、二階の客間をお嬢様の寝室に、それから……簡単なお夜食の準備を」
 話を聞きながら、ユーフォリアの腹がぐう、と鳴ったことに気がつき、グレアは最後にそう付け足した。

 一時間ほど経って、屋敷の広間に、酷く疲れた顔をしたユーフォリアが肩を落として入ってきた。薄青のさらりとした簡素なドレスを着せられ、青黒い髪は先程よりも随分と綺麗になっているが、やはり所々が四方に向かって飛び跳ねている。
 アルベルトは席から立ち上がると、彼女の目の前まで歩み寄り、柔らかな笑みを浮かべた。
「よく似合っている」
「アルベルト、私、湯浴み、嫌い」
 少し不機嫌さを滲ませた声でユーフォリアがそう答えた。先程まで連れ込まれていた湯気の立つ空間を脳裏に浮かべ、一層深く肩を落とす。それは、以前の屋敷でたまに連れて行かれたあの濡れた部屋を思い出させた。
「……屋敷の人間が頭から熱い湯を掛けて、硬い布で顔と身体を擦って、変な油まで塗られるんだ。私、あれの匂い、嫌いだった」
 一度、不快に耐えかねて使用人の男を殺傷せしめたことがあり、あの時は罰として三日間餌が与えられなかった。四日目に出された嫌な匂いがする飯のことを思い出し、ユーフォリアは顔を顰める。
 この屋敷に来る前に、彼女はアルベルトに『意味なく他者の命を奪わない』ということを約束させられていた。故に、湯浴みは気に食わなかったが、己の身を擦る女の喉に爪を立てることはしなかった。
 そっと、硬い手がユーフォリアの手を掬うように取る。顔を上げると、アルベルトはじっとこちらを見据えていた。彼に何か言われる前に、ユーフォリアは首を横に振る。
「分かってる。アルベルトがしろっていうなら、湯浴み、やる」
「強制はしない。だが、グレアはお前に危害を与えようとしたか? 嫌がるお前を抑えつけ、熱湯を掛けたか?」
 その問いに、ユーフォリアは少し考えて、また首を横に振った。
「……今日は何も、嫌なことされてない」
 アルベルトの手が、ユーフォリアの頬に触れる。指の背で軽くそこをなぞるようにして、再び持ち上がった視線と目を合わせて、彼はまた柔らかな笑みを浮かべた。
「今日は、ではない。この屋敷に住むものは皆、お前に危害を与えない」
「? 何で?」
「私が、この屋敷の主だからだ」
 ユーフォリアが軽く目を瞬かせる。屋敷の主、かつての主人も同じ名称を携えていたはずだが、どうにも全く違うもののように思った。
「お前の体験を鑑みず、説明不足のまま湯殿へと連れ込ませ、すまなかった。彼女を傷付けなかったことに感謝する。あれは私に古くから仕えている使用人頭だ。失ってしまっては、この屋敷が立ち行かなくなる」
 苦笑いのような表情を浮かべて、アルベルトはグレアの素性に触れる。やはり頭だったのかと、そんなことを思いながら、ユーフォリアは首を傾げた。
「? だって約束した」
「ああ、お前を信頼している。この屋敷の者も、何か困ることがあればいつでも言うといい。湯浴みは、明日は大丈夫そうか?」
「……あの、最後に塗られたべとべとのやつ、あれが好きじゃない」
 少し渋い表情で返された答えに、アルベルトは小さく笑って、了解した、とそう頷いた。

 二階の寝所へとユーフォリアを案内し、部屋に置かれた最小限の家具、机や椅子、衣装棚といったものを一通り説明して、目を瞬かせて寝台をふかふかと押す彼女に一応枕や掛け物の使い方も教えてから、グレアは一礼して廊下に出た。
 少し歩いて大きな扉を携えた一室の前に立つと、躊躇いなくそれを二度叩く。短い返事があってから、グレアは、失礼します、と主の居室へと足を踏み入れた。
「どうだ」
 これまた端的な問いに、グレアは小さなため息を吐く。極たまにしか屋敷に戻らない彼女の主は、話もそこそこに重要なことを決めてしまうことが昔から多かったが、それにしても今回の件はもう少し説明が欲しいと思った。
「お部屋には案内致しましたが、あの様子を見るに、寝台で眠ることも初めてなのではないですか? それであれば、もっと硬いものにするなり、床に布を敷くなり、やりようはございました。明日の朝、お嬢様が隈を携えていたならば、それは旦那様の御配慮不足です」
「ふっ……相変わらずだな」
 執務机の椅子に座ったまま、向き合っていた書類から顔を上げて、アルベルトは笑い声を漏らす。生家から連れ出したような形でこの屋敷に住まう彼女とは、幼い頃からの付き合いであるためか、しばしばこのような小言のような物言いをされた。
 笑い事ではない、とグレアが声のトーンを低くする。最初に纏っていたボロ布、そして湯浴みの時に見た傷痕の多い身体、相当な訳有りであることは容易に推測出来た。
「……出来る限りの配慮はしたつもりですが、怖がらせてしまったようです。浴場に、忌避感があるのでは?」
「ああ、その件については話をした。私も出来る限り聞き出すが、彼女を傷付けるような言動は避けて欲しい」
「無論です。全く、旦那様は言葉足らずが過ぎます。それでなくとも見ず知らずの屋敷に連れて来られているのです。やり過ぎなぐらいに心配事を取り除いて差し上げて丁度良いと思いますよ」
 そう一息に言って、グレアが一礼して部屋を出ようとする。その背中に、アルベルトが低い声を掛けた。
「……苦労を掛ける。だが、決して悪辣な娘ではない。悪いようにはするな」
「それも無論です。私たちは皆、旦那様の無理難題には慣れております。それに……お夜食を食べた時のお嬢様の顔をご覧になられましたか」
 その場で振り向いて、グレアは至極当然のことのようにそう答える。その脳裏に、つい先刻、広間で軽食を前にしたユーフォリアの姿が思い浮かんだ。時間も時間であったため、パンに野菜や肉を挟んだだけの食事に、彼女は酷く戸惑ったような様子を見せ、匂いを嗅いでから恐る恐る口へと運んだ。
「――あんなに美味しそうに食事を食べる人間に、悪い者はおりませんよ」
 最後にそう言って、グレアは小声で笑いながら部屋を後にした。

 数日後、厨房でユーフォリアがグレアを吹き飛ばし怪我をさせたと聞いて、アルベルトは自室での執務を中断し、使用人たちが寝泊まりする居室へと足早に向かった。
 扉を開けると、寝台に上体を起こしたグレアが、その側に座るユーフォリアの手を握っている。頭に包帯が巻かれているものの、顔色といったものに別状はなさそうで、アルベルトは微かな安堵の息を吐く。
「何があった」
 一歩踏み入りながらそう問うと、ユーフォリアの肩が揺れた。彼女が振り向くよりも早く、グレアがあからさまに顔を顰める。
「旦那様、もう少し柔らかな物言いをお願い致します。見ての通り、何でもございません。この子はただ、約束を守っただけです」
 一時間程前、グレアはユーフォリアを連れて厨房で昼食の支度をしていた。主として彼女の世話を焼いていたグレアには既に、この少女が普通の生活をしていたにはあり得ない程に物を知らず、そして何にでも興味を示すのだということが分かっていた。そこで勉強を兼ねて調理の過程を見せてやったところ、やはり彼女は面白そうに目を瞬かせて食い入るようにそれを見学した。ふと、そこに、窓から一匹の羽虫が入り込んだ。動物の魔力に釣られてやってくるこの虫は、今頃の時期になるとたまに見かけるものだったが、ほんの僅かな毒を持っており、小さな棘で刺されるとその痕が数日痒みを伴う。グレアはそれを、何気なく叩き落としてやろうと手を振り上げた。瞬間、駄目だ、という鋭い声と同時に彼女の身体はぶわりと浮き上がり、すぐに落下するとその衝撃で頭上の棚から麺棒が落ちてグレアの額を直撃した。
「……ごめんなさい」
 話が終わる前に、アルベルトの目の前にはユーフォリアが立っていた。まるで叱られた子供のように肩を落とし、だらりと下された手は服の裾を掴んでいる。その指が白くなっていることに気がつき、アルベルトは少し身を屈めて、そっと彼女の頬に触れた。怯えたように跳ね上がった肩に、怖がらせてすまない、と出来る限り柔らかな声で告げる。
「旦那様と最初に約束したのでしょう。『意味無く他者の命を奪わない』と。不必要に殺生をしようとした私に非があります」
 グレアの言葉で、アルベルトはようやく状況に合点がいった。ゆっくりと腕を伸ばして、細い肩を抱き寄せると、微かに震える身体が彼の胸へと倒れ込んでくる。
「怯えさせてすまない。私との約束を守ろうとしたことに、礼を言う。……次は、お前の作った食事を食べてみたい。頼めるだろうか」
「……ん。グレア、また教えてもらえる?」
「ええ、勿論ですとも。夕食はご一緒に、スープを作るのを手伝って貰えますか?」
 寝台から降りながら、煩わしげに包帯を取ったグレアが、少し赤くなった額でそう答え、ユーフォリアはアルベルトの腕の中で頷いた。
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