【完結】混血の狼少女は厳格な騎士団長に溺愛される

宵乃凪

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二章

弱化

 御前試合まで、残り一ヶ月を切った。
 ここのところは団内の話題の大半が、騎士団長補佐の役職についてや、その候補者に関するものとなり、特に優勝候補を二人抱えたレオネルが率いる小隊は、何かと注目を浴びることが多くなっていた。
 この日も、討伐から帰ったユーフォリアたちを見かけた数人の隊士が、何か話を聞きたそうな表情で近寄って来る。そのうちの馴染みの隊士に肩を組まれるようにして、調子はどうだ、と軽口混じりに聞かれ、ユーフォリアはレオネルをちらと見てから、変わりはないと答えた。仕事に戻れというレオネルの一喝で、隊士たちはすぐに持ち場へと帰っていく。彼らの背を見送り、続いてレオネルの背を見てから、ユーフォリアは周囲に気が付かれないように微かに眉を寄せた。

 今しがた手から弾かれた剣を目で追い、ユーフォリアはその場に足を止めてため息を吐く。対峙する隊士は怪訝そうな表情で床に転がった剣を拾った。
「おいユーフォリア、お前また腹でも減ってんのか? これで得物を手放すお前じゃないだろ」
 首を捻る男は、訓練場で彼女と何度も剣を合わせたことのある隊士だった。少し久しぶりにユーフォリアの姿を見かけたので手合わせを申し込み、数手交わしたところのこれで、あまりの手応えの無さに彼女の体調不良を心配する。
「今日はもう休んだらどうだ? お前の小隊、明日は休暇だよな。家に帰るのか?」
「うん、帰る」
「ならしっかり休めよ。今月末は御前試合だろ? 俺はお前の優勝に賭けて――おっと、聞かなかったことにしろよな」
 騎士団内で禁止されている賭博の話をしかけた男が、慌てて言葉を飲み込み、口止め料だと小さな包みを差し出す。何やら甘い匂いのするそれを受け取り、ついでに剣を引き取って、ユーフォリアは訓練場を後にした。

 城砦の門を出て、貴族街を歩く。身なりや髪艶の良い人間たちが行き交い、たまに声を掛けられたので挨拶を返した。よくレオネルが『貴族にはアルベルト騎士団長のことが気に食わず、足を引こうとする人間が多い』と言ったが、彼らは王国騎士団に対して反感を持つものばかりではなく、むしろ好意的な人間の方が多く、半年近く巡回をしているうちに、よく見るいくつかの顔は覚えていた。
 やがて貴族街の端までやって来たユーフォリアは、屋敷の方へと曲がりかけてふと足を止め、反対の方へと折れた。少し歩くと平民街の市場へと辿り着く。いつもグレアやシキたちが買い出しをしているこの地区は、今日も活気づいていた。立ち止まり、じっとその様子を眺めていると、ユーフォリアの姿に気がついた商店の店主が軽く手を挙げて声を掛ける。
「よう、お嬢様。お勤め帰りですかい? 活躍はこの辺りまで聞こえてくるぜ」
「うん、帰るところ。この辺り、魔獣とか人買い出てない?」
「おかげさまでな。せいぜいたまに手癖の悪い奴がいるぐらいだ。ああ、帰るってんなら少し待ってくれよ」
 そう言って店の奥へと消えて行った店主は、手に白い花を持って帰って来た。
「ほら、これ今朝仕入れたばかりなんだよ。シキさんに渡しておいてくれ」
「この花、シキに必要? 薬になる?」
「違うって、ただ綺麗だろ? 儚げで可憐なあの人にそっくりだと思わねぇか?」
 からからと笑った後で、店主の男が少し遠い目をする。正直なところ意図はよく分からなかったが、ユーフォリアはそれを受け取り、ついでに薬草をいくつか買ってから帰路に戻った。

「旦那様のお帰りは、夜更け前になるそうですね」
 夕飯の席でグレアがそう言葉を発した。ちょうど口に放り込んだばかりのパンを咀嚼して飲み込んでから、ユーフォリアがうんと頷く。
「最近、前よりずっと忙しいみたい」
「御前試合も近付いておりますからね。お嬢様もお疲れではありませんか? 仕事や剣の訓練も大切なことは存じ上げておりますが、夜はきちんと眠らなければ、お身体を壊されてしまってはことですよ」
「……ん。ちゃんと、寝てる」
 いつものように自分の体調を案じるシキに小さく頷いてから、ユーフォリアは皿の端に飾られた白い花を見た。先ほど手渡した件の花は、彼女に言わせると食べられるもののようで、そのまま厨房へと運ばれたかと思うと千切られて今宵の食卓に登場した。
 花といえば、とユーフォリアが先刻帰宅した時に通った玄関ホールを思い出す。特に目立つ花瓶に、少し控えめに飾られていたのは、先日自分が孤児の少女から購入して屋敷の者たちへと贈ったものだった。
「玄関のところの花、まだ咲いてたね」
「ええ、折角お嬢様が贈ってくださったものですからね。シキが毎日新しく薬を調合しては、それはもう大切に咲かせておりますよ」
 ユーフォリアが何気なく発した言葉に、グレアが少し笑ってからそう答える。そうなのか、とシキを振り返ると、彼女は何やら少し気恥ずかしそうに、珍しく口を噤んでいる様子だった。
「シキ、花が好き? またあげてもいい?」
 目の前の皿を空にしてからユーフォリアがそう尋ねると、シキは弾かれたように顔を上げ何度も大きく頷いた。

 食事を終えたユーフォリアは、湯浴みを済ませてから二階の自室へと戻る。たまにしか帰らないこの部屋は、いつ訪れても塵一つない状態へと整えられており、それは以前に負傷して急な帰還をした時も同様だった。
 隅に置かれた椅子に座り、目の前の机上へと持ち帰った書類を広げる。来月に予定している魔獣討伐に伴う遠征の詳細、現在予定している平民街の区画整備の工程表、そして最後に御前試合に関する用紙に目を通して、ユーフォリアはため息を吐いた。
 小さく被りを振って立ち上がり、部屋の壁に設置してもらった本棚の前に立って何冊かの背をなぞった後で、一冊の小さな本を抜き出す。ぱら、と開くと挿絵の男女が目に飛び込んで来た。跪いて姫君に求婚する男の表情をじっと見ると、ユーフォリアは無言でそれを閉じて棚へと戻した。

「アルベルト、入っていい?」
 夜更けを少し過ぎた頃、帰宅した彼が手早く支度を済ませて自室へと戻った気配を察して、ユーフォリアが部屋の扉を叩いた。中から肯定の返答を受けてから、扉を開いて一歩入り、その場で頭を下げる。
「失礼致しま――間違えた」
 挨拶の途中で頭を上げ、首を傾げるユーフォリアに、アルベルトが小さな笑い声を漏らした。
「随分と板についたものだ」
「部屋には誰がいるか分からないから、絶対に油断するなって、いつもレオネルが言う。アルベルト、そっち行ってもいい?」
「ああ、帰宅が遅くなってすまないな。体調は?」
「少し熱い、けど、まだ大丈夫。でもアルベルトに触りたい」
 すぐに目の前までやって来ると、そう言って己を見上げるユーフォリアの身体を、アルベルトがそっと抱き寄せる。腕に触れる体温は、平常時よりも高かった。
 満月の覗く窓を背にして、アルベルトがその場で彼女の唇を塞ぐ。唾液から感じられる魔力は、甘美で熱く、荒々しく渦巻いている。もうすっかり慣れたように奔流を捌き、己の魔力組織へとある程度を引き入れたところで、アルベルトは彼女の表情が少し歪んでいることに気がついた。苦しかっただろうか、と一度身を離そうした彼の襟元が強く掴まれる。そのまま一層深く合わされた唇から、人間のものより幾分ざらりとした舌がアルベルトの口内に侵入した。彼の舌を絡め取って、しばらく熱いものが蠢いた後で、不意に離された唇から唾液が滴り落ちる。
「アルベ、ルト……やめるの、やだ……」
 熱に潤んだ瞳で懇願するようにそう言う彼女の頭を一つ撫でて、アルベルトはその身体を横抱きに抱き上げた。

 広い寝台の上で、滑らかな寝具から僅かに背を浮かせたユーフォリアが、目の前の男に両腕で縋り付く。魔力の供給はとっくに終えて、ただ愛を伝えるだけの行為は、月が大きく西に傾いた頃になっても続けられていた。
 彼女の苦痛を取り除く以外で、単純な行為に及ぶことは、この屋敷に帰った時のみに限られており、少し久しぶりに全てを曝け出された白い肌、その表面をアルベルトの指先がなぞる。以前に大怪我を負って帰った時の傷は、すっかり治癒され、傷跡すらも残してはいなかった。その他にも負傷の話は幾つか耳にしたが、彼女の肌に残されているのはいずれも古い傷跡のみで、恐らくは深く身を裂かれたのであろう上腕の傷に、アルベルトは唇を落とした。
 緩やかに身を擦る度に高い声を上げ、時折もどかしそうに身を捩る彼女の目尻には、いつの間にか透明な雫が浮かんでいる。アルベルトは一度動きを止め、そっとユーフォリアの上体を抱き上げると、指先で片方の目を拭った。
「苦しいか?」
「アル、ベルト……好、き……」
 潤んだ瞳の片方から涙を流しながら告げられた言葉に、アルベルトが微かに目を見開いた。その首元に顔を埋めるようにして、身を起こしたユーフォリアがアルベルトの首に両腕を回して強く抱き締める。
「私、屋敷の人たちも、騎士団も、みんな好きだと思う。でも、アルベルトだけは、他と違う。くっついてると嬉しいけど、離れると、苦しい。執着、したから、だから私、前よりずっと、弱くなった」
 身を繋げ、顔を埋めたまま、ユーフォリアが一句一句考えながらゆっくりと告げる。
 不測の魔獣や孤児の少女のことだけでなく、この半年近くの間、巡回や訓練中に周囲に尻尾を掴ませかけるような言動はいくつもあった。ここのところアルベルトがいつにも増して忙しいのは、執務や御前試合の件だけでなく、彼女についての情報を操作したり、素性を秘匿するためなのだと、ユーフォリアはもう既に気がついていた。
 縋り付いた喉が言葉を発しようとする気配を察して、ユーフォリアは小さく首を横に振り、それをとどめる。顔を上げて首に回した腕を解き、両手でアルベルトの肩を掴むと、ユーフォリアは目の前の瞳をじっと真っ直ぐに見た。
「私、勉強して、それからレオネルにも教わった。私がアルベルトと一緒にいようとすると、それがアルベルトの弱みになる。アルベルトは強いけど、敵が多いから、弱点があったらいつかそこから喰われる。ねえアルベルト、教えて。私、副団長、やらない方がいい? 騎士団を辞めて、屋敷にずっと居た方が、その方がアルベルトは助かる?」
 いつもよりも真面目な顔で聞かれた問いに、アルベルトはふっと表情を緩める。苦笑いのような微かな笑みを浮かべて、ユーフォリアの頬に手のひらを添えた。
「すまない、お前の様子が普段と異なることには気付いていた。私の立場を案じてくれたことに礼を言う。だが、私はその問いに対する答えを持たない」
「私が、考えて、決めないといけない?」
 首を傾げるユーフォリアにアルベルトは頷く。
「お前にとって、酷なことだと理解している。それでも私は、私の我欲によってお前の生き方を強制することを望まない。もう二度と、お前に、他者によって根幹すらを侵害された生を送らせたくはない」
 先程よりもほんの少し低い声でそう言って、アルベルトは肩に置かれた彼女の手を取った。指先で撫でた左手の中指と薬指の爪は、他よりも歪な形をしている。彼女の力をもって治りきらなかったということは、体内の魔力が減少した時か、もしくはずっと幼少の頃に傷付けられたものだろうとアルベルトは考えていた。
 じっとこちらを見据える彼女の瞼へ口付けを落としてから、アルベルトは柔らかな笑みを浮かべてみせる。
「屋敷に戻りたいと言うのであれば止めない。しかし、騎士を続けたいと言うのであれば、無論それで構わない。その為に必要な根回しであれば、こちらで行う。その程度の覚悟は持った上で、私はお前を騎士団へと引き入れた」
「アルベルトは、覚悟して、私を愛している?」
 ああ、とすぐに返された返答に、ユーフォリアは少し困ったように眉尻を下げた。彼に言われたのであれば大人しく身を引くつもりだったが、しかし彼女の中で既に問いに対する答えは決まっていた。
「ごめん、アルベルト。私、やっぱり騎士、辞めない。アルベルトが大事にしてるもの、もっと知りたい。レオネルたちも、嫌いじゃないし、報告書は手が疲れるけど、でも訓練場は楽しくて好き」
「ああ、承知した。ただし、これ以上は根を詰めるな。お前が何かと仕事を引き受け過ぎていると、レオネルから打診があった」
「分かった。アルベルト、続きする」
 一つ頷いてから両腕を回した彼の首を引き、再び寝台に仰向けに横たわったユーフォリアに、アルベルトは微かな苦笑いを浮かべながら口付けを落とした。
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