【完結】混血の狼少女は厳格な騎士団長に溺愛される

宵乃凪

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三章

御前試合

 からりと晴れた空の下、城砦の中庭では剣を打ち合う音が響いていた。
 頭上から大きく振り下ろされる剣先を少し身を逸らせて避け、更に続けられるよく見慣れた剣筋を、ユーフォリアは自らの剣を使って薙ぐようにして受ける。いつもであれば剣戟を終えるタイミングで、微かに先端が持ち上がったような気配を察し、ユーフォリアは大きくその場から飛び下がった。ふわりと浮き上がった身体は宙で翻り、数歩後方へ音もなく着地する。その足で地面を蹴って、剣を振り上げ切った男の懐へと飛び込むと、次の瞬間にはユーフォリアの重い剣が男の身体を場外へと吹き飛ばしていた。
 試合を終わらせる鐘の音を聞きながら、ユーフォリアが壇上を降り、つい今し方剣を交えた男のもとへと歩み寄る。ちょうど立ち上がった男は痛そうに腰をさすり、鋭い視線を感じて慌ててユーフォリアの腕を引いて共に頭を下げさせた。長めの一礼から顔を上げると、ユーフォリアの視線の先には、何やら珍しい服を着た王族と呼ばれる人間たちと、そのそばにいつもよりも一層眉間に皺を寄せたアルベルトが立っていた。

「お前……俺は今日は数合わせだって言ったろ。本気でぶちのめす奴があるかよ」
 天幕で簡易的に作られた控え室へと戻り、数分前まで対峙していた隊士は恨みがましげにユーフォリアの顔を見た。彼は彼女の訓練場仲間のうちの一人であり、体調不良により出場を見合わせた隊士の代わりに急遽出場させられることになったのだという。そういえばそのような話を、朝集められた時に聞いたな、とユーフォリアは首を傾げながら考えた。
「でも昨日、副団長になってアルベルト騎士団長を休ませるって言ってた」
「冗談だったに決まってるだろ! お前そう言うところ全然成長しないな。役職なんかに就いて大丈夫かよ」
「うん、大丈夫。優勝して、騎士団長を毎日早く寝かせる」
「お前が言うと、冗談なのか本当なのか分からないな……」
 隊士がため息を吐きながらそう言った時、天幕の外で鐘の音が響いた。隙間から様子を伺い、男が再びユーフォリアに向き直る。
「反対側、始まったぜ。まあ顔ぶれ見る限り、レオネルで決まりだろうけどな。最初からお前ら二人でやってりゃ良いのに、王族貴族様も暇な物好きだよな全く」
「? でもいつもと違うところで、手合わせできて楽しかった。最後のやつ、あれ初めて見る。いつもの調子で飛び込んでたら危なかった。隠し手持ってることあるから気を付けろって、この間教えてくれたの、ああいうことだね。ありがとう」
 得心したように頷き、ユーフォリアは礼と同時に頭を下げた。すぐに上がった頭に、ぽんと男の手が置かれる。
「……ま、特にレオネルはよくこういうことしてくるから、気を抜くなよな。絶対副団長になるんだろ、お嬢様」
「うん」
 ユーフォリアが胸を張って頷いた時、一つ目の試合の終わりを告げる鐘が鳴り渡った。

 城門の内側には、平民は当然として、たとえ貴族であっても許可の無い立ち入りは禁じられている。この日は催しのため、特別に入城が許されるとのことで、観覧席には多くの貴族がひしめいていた。
 ユーフォリアが天幕の隙間から外を覗く。先程まではずっと対峙する相手に集中していたため気が付かなかったが、肌艶の良い人間たちがこのようにひと所に多く集まっているのは、非常に珍しいものだと彼女は思った。城にあった記録によると、過去には平民同士を戦わせ、それを観覧するといったこともあったらしい。どうやら貴族とは、剣を交えているところを見るのが好きな生き物のようだが、それであれば自分が剣を持てば良いのに、とそのようなことを考えた。
「だって、魔力ある人が多い。貴族全員が騎士やったら、人手不足も解消される」
「それはそれで、他のところが回らなくなるんだよ。土地の管理や、隣国との干渉、貴族様は貴族様で、何も日がな遊んで暮らしてる訳じゃないんだぜ。……って、お前も何処ぞのご令嬢だったな、お嬢様」
 ユーフォリアが漏らした独り言に返答する声があった。振り返ると、先程剣を交えた隊士がごろりと横になっている。戻らなくて良いのかと聞くと、出場までしてやったのだからここでもうしばらく休んでいく、といった旨の返答があった。記憶によれば平民の、それも防壁近い区画の出身である彼が、貴族の肩を持つなど珍しいことなのではないかとユーフォリアは考える。天幕内には他に隊士もいないのだから多少は許されるだろうかと、それを尋ねてみると、男は寝転んだまま肩を竦めた。
「別に平民が皆、貴族のことが嫌いって訳じゃない。特に俺なんかは、良い屋敷に拾われて一時期は使用人やって、美味い飯と給金貰って、おまけに騎士団に斡旋までしてもらえたからな。奇特な主人様には感謝してるぐらいだ」
「何で使用人を辞めて、騎士になろうと思った?」
「そりゃまあ、剣を振るのは好きだったし、悪行してる奴を取っ捕まえるってのも胸がすく。それに何より、屋敷にいた頃にアルベルト騎士団長閣下が何度か尋ねて来ててな、まあつまり根回しだとか資金協力の打診だとかそんな話だったんだが、なんつーか……理想を語られてる姿に感銘を受けたというか、俺も自分の飯のためだけじゃなくて、より良い国のための仕事とやらができたら、路傍で死んでった妹にも申し訳がたつかと……小っ恥ずかしいこと話させんなよ!」
 少し遠い目をしてぽつぽつと語っていた男は、ふと我に返り、跳ね上がるように身を起こす。ユーフォリアのもとへと早足で歩み寄ると、ぐしゃりと髪を乱すように乱雑に頭を撫でた。
「ほら、鐘鳴ったぜ。やっぱりレオネルだ。思いっきり剣振って、つまらねぇ話は忘れて来いよ」
 天幕の隙間から覗いてそう言った男に、ユーフォリアは大きく頷いた。

 進行を任されている隊士の一人に連れられて、ユーフォリアの足が壇上に登る。反対端から上がってきた男は想定通りの男だった。腰の柄を軽く握り、一礼してから互いに中央に歩み寄る。壇上のちょうど真ん中で、彼女と一歩の距離を開けて向かい合ったレオネルは小さなため息を吐いた。
「まあ、こうなるだろうな」
「うん」
「最後にもう一度だけ聞くぞ、覚悟はあるんだな」
「うん。私が考えて、決めた。私は、副団長になって、アルベルト騎士団長の理想を手伝う」
「そのために周囲を危険に晒してもか」
「うん。敵が来たら、私が全部捕まえる。だって、好きだから、いつも笑ってるとこが見たい」
 ちら、と貴賓席の方を見て、一層小声で返された返答に、レオネルは先程よりも深いため息を吐く。
「七十点だ。何度も言っているが、一人でやろうとするな。団長補佐にはある程度の指揮権も与えられる予定だ。部下に指示を出して、己を含む部隊の命も守りながら、迅速に任務を遂行する。隊長職と等しい能力が、副団長には求められる」
「分かった、それも勉強する」
「それは、俺に勝ってからの話だ」
 レオネルの返答を最後に周囲には聞こえない会話を終え、互いに一歩引き、一礼する。振り返って所定の位置へと戻りながら、ユーフォリアは腰から剣を引き抜いた。何度か鍛冶屋に通った剣は、以前よりも一層重く、よく手に馴染む感覚がある。身を翻して、ぶんと振り抜きながら、ユーフォリアは同じく剣を構えた男と対峙した。

 鐘に木槌が触れる気配と同時に、ユーフォリアが地面を蹴る。先程会話していた位置を通り過ぎた時、鈍い音を立てて目の前で剣同士が打ち合わされた。鍔迫り合いになりかけた剣を、勢いままに強く押し込む。男の体勢が微かに崩れかけたのを感じ、そのまま相手の剣を絡め取ってやろうと手首を返しかけ、ふと軽くなった感触にユーフォリアは動きを止めて上体を引いた。瞬間、レオネルが身を屈めながら振り上げた剣先が、ユーフォリアの前髪を擦る。頭上で太陽光を反射した剣身に、ユーフォリアは地面を蹴って飛び下がり、振り下ろされた一閃を躱した。
 レオネルと剣を合わせる機会は、この半年において数えきれない程あった。初めのうちは、何が起こっているのか分からないうちに手元から剣が消えていることがままあったが、何度も打ち合わせ、また他の隊士と手合わせをしている姿をじっと観察して気がついた。レオネルという男は、その粗雑な言動に反して実に理知的で繊細な剣の使い方をする男であり、剣戟を受ける剣身の位置、自分と相手の体勢や重心、力の込め方に至るまで完全に把握した上で、相手の剣を受け流すような動作を得意とした。力と速度で押し切ることの多いユーフォリアにとって、実に相性の悪い相手であり、更に技術を教えてくれと頼んでも一度も丁寧に教授してくれることはなく、結局ユーフォリアの中では結論として、弾かれる前に吹き飛ばしてしまえばいい、というところに落ち着いていた。
 攻勢に転じたユーフォリアが、上下左右から剣を打ち付ける。軽さに特化させた自分のものより数倍は重いであろう剣身が絶え間なく襲い、レオネルは顔を顰めてその場を飛び退いた。少し痺れた手で柄を軽く握り直すと、首元を目掛けて真っ直ぐに突き出された剣先に剣身を滑らせ、その軌道を微かに逸らせる。首の右側に走った小さな痛みに、本当に落とされては堪ったものではないと、強く振り抜かれた一撃に弾き飛ばされる勢いを利用して大きく飛び下がった。

 ユーフォリアとレオネルの戦いは続いていた。激しい暴風のような剣と、それを宥めるような剣との間にはなかなか決定的な一撃が生まれず、場内には剣を打ち合わせる音と、風を切る音、たまに地面を蹴ったり壇上を滑ったりする音だけが響く。これまでの試合では歓談を交えて観覧していた貴族たちも、いつしか口を閉じ、じっと食い入るように二人の動きを見た。
 ふと、静まり返っていた観覧席で動きがあった。隊士に案内されてようやく席についたのは、この国でも相当古い貴族の家の当主だった。隣国との貿易交渉が長引き、招かれた御前試合には間に合わないかと思っていたが、少しでも見られて良かった、とそのようなことを隣に座る女へと耳打ちする。男の目的は、この御前試合の後に予定されている王族への謁見の場だったが、どうせならば王国騎士団の上役へ就く予定の騎士を見ておくべきだと、壇上へと視線を向けた。最も長く騎士を務めている者の一人であり、没落貴族の家出身のよく見知った男と、それから初めて見る女が剣を交わしている。あれが近頃市井のみならず、社交の場でも噂となっていた女騎士か、と男は思った。随分と身軽らしい細い女が、相手の剣に飛び乗るようにして宙を舞っている。青黒い髪がたなびき、その隙間から太陽光を反射した金眼が光って、それが男の顔を真っ直ぐに捉えた。
「っ……ぐ……」
 急に胸の奥に込み上げた熱に、地面に着地しながらユーフォリアは隊服の上からそこを抑える。先程空中で視界に入った男、彼が身に付けているらしい香のようなものが鼻に届いた瞬間に、全身の毛が逆立ちかけるような感覚があった。体内で沸き立っている奔流は、満月の夜と似ているようにも思うが少し違う。魔力が湧き上がるというよりも、身体の奥深くで激しく暴れ回り、ともすれば吹き飛びそうな思考が邪魔で手放してやりたいとすら思った。
「……おい、ユーフォリア!」
 再び剣を打ち合わせながら、レオネルが低く絞った声で彼女の名を呼ぶ。たった今振り下ろした一撃には反応した彼女は、しかしその視線はどこか虚で、それでいて瞳孔が細まり、双眸の輝きが増していた。喉奥から微かな唸り声のような音を漏らす彼女に、レオネルは舌打ちする。何が理由であるかは分からないが彼女の力が暴走しかけており、このままでは正体が露わになるどころか、場内の人間にすら危害が及びかねないと判断した。
 悪いな、と声に出さずに胸の内で告げて、レオネルは一度弾いた剣を構え直す。鋭く突き出される剣先が、先程までより反応が緩慢になったユーフォリアの手足や頬の肌を薄く切り裂いた。傷付ける端から瞬時に治癒されていく傷に、レオネルは微かに眉を寄せ、昨日執務室でアルベルトに告げた宣言を思い出す。
「……悪いな」
 今度はそう口に出し、ユーフォリアの剣を弾き上げたレオネルの剣が、頭上で小さな弧を描いて切り返される。そのまま剣先が深く肩に埋まる瞬間に、ユーフォリアの身が弾かれたように後方へと飛んだ。
 舌打ちして彼女を追ったレオネルの剣が、硬いもので止められる。剣身を鍔で受けて、片膝をついていたユーフォリアがそれを持ち上げながら立ち上がった。レオネルの視線が一瞬だけユーフォリアと交わる。瞳の輝きは先程よりも少し収まり、深く牙が食い込んだ下唇からは一筋の血が流れ出ていた。
 鍔迫り合いながら、ユーフォリアが半歩前に出る。そのまま上体を僅かに倒して、レオネルの首元へと顔を近付けた。
「ごめん、レオネル、それでも、渡さない」
 絞り出すような声でそう囁かれたかと思うと、ふわりとレオネルの両足が浮き上がる。そのまま声を上げる間も無く、レオネルの身体は場外に仮設された壁へと叩きつけられていた。なんとか受け身を取り、崩れて落ちてきた木材を身を捩って避けて、レオネルは地面に仰向けに倒れたまま、青い空を見ながら深いため息を吐いた。
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