光の聖女は、闇に落ちる。

Raki

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光の聖女は、知っていた。

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私は、元々平民だった。



ある日、家に協会の人たちが来て、
私がが聖女様だと言って、王都の協会に連れて来た。


家族に別れの言葉も言わせてもらえなかった。
聖騎士もいて、親が止めても無駄だった。




ここに来てから10年が経ち、私は16歳になった。

私は聖女と呼ばれ、日々世界のために祈っている。





でも、私はいつからか気づいてしまった。

確かに私は聖女かもしれない。
でも、貴族の人たちは良く思っていないらしい。

だって私は平民だから。

でもね、が私を選んでくれたことは本当なの。

きれいな魂を持っているって言ってくれた。

1人でここに連れてきてしまってごめんとも言われた。

ここの人たちにはそんなこと一度も言われたことがないのに…。

優しいよね…、だから私も頑張れるの。






たとえ、国に家族を殺されていたとしても…。




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