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第1話 勇者パーティーを追放されました。

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スキルってとても不思議だ…そう俺みたいなやつのも。
そう俺は5歳の時に親に言い放ったらしい。今でも不思議とそう思ってしまう何故か…______________________















【宝具生成】と言うスキルを使ったのは確か最初は6歳の頃だった…バカステータスがおかしい物【宝具】を作り出してその後、色々試してみた。魔力を貯めると、魔法陣…巨大な魔法陣が俺の頭上に現れ【大魔法具】と呼ばれる奥義をぶっ放した…それは近くの山を抉りとり凄い振動をもたらしたのだ。その後確か魔力欠乏症候群になって3日は動けなかったんだっけ…と俺は懐かしい昔のことを思ってしまう。

その後俺はそのスキルを生かして生活を送っていた。狩りや、犯罪者を捕らえたりして村の安全を守っていた。が、ある日国王陛下の目に留まり魔王討伐のための【勇者ルビ魔王討伐の為】のパーティーに入った。



あれからもう早1年…最初はみんながみんな強いと言うわけでなく、俺だけが強かった。【勇者ルビティア】様も弱くてゴブリンでも倒せなかったくらいだった。

でも俺のスキル【宝具生成】で作った宝具を使うと早く雑魚の敵は倒せるし、下位魔族なんて少し苦戦を強いられるがそれでも勝てた。



今現在は魔王がいる魔王城へと向かう道中だ…みんなは去年と比べるとすごく強くなったし、なにより魔力の量がすごく多いから何発も【大魔法具】が打てるし、全員強くなったんだ。このままうまく行くと魔王討伐も目に見えていた…

____________________そうこの日までは。_______









そうこの日は上位魔族を倒した後、なんと手紙を獲得したのだ。その文によれば幹部クラス級の魔族が何かしらのものを作っているらしい… それはまずいと幹部クラスの魔族を倒すために向かっている途中で暗くなり、キャンプをすることになったのだ。

いつも通り俺たちはバランスの良い食事を仲良く、みんなで取っていた。
食事を終えた後、俺は【大魔法士】のルエスに用があると言われ焚き火を眺めながら待っていた。


「レセルク…話がある。聞いてくれ。」

俯きながら…俺にそうルエスは言った。
ルエスは【大魔法士】で、魔法にしか特化していない…彼のために俺もナイフや極上の杖を作ったりした。なのに、なぜ怒りをこめているのだろうか…



「なんだよ話って…明日の作戦か?」

俺は怒りをこめていることを不思議に思いながらそう言った。明日は確か幹部クラスの魔族がいる城へ乗り込み、魔王の居場所を履かせるという作戦だったはずだ。パーティーの頭脳でもある彼が決めたことだったので誰の不満もなく、そうすることになったはずだ。




ルエスはいきなり立ち上がる。彼の表情を見ると怒りが先ほどよりこもっていた。そして、怒りを前面に込めながら…


「レセルク!お前は勇者様の足を引っ張りすぎだ…そしてなにより、存在自体が邪魔だ。お前のような奴はここには、いらん。だから我々はお前を今日付けで追放することにした…さっさと荷物をまとめて出て行け!」

俺はパーティーの重臣である【大魔法士】ルエスによって追放する事を宣言された。俺は一瞬、事実だと受け止めることができなかった。


「はっ!?いやいやなんでだよ!おかしいなにより【勇者】はなんて言ったんだよ!」

俺は全面的に拒否だと言うことを表しながら反論してやった。

「考えてみろよ!勇者様の迷惑になってしまう」

ルエスは満面の笑みでドヤ顔をしながら俺にそう言い放った。お前の居場所はもうここにはない…と、そういいたげに。


だが彼は知らなかった…【宝具生成】には、戦闘スキルも含まれていることを。
そしてその実力は勇者にも匹敵することを、彼は知らなかった。


「まぁ…納得いかねえが重臣であるあんたが言うなら出ていくよ。ちなみに勇者様には伝えているのか?」

俺は荷物を整理しながら一つ疑問に思った事を口にする。このパーティーの全ての決定権は【勇者】であるティアのみのはずだ、伝えていなければ余裕で殺されてしまうだろう。彼女のスキル【人類の宿命】によって。




「いや…後で伝えておく。いいからさっさと出て行ってくれないか?」

【大魔法士】ルエスはちょっとイラつきながら荷物整理中の俺に向かってそう言ってくる。どうせ【勇者】と結婚したいだけのために入っているのだろう…あぁくそすぎるわぁ、【大魔法士】様は。地位と名誉にしか目がないからな…


「いいけど後悔するなよ?俺がいなくなったら全ての装備がパーだからな?」

俺は丁寧にルエスに向けて警告をしてやった。まぁ…あいつのことだから聞いていないんだろう、自分の利益になることしか考えていないんだから…

どうせそんなこと嘘に決まっていると言いたげに、【大魔法士】ルエスは

「あぁ…どうぞ!さっさと出て行ってくれ虫唾が走ってしまう前にな!」

俺に向かって大声でそう言い放った。

俺はルエスにそう言われたので、あいつのお望み通りさっさと出て行ってやった。


武器もなければ勝てないのに__________________
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「あぁ…でもよくよく考えれば、ブラックだったし。助かった!俺は自由だ!」

俺は森の出口へと向かう道中、そのことに気づくとそう叫んだ。
ようやく束縛から解放されたのだ、どうせなら好きにして生きていこう。

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