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第8話 魔族対策をしましょう!

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「はぁ…うん、なんか呆気なかったな。なんだろう…上位魔族ってなんだったけ?」

俺は一瞬で終わったと言っても過言ではない戦闘を終えて感想を述べた。ほとんど【大魔法具】の影響によって終わったと言ってもいい戦闘はみんなの強すぎるほどの力と、圧倒的な魔力量によって勝ってしまった。


「そうね…もうちょっと強かったと思っていたわ。個人的には触手を出して相手に妨害するという嫌がらせをしてくるのかなって思っていたし。」

ハナは杖を片手で持って振り回しながら、そう言った。確かにはやす奴もいなくはいなくもないけど…そういう奴は一部すぎるし、なかなかいないよ。
















「それよりもですよ。上位魔族が攻め込んできた今、また攻め込まれる可能性もないわけではないですよね。例えば【魔将軍】とかきた時ように対策をしておきましょう。」

マーリンは俺とハナを両方見ると、課題を上げてきた。確かにきたということはバレたも当然だ…罠なり、何かしらのものを作って対策をしないと。



「では、罠とマーリンのスキル【警戒網】で作った警戒網を使って対策したら?」

ハナは俺に対して意外なことを言ってきた。まさか魔導人形もスキルを持っているとは…魔王もスキルを持っているのかもしれないな。


「うん…じゃあそうしよう。マーリンとハナは警戒網とバリケードを、俺は罠でも仕掛けておくから。」

俺が2人に指示をすると、任せておいてよ!と2人は腕まくりをしてやる気を見せてきた。











「と言ったけど、罠か…どうしようか。」

俺は地面を見つめながら、思考を始めた。氷や火で作った檻ならばどうだろうか…否、それだと魔族が壊しかねないし【大魔法具】が発動するまで時間がかかってしまい、バレたしまうかもしれない。

では何かしらのバレにくいような【大魔法具】はないだろうか…いやちょうどいいのがあった。
俺は魔法陣を左手に出すと、地面に向けて全リソースを発射。そうすることで大量のナイフ、【宝具】を地面に出した。

【試作機 0号型コンバットナイフ】これは変わり種の物で俺が試作品として大量に出せるものだ。いい点としてはすぐに周りに同化してしまいバレにくいことと、耐久値が全部の中でトップクラスということ…難点としては一点の衝撃に弱いため一点を集中攻撃されると脆い、そしてものすごい量の魔力を必要とするため使い勝手が悪いという点だ。




「だが、今回は落とし穴の中に入れておこう。そうすることで地面と同化するからバレにくいし、難点である魔力は十分に土の中にある。そして【大魔法具 拘束符 時空との裂け目】を常時発動することで二度と外には出れない。」

俺はそう言いながら、仕掛けをセットした。うん上出来だな…あとは入ってさえしてくれれば。

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