21 / 37
第18話 6月18日
しおりを挟む
「え、じゃぁ22日に退院決まったんだ!良かったね、ばあちゃん」
「そうなの。みんなには色々とお世話になったねぇ」
「気にしないで、おばあちゃん。お店番、楽しかったもの」
「そう言ってくれると助かるよ、帆夏ちゃん」
学校が終わり、委員会も部活も休みだったため、4人でばあちゃんの店に向かい、店番をしていれば、夕方になってばあちゃんが戻り、じいちゃんの退院日が決まった、と告げられる。
じいちゃんが無事に退院できることに、一息つくのと同時に、こうやって4人で集まるのもあと数回か、とふと思う。
少し、寂しいような、と思った時、そんな風に考えた自分に、自分の変化に驚く。
先月までの自分なら、そんなこと絶対に考えなかっただろう。この半月で随分と変わったような…とばあちゃんと話す三人を見ながら考える。
「なる? どした?」
そう問いかけてきたのは、「アルバイト」に俺を誘った照屋で、色々ときっかけを与えてくれたのも、照屋、だと思う。
「いや? 別になんもない」
「うん?」
最初は、照屋のテンションについていけない日が多かった気がする。けれど、気がつけば、最近はすっかり照屋といることが普通になっている。
俺の返事に、不思議そうな表情を浮かべながらも、ばあちゃん達との会話に戻った照屋を眺めながら、また少し、考える。
そういえば、羽白さんと寺岡さんと話し始めたのも、照屋が居たからだったな、と思いながら、視線を移せば、目が合った羽白さんがにっこりと笑う。
だいぶ嬉しそう、とそんな羽白さんを見て、腹の底のほうがあったかくなるような、そんな感覚になった時、ふと、気がついたことがある。
なんで、俺、羽白さんの顔見ただけで、嬉しそう、とか、悲しそう、とか、なんとなく分かるようになったんだろうか。寺岡さんみたいに、喜怒哀楽がとてもはっきりしているわけではないし、かといって、委員長みたいに、ほとんど分からないわけでもない。けど、控えめ、といえば控えめなほうだと思う。
それに、なんで、羽白さんが笑うと、なんとなく自分も嬉しくなるんだろう。
ぐるぐる、と考えが回っていると、ふと、昨日、照屋に言われた「早くしないと、盗られちゃうよ?」という言葉が頭をよぎる。
「…盗られ…」
「なにが?」
「…あ、え?!」
「え、あ、ごめんね?!」
呟いたつもり、は無かった。けれど言葉に出ていたらしく、目の前にきていた羽白さんに全然気がついていなくて、思わず驚きながら彼女を見れば、彼女もまた、俺の反応に驚いて、肩を揺らす。
「あ、ごめん」
「う、ううん。ちょっとだけびっくりしたけど、大丈夫」
そう言って笑う羽白さんに、ごめん、ともう一度謝れば、「大丈夫」と彼女は笑う。
そんな彼女を見て、ああ、そうか。とモヤモヤしていたモノの正体に気がついて、小さく笑う。
「千家くん?」
くす、と笑った俺に気がついた羽白さんが、不思議そうな表情を浮かべて、こっちを見る。
ああ、やっぱり。俺を見て、首を傾げる彼女に、たどり着いた答えに、確信を持った。
「なーる」
「ん?」
店番が終わり、自宅からは反対方向ではあるものの、ばあちゃんの店からだと、照屋と寺岡さんの家のほうが近いらしく、羽白さんの家は2人の家から少し離れているらしい。羽白さんを自宅近くまで送るため、3人の住むほう、高校側へと戻っていれば、前を歩く二人には聞こえない程度の音量で、照屋が話しかけてくる。
「心境の変化でもあった?」
「はい?」
突然どうした、と照屋を見やれば、「え、だって」と照屋が笑いながら答える。
「はじろんを見る時の、なるの表情がいつもと違うから、何かあったのかなって」
「…よく見てるな」
「へへ、まぁね」
えへへ、と照屋は笑いながら言うものの、照屋の観察力に、本気で驚いていれば、「で、やっぱり心境の変化?」ともう一度、同じことを聞かれる。
前を歩く寺岡さんと楽しそうに話す羽白さんを見て、「まぁ、そうだな」と照屋の言葉に頷く。
「お、やっと気がついた、とか?」
「…やっと、って」
「オレはそこそこ早くから気づいてたけど」
「…え」
ふふふー、とニヤつきながら言う照屋に、思わず立ち止まれば、「はじろんは気づいてないよ?」と照屋が笑いながら言う。
「あ、いや、そこは別にって、おい!」
「え、だって、なる、はじろんのこと好きでしょ?」
面と向かって言葉にされると、どうにもむず痒い。
かと言って、違う、と否定するのも出来ずにいれば、「なるらしい反応」と照屋がまた笑う。
「いやぁ、何かいいね、こういうの」
「何がだよ」
「えー? ほら、親友と、学校の帰り道に、恋バナをしながら歩くっていうこのシチュエーション? 青春っぽいじゃん」
「…おま…よくそんな恥ずかしいこと言えるな」
「ちょ、なるが照れないでよ!オレまで恥ずかしくなるじゃん!」
「無理。俺のキャパじゃ限界」
「ええー、ちょっとー!」
口元を隠しながら照屋から顔を背ければ、照屋が「一人で照れ隠しはずるいよ!」と声をあげ、その照屋の声に気がついた寺岡さんが「どうしたのー?」と振り返って声をかけてくる。
「いや、なるが、んんっ!!」
「なんでもない」
思わずバッ、と照屋の口を抑えて寺岡さんに答えれば、「ふざけてないで帰るよー?」と呆れたような声をかけられ、片手をあげて答える。
「てーるーやー?」
低い声で、名前を呼べば、「てへっ」と照屋が無駄に可愛い子ぶり、とりあえず、スネを軽く蹴っておいた。
「なんだか楽しそうだったね。千家くんと照屋くん」
「…俺?」
「うん。いつもよりも楽しそうに見えたよ?」
結局、照屋たちが家に帰る直前まで照屋が言う「青春っぽい」会話は続き、終始、わちゃわちゃとしながら歩いていた気がする。
楽しかった、といえば楽しかったか、と羽白さんの言葉に、「まぁ…うん」と頷けば、羽白さんがふふ、と笑う。
「あ、そういえばさ」
「ん?」
「校外学習なんだけど」
「うん?」
「羽白さんは、美術館と遊園地、どっちに行きたい?」
そう問いかけた俺の言葉に、羽白さんが、「え…?」と言ったあと、きょとんとした表情を浮かべる。
「みんなの行きたいところ、でいいかな、って思ってるけど……」
「…そう言うと思った」
思った通りの返答に、くす、と笑えば、羽白さんもまたくすくす、と笑う。
「急にどうしたの?」
「え、ああ、えっと」
首を傾げながら問いかける羽白さんの髪が、さら、と揺れる。
その姿に、胸の中に、ざわりとした何かが通りすぎる。
「羽白さんが行きたいほうに、俺も行きたいかも、と思って」
彼女を見ながらそう伝えれば、ほんの少し、頬を赤くしながら、羽白さんが口を開いた。
【6月18日 終】
「そうなの。みんなには色々とお世話になったねぇ」
「気にしないで、おばあちゃん。お店番、楽しかったもの」
「そう言ってくれると助かるよ、帆夏ちゃん」
学校が終わり、委員会も部活も休みだったため、4人でばあちゃんの店に向かい、店番をしていれば、夕方になってばあちゃんが戻り、じいちゃんの退院日が決まった、と告げられる。
じいちゃんが無事に退院できることに、一息つくのと同時に、こうやって4人で集まるのもあと数回か、とふと思う。
少し、寂しいような、と思った時、そんな風に考えた自分に、自分の変化に驚く。
先月までの自分なら、そんなこと絶対に考えなかっただろう。この半月で随分と変わったような…とばあちゃんと話す三人を見ながら考える。
「なる? どした?」
そう問いかけてきたのは、「アルバイト」に俺を誘った照屋で、色々ときっかけを与えてくれたのも、照屋、だと思う。
「いや? 別になんもない」
「うん?」
最初は、照屋のテンションについていけない日が多かった気がする。けれど、気がつけば、最近はすっかり照屋といることが普通になっている。
俺の返事に、不思議そうな表情を浮かべながらも、ばあちゃん達との会話に戻った照屋を眺めながら、また少し、考える。
そういえば、羽白さんと寺岡さんと話し始めたのも、照屋が居たからだったな、と思いながら、視線を移せば、目が合った羽白さんがにっこりと笑う。
だいぶ嬉しそう、とそんな羽白さんを見て、腹の底のほうがあったかくなるような、そんな感覚になった時、ふと、気がついたことがある。
なんで、俺、羽白さんの顔見ただけで、嬉しそう、とか、悲しそう、とか、なんとなく分かるようになったんだろうか。寺岡さんみたいに、喜怒哀楽がとてもはっきりしているわけではないし、かといって、委員長みたいに、ほとんど分からないわけでもない。けど、控えめ、といえば控えめなほうだと思う。
それに、なんで、羽白さんが笑うと、なんとなく自分も嬉しくなるんだろう。
ぐるぐる、と考えが回っていると、ふと、昨日、照屋に言われた「早くしないと、盗られちゃうよ?」という言葉が頭をよぎる。
「…盗られ…」
「なにが?」
「…あ、え?!」
「え、あ、ごめんね?!」
呟いたつもり、は無かった。けれど言葉に出ていたらしく、目の前にきていた羽白さんに全然気がついていなくて、思わず驚きながら彼女を見れば、彼女もまた、俺の反応に驚いて、肩を揺らす。
「あ、ごめん」
「う、ううん。ちょっとだけびっくりしたけど、大丈夫」
そう言って笑う羽白さんに、ごめん、ともう一度謝れば、「大丈夫」と彼女は笑う。
そんな彼女を見て、ああ、そうか。とモヤモヤしていたモノの正体に気がついて、小さく笑う。
「千家くん?」
くす、と笑った俺に気がついた羽白さんが、不思議そうな表情を浮かべて、こっちを見る。
ああ、やっぱり。俺を見て、首を傾げる彼女に、たどり着いた答えに、確信を持った。
「なーる」
「ん?」
店番が終わり、自宅からは反対方向ではあるものの、ばあちゃんの店からだと、照屋と寺岡さんの家のほうが近いらしく、羽白さんの家は2人の家から少し離れているらしい。羽白さんを自宅近くまで送るため、3人の住むほう、高校側へと戻っていれば、前を歩く二人には聞こえない程度の音量で、照屋が話しかけてくる。
「心境の変化でもあった?」
「はい?」
突然どうした、と照屋を見やれば、「え、だって」と照屋が笑いながら答える。
「はじろんを見る時の、なるの表情がいつもと違うから、何かあったのかなって」
「…よく見てるな」
「へへ、まぁね」
えへへ、と照屋は笑いながら言うものの、照屋の観察力に、本気で驚いていれば、「で、やっぱり心境の変化?」ともう一度、同じことを聞かれる。
前を歩く寺岡さんと楽しそうに話す羽白さんを見て、「まぁ、そうだな」と照屋の言葉に頷く。
「お、やっと気がついた、とか?」
「…やっと、って」
「オレはそこそこ早くから気づいてたけど」
「…え」
ふふふー、とニヤつきながら言う照屋に、思わず立ち止まれば、「はじろんは気づいてないよ?」と照屋が笑いながら言う。
「あ、いや、そこは別にって、おい!」
「え、だって、なる、はじろんのこと好きでしょ?」
面と向かって言葉にされると、どうにもむず痒い。
かと言って、違う、と否定するのも出来ずにいれば、「なるらしい反応」と照屋がまた笑う。
「いやぁ、何かいいね、こういうの」
「何がだよ」
「えー? ほら、親友と、学校の帰り道に、恋バナをしながら歩くっていうこのシチュエーション? 青春っぽいじゃん」
「…おま…よくそんな恥ずかしいこと言えるな」
「ちょ、なるが照れないでよ!オレまで恥ずかしくなるじゃん!」
「無理。俺のキャパじゃ限界」
「ええー、ちょっとー!」
口元を隠しながら照屋から顔を背ければ、照屋が「一人で照れ隠しはずるいよ!」と声をあげ、その照屋の声に気がついた寺岡さんが「どうしたのー?」と振り返って声をかけてくる。
「いや、なるが、んんっ!!」
「なんでもない」
思わずバッ、と照屋の口を抑えて寺岡さんに答えれば、「ふざけてないで帰るよー?」と呆れたような声をかけられ、片手をあげて答える。
「てーるーやー?」
低い声で、名前を呼べば、「てへっ」と照屋が無駄に可愛い子ぶり、とりあえず、スネを軽く蹴っておいた。
「なんだか楽しそうだったね。千家くんと照屋くん」
「…俺?」
「うん。いつもよりも楽しそうに見えたよ?」
結局、照屋たちが家に帰る直前まで照屋が言う「青春っぽい」会話は続き、終始、わちゃわちゃとしながら歩いていた気がする。
楽しかった、といえば楽しかったか、と羽白さんの言葉に、「まぁ…うん」と頷けば、羽白さんがふふ、と笑う。
「あ、そういえばさ」
「ん?」
「校外学習なんだけど」
「うん?」
「羽白さんは、美術館と遊園地、どっちに行きたい?」
そう問いかけた俺の言葉に、羽白さんが、「え…?」と言ったあと、きょとんとした表情を浮かべる。
「みんなの行きたいところ、でいいかな、って思ってるけど……」
「…そう言うと思った」
思った通りの返答に、くす、と笑えば、羽白さんもまたくすくす、と笑う。
「急にどうしたの?」
「え、ああ、えっと」
首を傾げながら問いかける羽白さんの髪が、さら、と揺れる。
その姿に、胸の中に、ざわりとした何かが通りすぎる。
「羽白さんが行きたいほうに、俺も行きたいかも、と思って」
彼女を見ながらそう伝えれば、ほんの少し、頬を赤くしながら、羽白さんが口を開いた。
【6月18日 終】
0
あなたにおすすめの小説
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
これって政略結婚じゃないんですか? ー彼が指輪をしている理由ー
小田恒子
恋愛
この度、幼馴染とお見合いを経て政略結婚する事になりました。
でも、その彼の左手薬指には、指輪が輝いてます。
もしかして、これは本当に形だけの結婚でしょうか……?
表紙はぱくたそ様のフリー素材、フォントは簡単表紙メーカー様のものを使用しております。
全年齢作品です。
ベリーズカフェ公開日 2022/09/21
アルファポリス公開日 2025/06/19
作品の無断転載はご遠慮ください。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
たとえ夜が姿を変えても ―過保護な兄の親友は、私を逃がさない―
佐竹りふれ
恋愛
重なる吐息、耳元を掠める熱、そして——兄の親友の、隠しきれない独占欲。
19歳のジャスミンにとって、過保護な兄の親友・セバスチャンは、自分を子供扱いする「第二の兄」のような存在だった。
しかし、初めてのパーティーの夜、その関係は一変する。
突然降ってきた、深く、すべてを奪うような口づけ。
「焦らず、お前のペースで進もう」
そう余裕たっぷりに微笑んだセバスチャン。
けれど、彼の言う「ゆっくり」は、翌朝には早くも崩れ始めていた。
学内の視線、兄の沈黙、そして二人きりのアパート――。
外堀が埋まっていくスピードに戸惑いながらも、ジャスミンは彼が隠し持つ「男」の顔に、抗えない好奇心を抱き始める。
「……どうする? 俺と一緒に、いけないことするか?」
余裕の仮面を被るセバスチャンに、あどけない顔で、けれど大胆に踏み込んでいくジャスミン。
理性を繋ぎ止めようとする彼を、翻弄し、追い詰めていくのは彼女の方で……。
「ゆっくり」なんて、ただの建前。
一度火がついた熱は、誰にも止められない。
兄の親友という境界線を軽々と飛び越え、加速しすぎる二人の溺愛ラブストーリー。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った
五色ひわ
恋愛
辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。アメリアは真実を確かめるため、3年ぶりに王都へと旅立った。
※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話
【完結】小さなマリーは僕の物
miniko
恋愛
マリーは小柄で胸元も寂しい自分の容姿にコンプレックスを抱いていた。
彼女の子供の頃からの婚約者は、容姿端麗、性格も良く、とても大事にしてくれる完璧な人。
しかし、周囲からの圧力もあり、自分は彼に不釣り合いだと感じて、婚約解消を目指す。
※マリー視点とアラン視点、同じ内容を交互に書く予定です。(最終話はマリー視点のみ)
【完結】後宮の片隅にいた王女を拾いましたが、才女すぎて妃にしたくなりました
藤原遊
恋愛
【溺愛・成長・政略・糖度高め】
※ヒーロー目線で進んでいきます。
王位継承権を放棄し、外交を司る第六王子ユーリ・サファイア・アレスト。
ある日、後宮の片隅でひっそりと暮らす少女――カティア・アゲート・アレストに出会う。
不遇の生まれながらも聡明で健気な少女を、ユーリは自らの正妃候補として引き取る決断を下す。
才能を開花させ成長していくカティア。
そして、次第に彼女を「妹」としてではなく「たった一人の妃」として深く愛していくユーリ。
立場も政略も超えた二人の絆が、やがて王宮の静かな波紋を生んでいく──。
「私はもう一人ではありませんわ、ユーリ」
「これからも、私の隣には君がいる」
甘く静かな後宮成長溺愛物語、ここに開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる