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第一部
第4話 真備、山へ行く
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「こんな所に貴方がいるなんて珍しいですねぇ。どうしたんです?」
そう問いかけた白澤の言葉に、阿吽とはまた少し違う大きな尻尾が、パタンパタンと地面を叩く。
「おや、まぁ」「へぇ、それで?」と言葉を発しない大きな狐に白澤は頷いたり首を傾げたりしながら会話を続けている。
目の前に居る大きな狐は、何処となく知っているような気を纏っているものの、それが何処の誰のものだかが、いまいち思い出せない。
けれど、もの凄くよく知っていると思うのだが。
何処だったっけ、と首を撚る俺に、白澤が「だそうですよ、真備様、鵺」と狐の首元を触りながら口を開く。
「いや、白澤達が何話してたか全っ然分かんねぇよ?!」
「え、そうですか?簡単ですよ、ねぇ?」
「クニャー」
「ていうか、狐って鳴き声それ?!キャンとかじゃなくて?」
「キャンも違うと思います。坊っちゃん」
「え、マジで」
いつの間にかちゃっかり戻ってきていた鵺が、もふっもふっと形状記憶シャツのように、触った箇所の手を離した直後から元に戻る薄茶色のしっかりとした弾力の毛並みを触りながら、俺に呆れた表情を向けてくる。
現代っ子なんだから狐の鳴き声なんて知るわけがない。
八つ当たりをこめて鵺を軽く睨めば「まだまだ勉強が必要ですね、坊っちゃん」と俺の視線を受けた鵺は楽しそうな表情を浮かべた。
「クニャー」
そう鳴いた狐が、何となくだが、俺の名前を呼んだような気がする。
「呼んだか?俺のこと」
「クニャー!」
「うわっさらにデカくなった?!」
モフッ、と突然さっきより大きくなった狐に驚きの声をあげる。
「嬉しかったんじゃないです?坊ちゃんが応えてくれたから。ねぇ?」
驚き固まった俺とは反対に、鵺はクツクツと笑いながら、また狐の首元で手を動かす。
「それで、鵺、どうしましょう?」
困りましたねぇ、と呟いた白澤に視線を流す。
「何かあったの?」
「いえ、あのかたが今晩の夕飯に山菜ご飯を、と」
「は?あのかた…?…山菜?」
「ですが………今日は山菜ご飯ではなくて、天丼にするとお伝えしておいたのですが……あのかたの好物の海老もあるんですけどねぇ」
困った表情の白澤に、狐の耳がぴくりと動く。
「え、なんです?」
「は?今からですか?」
パタパタと動く尻尾に、白澤と鵺が言葉で応えていく。
「そうですか……ではご飯を炊く量を増やさなければいけませんね」
「あの方はたくさん召しあがりますからねぇ」と白澤が呟けば「そりゃあ、あのひとだし」と鵺が大きく頷く。
そんな二人のやりとりについていけずに首を傾げる。
「二人とも、あのかたって、誰?」
「誰って……大天狗さまですよ」
「へ?今日くるの?」
「えぇ、この子はそれを伝えに寄越されたようです」
「へぇぇ。おつかい頼まれてたんだな、おまえ」
そう言って鵺のように首のあたりをワシワシと撫でればパタパタと動いていた尻尾が、一段と激しく動く。
「間に合うのか?」
白澤にそう問いかけた鵺の言葉に、大天狗さまの食べる食事量が浮かぶ。
「この前もかなり食べてた気が」
「そうですねぇ。大体五人前ほどでしょうか。それでも少ないほうですし」
「え、マジで?」
「真備様、大天狗様のお生まれは何処の眷属だったか、覚えていますか?」
「えっと……確か、修行僧だっけ?」
「ええ、真備様と同じ人間。人間はただ修行をするだけでは僧、または高僧としての生涯を終えるだけ。ですが、人間の眷属の者が、妖力を手に入れ、天狗、ましてや、あのかたのように大天狗になるまでには、人という壊れやすい器にとっては、命がけの辛く長い修行をする、と以前にお伝えしたことは覚えていますか?」
「覚えてるよ。しかもそれも、すぐには終わらない修行、なんだよな?」
「ええ、そうですね。陰陽師のように生まれもって俗人よりも妖力が強い人間もいれば、白澤達が見えない力の弱い者たちもいる。真備様のように人の世の、人の理の中に生きていても、ずば抜けて妖力の強い者は、自立では補えない力の源を多くの食べ物などで補うこともあるのですよ」
そう言った白澤は、にこり、と柔らかな笑顔を浮かべる。
「そんなわけで、あのヒトが相伴に預かるとなると、ご飯の量がいつもの倍になるんですよねぇー」
「まぁ、でも、食材の殆どを街の皆さんに頂いた分で賄えていますが、お米の支度が間に合うかどうか……」
「それなら俺手伝うよ」
「いえ、真備様には真備様のお仕事がありますので」
「仕事?なんの?」
「白澤、とりあえず、あずき洗い呼んできますか?」
「あ、いえここは米とぎ婆に協力をお願いします」
「なるほど、そりゃあいい」
うんうんと頷く鵺をポカーンとしながら眺めていれば「真備様」と白澤が心配そうな顔をしながら俺を見ている。
「うちの結界内とはいえ、くれぐれも怪我には気をつけてくださいね。ワタシたちはついていけないですが、無茶をしてはいけませんよ?あと、ああ!もう!鵺、あとを頼みましたよ!」
「はいはい」
何度も「分かってます?」「本当にもう!」俺に何度も念押しをしたあと鵺に声をかけ、白澤は母屋へと歩いて行く。
「え、ちょっ、白澤?!」
「真備様、帰ってきたらちゃんと手を洗ってくださいねー!」
ぶんぶんと手を振りながら戻っていく白澤に呆気をとられながら、「さて忙しくなりますねぇ」とため息混じりに呟いた鵺を見上げる。
「ねえ、俺、仕事って」
「ああ、坊っちゃんそうでした。ちょっと今から山菜、採りに行ってきてください」
にっこり、と笑いながら言った鵺に、は?と首を傾げれば、「えぇ、山菜です」とまたしても良い笑顔を返される。
季節は春。今は14時少し過ぎ。
ここ数日の日暮れ時刻は18時前後、だったはずだが。
「は?今から?」
「はい。それと夕飯の1時間前までに帰って来てくださいね。坊っちゃん、暗くても視えるからって無茶はしないこと。山菜ご飯、間に合わないとあのかたが煩いですからね」
「夕飯の1時間前って……あと3時間も無いじゃん!俺1人じゃ無理だろ!」
「ええ、なので、この子がお手伝いしてくれるそうです」
「クニャ!」
そう言った鵺の言葉に、狐が嬉しそうに元気な声で答える。
「手伝いって……俺、この子との会話成り立たないし!」
「大丈夫ですって。どうにかなります」
「は?どうにかって適当過ぎるだろ!」
「とりあえず坊っちゃん。コレ、念のために持ってってください」
コレ、と言って鵺が俺の手のひらに乗せてきたのは鵺の尾の部分だと言う蛇の鱗。
「本当に危なくなったら使ってください。いいですね?」
「え、何、なんかあるの?」
白澤が心配性なのは昔からなのだが、鵺が鱗とはいえ身体の一部を渡してくるのは珍しく、日暮れまでの時間が無いこと以外に何か起こるのか、と思わず身体が固くなる。
その様子に、鵺は大きな溜息をつきながら、ピラ、ともう一枚の鱗を俺の頭に乗せた。
「坊っちゃん、もう忘れたんですか?この面倒くさいことを吹っかけてきた相手。あのヒトですよ?あのヒト。一筋縄でいくわけが無いでしょうに」
「あぁ、うん」
確かに、と頷くと同時に、小さな頃から色々と弄ってきた大天狗様のオモシロがる笑い声が耳に響いて思わず頭を振る。
「鵺、手伝ってよ!」
「嫌ですよ。あのヒト機嫌損ねると面倒ですし」
しれっと断ってきた鵺に「マジかよ」と肩を落としながら呟けば「もちろん油揚げもおつけしますよ、アナタの分のね」「クニャッ!」などと、俺の落胆とはかけ離れた楽しそうな声がすぐ傍で聞こえた。
そう問いかけた白澤の言葉に、阿吽とはまた少し違う大きな尻尾が、パタンパタンと地面を叩く。
「おや、まぁ」「へぇ、それで?」と言葉を発しない大きな狐に白澤は頷いたり首を傾げたりしながら会話を続けている。
目の前に居る大きな狐は、何処となく知っているような気を纏っているものの、それが何処の誰のものだかが、いまいち思い出せない。
けれど、もの凄くよく知っていると思うのだが。
何処だったっけ、と首を撚る俺に、白澤が「だそうですよ、真備様、鵺」と狐の首元を触りながら口を開く。
「いや、白澤達が何話してたか全っ然分かんねぇよ?!」
「え、そうですか?簡単ですよ、ねぇ?」
「クニャー」
「ていうか、狐って鳴き声それ?!キャンとかじゃなくて?」
「キャンも違うと思います。坊っちゃん」
「え、マジで」
いつの間にかちゃっかり戻ってきていた鵺が、もふっもふっと形状記憶シャツのように、触った箇所の手を離した直後から元に戻る薄茶色のしっかりとした弾力の毛並みを触りながら、俺に呆れた表情を向けてくる。
現代っ子なんだから狐の鳴き声なんて知るわけがない。
八つ当たりをこめて鵺を軽く睨めば「まだまだ勉強が必要ですね、坊っちゃん」と俺の視線を受けた鵺は楽しそうな表情を浮かべた。
「クニャー」
そう鳴いた狐が、何となくだが、俺の名前を呼んだような気がする。
「呼んだか?俺のこと」
「クニャー!」
「うわっさらにデカくなった?!」
モフッ、と突然さっきより大きくなった狐に驚きの声をあげる。
「嬉しかったんじゃないです?坊ちゃんが応えてくれたから。ねぇ?」
驚き固まった俺とは反対に、鵺はクツクツと笑いながら、また狐の首元で手を動かす。
「それで、鵺、どうしましょう?」
困りましたねぇ、と呟いた白澤に視線を流す。
「何かあったの?」
「いえ、あのかたが今晩の夕飯に山菜ご飯を、と」
「は?あのかた…?…山菜?」
「ですが………今日は山菜ご飯ではなくて、天丼にするとお伝えしておいたのですが……あのかたの好物の海老もあるんですけどねぇ」
困った表情の白澤に、狐の耳がぴくりと動く。
「え、なんです?」
「は?今からですか?」
パタパタと動く尻尾に、白澤と鵺が言葉で応えていく。
「そうですか……ではご飯を炊く量を増やさなければいけませんね」
「あの方はたくさん召しあがりますからねぇ」と白澤が呟けば「そりゃあ、あのひとだし」と鵺が大きく頷く。
そんな二人のやりとりについていけずに首を傾げる。
「二人とも、あのかたって、誰?」
「誰って……大天狗さまですよ」
「へ?今日くるの?」
「えぇ、この子はそれを伝えに寄越されたようです」
「へぇぇ。おつかい頼まれてたんだな、おまえ」
そう言って鵺のように首のあたりをワシワシと撫でればパタパタと動いていた尻尾が、一段と激しく動く。
「間に合うのか?」
白澤にそう問いかけた鵺の言葉に、大天狗さまの食べる食事量が浮かぶ。
「この前もかなり食べてた気が」
「そうですねぇ。大体五人前ほどでしょうか。それでも少ないほうですし」
「え、マジで?」
「真備様、大天狗様のお生まれは何処の眷属だったか、覚えていますか?」
「えっと……確か、修行僧だっけ?」
「ええ、真備様と同じ人間。人間はただ修行をするだけでは僧、または高僧としての生涯を終えるだけ。ですが、人間の眷属の者が、妖力を手に入れ、天狗、ましてや、あのかたのように大天狗になるまでには、人という壊れやすい器にとっては、命がけの辛く長い修行をする、と以前にお伝えしたことは覚えていますか?」
「覚えてるよ。しかもそれも、すぐには終わらない修行、なんだよな?」
「ええ、そうですね。陰陽師のように生まれもって俗人よりも妖力が強い人間もいれば、白澤達が見えない力の弱い者たちもいる。真備様のように人の世の、人の理の中に生きていても、ずば抜けて妖力の強い者は、自立では補えない力の源を多くの食べ物などで補うこともあるのですよ」
そう言った白澤は、にこり、と柔らかな笑顔を浮かべる。
「そんなわけで、あのヒトが相伴に預かるとなると、ご飯の量がいつもの倍になるんですよねぇー」
「まぁ、でも、食材の殆どを街の皆さんに頂いた分で賄えていますが、お米の支度が間に合うかどうか……」
「それなら俺手伝うよ」
「いえ、真備様には真備様のお仕事がありますので」
「仕事?なんの?」
「白澤、とりあえず、あずき洗い呼んできますか?」
「あ、いえここは米とぎ婆に協力をお願いします」
「なるほど、そりゃあいい」
うんうんと頷く鵺をポカーンとしながら眺めていれば「真備様」と白澤が心配そうな顔をしながら俺を見ている。
「うちの結界内とはいえ、くれぐれも怪我には気をつけてくださいね。ワタシたちはついていけないですが、無茶をしてはいけませんよ?あと、ああ!もう!鵺、あとを頼みましたよ!」
「はいはい」
何度も「分かってます?」「本当にもう!」俺に何度も念押しをしたあと鵺に声をかけ、白澤は母屋へと歩いて行く。
「え、ちょっ、白澤?!」
「真備様、帰ってきたらちゃんと手を洗ってくださいねー!」
ぶんぶんと手を振りながら戻っていく白澤に呆気をとられながら、「さて忙しくなりますねぇ」とため息混じりに呟いた鵺を見上げる。
「ねえ、俺、仕事って」
「ああ、坊っちゃんそうでした。ちょっと今から山菜、採りに行ってきてください」
にっこり、と笑いながら言った鵺に、は?と首を傾げれば、「えぇ、山菜です」とまたしても良い笑顔を返される。
季節は春。今は14時少し過ぎ。
ここ数日の日暮れ時刻は18時前後、だったはずだが。
「は?今から?」
「はい。それと夕飯の1時間前までに帰って来てくださいね。坊っちゃん、暗くても視えるからって無茶はしないこと。山菜ご飯、間に合わないとあのかたが煩いですからね」
「夕飯の1時間前って……あと3時間も無いじゃん!俺1人じゃ無理だろ!」
「ええ、なので、この子がお手伝いしてくれるそうです」
「クニャ!」
そう言った鵺の言葉に、狐が嬉しそうに元気な声で答える。
「手伝いって……俺、この子との会話成り立たないし!」
「大丈夫ですって。どうにかなります」
「は?どうにかって適当過ぎるだろ!」
「とりあえず坊っちゃん。コレ、念のために持ってってください」
コレ、と言って鵺が俺の手のひらに乗せてきたのは鵺の尾の部分だと言う蛇の鱗。
「本当に危なくなったら使ってください。いいですね?」
「え、何、なんかあるの?」
白澤が心配性なのは昔からなのだが、鵺が鱗とはいえ身体の一部を渡してくるのは珍しく、日暮れまでの時間が無いこと以外に何か起こるのか、と思わず身体が固くなる。
その様子に、鵺は大きな溜息をつきながら、ピラ、ともう一枚の鱗を俺の頭に乗せた。
「坊っちゃん、もう忘れたんですか?この面倒くさいことを吹っかけてきた相手。あのヒトですよ?あのヒト。一筋縄でいくわけが無いでしょうに」
「あぁ、うん」
確かに、と頷くと同時に、小さな頃から色々と弄ってきた大天狗様のオモシロがる笑い声が耳に響いて思わず頭を振る。
「鵺、手伝ってよ!」
「嫌ですよ。あのヒト機嫌損ねると面倒ですし」
しれっと断ってきた鵺に「マジかよ」と肩を落としながら呟けば「もちろん油揚げもおつけしますよ、アナタの分のね」「クニャッ!」などと、俺の落胆とはかけ離れた楽しそうな声がすぐ傍で聞こえた。
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