現実は非モテでも、転生先ではモテモテで求婚されまくりで迷惑です

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つい口に出てしまった

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「おまたせしました」

懐かないと言われていたアッシュを抱いて戻ってきた私を二人は驚いている様子だった。
抵抗する訳でもなく、私にひっついているアッシュは落ち着いて喉をゴロゴロと鳴らしていた。

『あなた、扱いに慣れているわね。どこかで飼っていたのかしら?』

二人には聞こえないように注意を払いながら答えた。

「私は獣医です。だから扱いには慣れてます」

『なるほど…そういう事だったのね、納得だわ』

アッシュは私の胸に顔を埋め眠りそうな感じになっていった。


「驚いたな。餌を与える人でさえあまり懐かないはずなのに…あやかさん、あなたは一体…」

「俺は懐くと信じていたぞ?お前はクロウリーの気持ちも分かったくらいだから猫なんて朝飯前だろうなと思っていたしな」

さっきまでのいがみ合っていた空気は無くなり話題はアッシュを懐かせた私に変わっていた。
すっかり落ち着いたアッシュの肉球を触りたくなり、私はゆっくりと足の肉球をプニプニと押してみた。

(あぁ…癒される…。何回触ってもいいなぁ、コレ)

至福の時間を過ごしていると、おもむろにアッシュを抱く私に近づくクロウさんがいた。

「なんですか…?」

「いや、お前がトロ~ンとした顔しているから猫を触りたくなった。そんなに良いのか?気まぐれで近づいたら逃げるだけの物だと思ったからな!」

恐る恐る手を伸ばしアッシュに触ろうとするが、その手は小刻みに動かしながらだったため、私が嫌になった。

「そんなビクビクしないで触れば良いのに…。
もしかして、猫、あまり好きじゃないですね?さては」

どうやら図星らしく、すぐに手を引っ込めていった。
そんな様子を私は楽しみ、近づくと逃げるクロウさんを追いかけ始めた。

「止めろ、馬鹿!」

「いいじゃないですか、苦手な事も克服したら次はすぐに触れる様になりますから、ホラ!」

胸に抱いていたアッシュをクロウさんに渡そうとしたが、その時アッシュが起きてしまった。

『うるさいわよ、せっかく暖かくて寝ていたのに』

私達のやり取りを見ていたアランさんが今度は近づいてくる。

「クロウは動物苦手ですよ、馬以外ほとんど触りませんから。俺も一度アッシュには触りたかったから
いいですか?」

「どうぞ」

ゆっくりとアッシュの喉元に手を置き触り始める。
すんなりと触れる事にクロウさんは少しムッとしているようだ。

「へぇ~、これだけモフモフしてるとずっと触りたくなりますね。あやかさんの癒される顔も納得です」

見られていた…と思うと、少し顔が赤くなってしまい、体温がスッと上がるのが分かった。
少し落ち着こうと話題を変えようと質問する。

「アッシュって幾つなんですか?」

「どうでしょうか…誰かの飼い猫では無く、屋敷にいたので…クロウは知ってるか?」

「知る訳ないだろ、興味無かったんだから」


『私は5歳よ』


「そっかぁ、5歳かぁ。…あっ」


私は咄嗟に口を塞いだが、年齢を言う私に二人は何故わかるのかと言う顔を見せてきた。
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