現実は非モテでも、転生先ではモテモテで求婚されまくりで迷惑です

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まさか…デート?

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ベッドの中でゆっくりと深く深呼吸をする。
一回、二回…と私自身が落ち着こうとするまで繰り返す。
何回もするうちに段々と呼吸が落ち着き、スーッと眠りに落ちた。


………


私の髪を触れる何かで目を覚ます。
無意識に払い除けるが、もう一度触れてくる…。

(なんなの…?)

私はゆっくりと目を開け、触れる何かを確かめようとしたが目の前が真っ白だ。

「えっ?」

思わずキャー!?と悲鳴をあげた。
自分の目に何か異常が起きたのかとすぐに顔を触ろうとすると、ムギュ…っと何かの感触がした。

『やっと起きた?』

この声は…アッシュ…?
急いで体を起こすと私の顔付近にアッシュが座っていた。

「なんで?昨日セレスさんに連れていかれたはず…」

『どうせ悩んでるんだと思い、部屋に来たわけ。で、寝てたから少しお邪魔させてもらったわ』

ふと部屋の扉を見ると少しだけ開いていた…。
よくテレビで見るような猫の行動、ノブに飛びつき開けるという…。
まさにそれをアッシュもやり、私の部屋に入って来た。

『どう?少しは考えた?』

「そんなすぐには…」

ガリッ

「痛っ、なんで引っ掻くの!?」

『はぁ…いいか悪いか分からないけどあなた、他にも好かれているわよ』

「好かれてる!?…誰?」

『さぁ、ね』

気になる私はアッシュを目の高さまで持ち上げ問いただした。

「はやく!ねぇ、言ってよ!誰?」

ツンとした顔で黙るアッシュをガクガクと揺する。
それでも一向に言わない…。
そんなやり取りをしている最中、急に声を掛けられた。

「楽しそうだね、何してるの?」

えっ、と思い振り向くてセレスさんが部屋の中にいた。
ノックの音はしなかったが…。

「なんでいるんですか?」

指差すと全開になった扉。
いやいや…そうじゃなくて、と思い問い詰めた。

「ノックとか、普通すると思うんですが…。勝手に入るなんて。しかも女性の部屋に…」

「したよ、ノック?」

『していたわよ』

私が気付かず、何故アッシュが気付いたんだろうか…。それ程までに私は夢中だったんだろうか。

「と、とにかく、何か用ですか?」

「あやかさん、屋敷ばかりいたら行き詰まりませんか?良かったら僕と外行きません?天気も良いし、何より僕達、同い年だから仲良くなりたいなぁって」

急に入って来たと思ったら、外へ行こうと誘う。

…あれ、これ、デート、だろうか…?
 
そう思い始めた私はゆっくりとアッシュを下ろした。
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