42 / 120
無邪気さと願望
しおりを挟む
「ありがとう、ございます…」
ぎこちない言葉で私は返事をする。
正直今すぐにでも着替えたい…今ならアッシュに踏まれていた服を取り返すことはすぐにでも出来る。
しかし、「似合う」と言われたのに着替えるのはそれはそれで失礼ではないか…とも考える。
少しセレスさんを見ると私の方を見ていた。
目線は下の方を見ている感じだ…。
(足を見られてる…?恥ずかしい!)
そう思ったらワンピースの裾を伸ばし、膝が隠れるような仕草を私は取った。
「見ないでください…それに他人の服だからすぐ着替えないと!」
「まぁ…そうだけど、なんで着たの?」
「それは…」
セレスさんの質問に私はしどろもどろになり答えれなかった。
アッシュに言われて…なんて言っても着たのは私自身だから…。
「…少しだけ借りちゃえば?似合ってるし、早くあやかさんと出かけたいから、さぁ、ご飯食べよう?」
持って来てくれたご飯を囲み、食事を始める。
しかし、私は悩んでいた。
似合うから借りちゃえと言うセレスさんは凄い笑顔だが、他人のを勝手に着て、さらにそのまま出かけようとしている事に罪悪感があった。
そんな私の気持ちを察したのかセレスさんが言う。
「あやかさん、カリファは知ってますか?」
「カリファ…?あ、服を作ったりしている人ですよね?一回会ったことありますが、それが…?」
「人のよりあやかさん自身のが一つはあった方が良いと思うから食べたらまずはカリファのとこに行きましょう、良い服があるはずです。僕からのプレゼントって事で!」
以前クロウさんから断った出来事がまたやってくるとは思わなかった。
それと同時に貰うとなったらクロウさんには内緒にしないとマズいな…とも思った。
見つかったら絶対何か一悶着起こるはずだ。
「嬉しいですが、なんか悪いので…」
丁重に謝ろうとするが、セレスさんは譲らなかった。
「出かけようと誘ったのはこっちだし、それに…」
「それに?」
私はセレスさんを見たが、テーブルの上に置かれた手をしきりに触ったり、下を向き目をキョロキョロと動かし、落ち着かない様子だった。
「兄達より仲良くなりたい、から…」
ポツリと言ったつもりだろうが、しっかりと私の耳に届いていた。
これもまた嫉妬なんだろうか。
クロウさんやアランさんみたいにこの人も変な気を起こすのでは…と少し不安もあるが、大好きな人がいると公言しているセレスさんなら大丈夫かな…と私は少し歩みよる事にした。
ぎこちない言葉で私は返事をする。
正直今すぐにでも着替えたい…今ならアッシュに踏まれていた服を取り返すことはすぐにでも出来る。
しかし、「似合う」と言われたのに着替えるのはそれはそれで失礼ではないか…とも考える。
少しセレスさんを見ると私の方を見ていた。
目線は下の方を見ている感じだ…。
(足を見られてる…?恥ずかしい!)
そう思ったらワンピースの裾を伸ばし、膝が隠れるような仕草を私は取った。
「見ないでください…それに他人の服だからすぐ着替えないと!」
「まぁ…そうだけど、なんで着たの?」
「それは…」
セレスさんの質問に私はしどろもどろになり答えれなかった。
アッシュに言われて…なんて言っても着たのは私自身だから…。
「…少しだけ借りちゃえば?似合ってるし、早くあやかさんと出かけたいから、さぁ、ご飯食べよう?」
持って来てくれたご飯を囲み、食事を始める。
しかし、私は悩んでいた。
似合うから借りちゃえと言うセレスさんは凄い笑顔だが、他人のを勝手に着て、さらにそのまま出かけようとしている事に罪悪感があった。
そんな私の気持ちを察したのかセレスさんが言う。
「あやかさん、カリファは知ってますか?」
「カリファ…?あ、服を作ったりしている人ですよね?一回会ったことありますが、それが…?」
「人のよりあやかさん自身のが一つはあった方が良いと思うから食べたらまずはカリファのとこに行きましょう、良い服があるはずです。僕からのプレゼントって事で!」
以前クロウさんから断った出来事がまたやってくるとは思わなかった。
それと同時に貰うとなったらクロウさんには内緒にしないとマズいな…とも思った。
見つかったら絶対何か一悶着起こるはずだ。
「嬉しいですが、なんか悪いので…」
丁重に謝ろうとするが、セレスさんは譲らなかった。
「出かけようと誘ったのはこっちだし、それに…」
「それに?」
私はセレスさんを見たが、テーブルの上に置かれた手をしきりに触ったり、下を向き目をキョロキョロと動かし、落ち着かない様子だった。
「兄達より仲良くなりたい、から…」
ポツリと言ったつもりだろうが、しっかりと私の耳に届いていた。
これもまた嫉妬なんだろうか。
クロウさんやアランさんみたいにこの人も変な気を起こすのでは…と少し不安もあるが、大好きな人がいると公言しているセレスさんなら大丈夫かな…と私は少し歩みよる事にした。
0
あなたにおすすめの小説
聖女様と間違って召喚された腐女子ですが、申し訳ないので仕事します!
碧桜
恋愛
私は花園美月。20歳。派遣期間が終わり無職となった日、馴染の古書店で顔面偏差値高スペックなイケメンに出会う。さらに、そこで美少女が穴に吸い込まれそうになっていたのを助けようとして、私は古書店のイケメンと共に穴に落ちてしまい、異世界へ―。実は、聖女様として召喚されようとしてた美少女の代わりに、地味でオタクな私が間違って来てしまった!
落ちたその先の世界で出会ったのは、私の推しキャラと見た目だけそっくりな王(仮)や美貌の側近、そして古書店から一緒に穴に落ちたイケメンの彼は、騎士様だった。3人ともすごい美形なのに、みな癖強すぎ難ありなイケメンばかり。
オタクで人見知りしてしまう私だけど、元の世界へ戻れるまで2週間、タダでお世話になるのは申し訳ないから、お城でメイドさんをすることにした。平和にお給料分の仕事をして、異世界観光して、2週間後自分の家へ帰るつもりだったのに、ドラゴンや悪い魔法使いとか出てきて、異能を使うイケメンの彼らとともに戦うはめに。聖女様の召喚の邪魔をしてしまったので、美少女ではありませんが、地味で腐女子ですが出来る限り、精一杯頑張ります。
ついでに無愛想で苦手と思っていた彼は、なかなかいい奴だったみたい。これは、恋など始まってしまう予感でしょうか!?
*カクヨムにて先に連載しているものを加筆・修正をおこなって掲載しております
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
冷遇妃ライフを満喫するはずが、皇帝陛下の溺愛ルートに捕まりました!?
由香
恋愛
冷遇妃として後宮の片隅で静かに暮らすはずだった翠鈴。
皇帝に呼ばれない日々は、むしろ自由で快適——そう思っていたのに。
ある夜、突然現れた皇帝に顎を掴まれ、深く口づけられる。
「誰が、お前を愛していないと言った」
守るための“冷遇”だったと明かされ、逃げ道を塞がれ、甘く囲われ、何度も唇を奪われて——。
これは冷遇妃のはずだった少女が、気づけば皇帝の唯一へと捕獲されてしまう甘く濃密な溺愛物語。
うっかり結婚を承諾したら……。
翠月 瑠々奈
恋愛
「結婚しようよ」
なんて軽い言葉で誘われて、承諾することに。
相手は女避けにちょうどいいみたいだし、私は煩わしいことからの解放される。
白い結婚になるなら、思う存分魔導の勉強ができると喜んだものの……。
実際は思った感じではなくて──?
竜王の「運命の花嫁」に選ばれましたが、殺されたくないので必死に隠そうと思います! 〜平凡な私に待っていたのは、可愛い竜の子と甘い溺愛でした〜
四葉美名
恋愛
「危険です! 突然現れたそんな女など処刑して下さい!」
ある日突然、そんな怒号が飛び交う異世界に迷い込んでしまった橘莉子(たちばなりこ)。
竜王が統べるその世界では「迷い人」という、国に恩恵を与える異世界人がいたというが、莉子には全くそんな能力はなく平凡そのもの。
そのうえ莉子が現れたのは、竜王が初めて開いた「婚約者候補」を集めた夜会。しかも口に怪我をした治療として竜王にキスをされてしまい、一気に莉子は竜人女性の目の敵にされてしまう。
それでもひっそりと真面目に生きていこうと気を取り直すが、今度は竜王の子供を産む「運命の花嫁」に選ばれていた。
その「運命の花嫁」とはお腹に「竜王の子供の魂が宿る」というもので、なんと朝起きたらお腹から勝手に子供が話しかけてきた!
『ママ! 早く僕を産んでよ!』
「私に竜王様のお妃様は無理だよ!」
お腹に入ってしまった子供の魂は私をせっつくけど、「運命の花嫁」だとバレないように必死に隠さなきゃ命がない!
それでも少しずつ「お腹にいる未来の息子」にほだされ、竜王とも心を通わせていくのだが、次々と嫌がらせや命の危険が襲ってきて――!
これはちょっと不遇な育ちの平凡ヒロインが、知らなかった能力を開花させ竜王様に溺愛されるお話。
設定はゆるゆるです。他サイトでも重複投稿しています。
【完結】転生したらラスボスの毒継母でした!
白雨 音
恋愛
妹シャルリーヌに裕福な辺境伯から結婚の打診があったと知り、アマンディーヌはシャルリーヌと入れ替わろうと画策する。
辺境伯からは「息子の為の白い結婚、いずれ解消する」と宣言されるが、アマンディーヌにとっても都合が良かった。「辺境伯の財で派手に遊び暮らせるなんて最高!」義理の息子など放置して遊び歩く気満々だったが、義理の息子に会った瞬間、卒倒した。
夢の中、前世で読んだ小説を思い出し、義理の息子は将来世界を破滅させようとするラスボスで、自分はその一因を作った毒継母だと知った。破滅もだが、何より自分の死の回避の為に、義理の息子を真っ当な人間に育てようと誓ったアマンディーヌの奮闘☆
異世界転生、家族愛、恋愛☆ 短めの長編(全二十一話です)
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、いいね、ありがとうございます☆
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる