47 / 120
勝手な行動と見栄
しおりを挟む
スリスリと私と寄せるセレスティを優しく撫でた。
「ははっ、セレスティもあやかさんのことが好きみたいだね。じゃあ行こうか」
セレスさんは馬房からセレスティを出し引いていく。
どうやらこれに乗って行くみたいだが、あまり良い思い出は無い…。
もちろんそれは以前連れてこられた時にあった出来事。
セレスさんもまたクロウさんみたいに髪を嗅ぐのでは無いか…と私はモヤッとした。
だから、少し聞いてみることにした。
「えっと…一頭で行くんですか?」
本当は馬なんて気軽に乗れる立場では無いが、お互い一頭ずつで行くことが出来たらこんなモヤッとした気持ちは無くなるはずと思ったからだ。
「一応そのつもりだったけど、あやかさん乗れる?」
「…乗れます!」
嘘をつき見栄を張ってしまった。
言ったものの私が乗っても良い馬なんてあるんだろうか…。
そう思っているとセレスさんが言う。
「兄の馬、勝手に借りちゃえばいいよ。どうせ狩り以外には乗らない人だから」
「バレたら面倒だと思いますけど…」
「大丈夫大丈夫!僕が勝手にしたって事にすれば良いから!ミハエル、クロウリー出して」
困った様子のミハエルさんがおり、いくら頼みと言えども簡単には出そうとはしなかった。
「困ります、もしクロウ様が来たらなんて言えば…」
「だから!僕が乗ってったって言えば良いよ。リリィの元に行くから前に借りたいと言ってあるから、それで納得するはず、ささっ、出して」
無理矢理納得させ馬房からクロウリーを出させた。
「あの…怪我だけはさせないでくださいね。怒られますから…」
「…はい、すみません」
私はミハエルさんからクロウリーを託され引いて行く。
後ろから突き刺さる視線が少し痛かった…。
(いいのかな…本当に。見てないよね…?)
クロウさんが見てないかを私は確認するため屋敷の窓を見上げた。
ざっとみる感じでは人影は無いから少し胸を撫で下ろす。
『あんた、乗れないだろ…すぐバレるぞ?』
「し、しょうがないじゃん。髪嗅がれるよりは…」
『まぁ…バレんようにサポートはするがな。あいつは早いぞ?』
「セレスさんの事?なんで知ってるの?」
『話聞いた事なかったか?あいつはお嬢ちゃんに会いに俺を走らせるから乗せたことあんだよ』
「あっ…そういえば…」
私は先を歩くセレスさんを見た。
振り返り私を待つセレスさんは笑顔だった…。
「ははっ、セレスティもあやかさんのことが好きみたいだね。じゃあ行こうか」
セレスさんは馬房からセレスティを出し引いていく。
どうやらこれに乗って行くみたいだが、あまり良い思い出は無い…。
もちろんそれは以前連れてこられた時にあった出来事。
セレスさんもまたクロウさんみたいに髪を嗅ぐのでは無いか…と私はモヤッとした。
だから、少し聞いてみることにした。
「えっと…一頭で行くんですか?」
本当は馬なんて気軽に乗れる立場では無いが、お互い一頭ずつで行くことが出来たらこんなモヤッとした気持ちは無くなるはずと思ったからだ。
「一応そのつもりだったけど、あやかさん乗れる?」
「…乗れます!」
嘘をつき見栄を張ってしまった。
言ったものの私が乗っても良い馬なんてあるんだろうか…。
そう思っているとセレスさんが言う。
「兄の馬、勝手に借りちゃえばいいよ。どうせ狩り以外には乗らない人だから」
「バレたら面倒だと思いますけど…」
「大丈夫大丈夫!僕が勝手にしたって事にすれば良いから!ミハエル、クロウリー出して」
困った様子のミハエルさんがおり、いくら頼みと言えども簡単には出そうとはしなかった。
「困ります、もしクロウ様が来たらなんて言えば…」
「だから!僕が乗ってったって言えば良いよ。リリィの元に行くから前に借りたいと言ってあるから、それで納得するはず、ささっ、出して」
無理矢理納得させ馬房からクロウリーを出させた。
「あの…怪我だけはさせないでくださいね。怒られますから…」
「…はい、すみません」
私はミハエルさんからクロウリーを託され引いて行く。
後ろから突き刺さる視線が少し痛かった…。
(いいのかな…本当に。見てないよね…?)
クロウさんが見てないかを私は確認するため屋敷の窓を見上げた。
ざっとみる感じでは人影は無いから少し胸を撫で下ろす。
『あんた、乗れないだろ…すぐバレるぞ?』
「し、しょうがないじゃん。髪嗅がれるよりは…」
『まぁ…バレんようにサポートはするがな。あいつは早いぞ?』
「セレスさんの事?なんで知ってるの?」
『話聞いた事なかったか?あいつはお嬢ちゃんに会いに俺を走らせるから乗せたことあんだよ』
「あっ…そういえば…」
私は先を歩くセレスさんを見た。
振り返り私を待つセレスさんは笑顔だった…。
0
あなたにおすすめの小説
聖女様と間違って召喚された腐女子ですが、申し訳ないので仕事します!
碧桜
恋愛
私は花園美月。20歳。派遣期間が終わり無職となった日、馴染の古書店で顔面偏差値高スペックなイケメンに出会う。さらに、そこで美少女が穴に吸い込まれそうになっていたのを助けようとして、私は古書店のイケメンと共に穴に落ちてしまい、異世界へ―。実は、聖女様として召喚されようとしてた美少女の代わりに、地味でオタクな私が間違って来てしまった!
落ちたその先の世界で出会ったのは、私の推しキャラと見た目だけそっくりな王(仮)や美貌の側近、そして古書店から一緒に穴に落ちたイケメンの彼は、騎士様だった。3人ともすごい美形なのに、みな癖強すぎ難ありなイケメンばかり。
オタクで人見知りしてしまう私だけど、元の世界へ戻れるまで2週間、タダでお世話になるのは申し訳ないから、お城でメイドさんをすることにした。平和にお給料分の仕事をして、異世界観光して、2週間後自分の家へ帰るつもりだったのに、ドラゴンや悪い魔法使いとか出てきて、異能を使うイケメンの彼らとともに戦うはめに。聖女様の召喚の邪魔をしてしまったので、美少女ではありませんが、地味で腐女子ですが出来る限り、精一杯頑張ります。
ついでに無愛想で苦手と思っていた彼は、なかなかいい奴だったみたい。これは、恋など始まってしまう予感でしょうか!?
*カクヨムにて先に連載しているものを加筆・修正をおこなって掲載しております
冷遇妃ライフを満喫するはずが、皇帝陛下の溺愛ルートに捕まりました!?
由香
恋愛
冷遇妃として後宮の片隅で静かに暮らすはずだった翠鈴。
皇帝に呼ばれない日々は、むしろ自由で快適——そう思っていたのに。
ある夜、突然現れた皇帝に顎を掴まれ、深く口づけられる。
「誰が、お前を愛していないと言った」
守るための“冷遇”だったと明かされ、逃げ道を塞がれ、甘く囲われ、何度も唇を奪われて——。
これは冷遇妃のはずだった少女が、気づけば皇帝の唯一へと捕獲されてしまう甘く濃密な溺愛物語。
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
竜王の「運命の花嫁」に選ばれましたが、殺されたくないので必死に隠そうと思います! 〜平凡な私に待っていたのは、可愛い竜の子と甘い溺愛でした〜
四葉美名
恋愛
「危険です! 突然現れたそんな女など処刑して下さい!」
ある日突然、そんな怒号が飛び交う異世界に迷い込んでしまった橘莉子(たちばなりこ)。
竜王が統べるその世界では「迷い人」という、国に恩恵を与える異世界人がいたというが、莉子には全くそんな能力はなく平凡そのもの。
そのうえ莉子が現れたのは、竜王が初めて開いた「婚約者候補」を集めた夜会。しかも口に怪我をした治療として竜王にキスをされてしまい、一気に莉子は竜人女性の目の敵にされてしまう。
それでもひっそりと真面目に生きていこうと気を取り直すが、今度は竜王の子供を産む「運命の花嫁」に選ばれていた。
その「運命の花嫁」とはお腹に「竜王の子供の魂が宿る」というもので、なんと朝起きたらお腹から勝手に子供が話しかけてきた!
『ママ! 早く僕を産んでよ!』
「私に竜王様のお妃様は無理だよ!」
お腹に入ってしまった子供の魂は私をせっつくけど、「運命の花嫁」だとバレないように必死に隠さなきゃ命がない!
それでも少しずつ「お腹にいる未来の息子」にほだされ、竜王とも心を通わせていくのだが、次々と嫌がらせや命の危険が襲ってきて――!
これはちょっと不遇な育ちの平凡ヒロインが、知らなかった能力を開花させ竜王様に溺愛されるお話。
設定はゆるゆるです。他サイトでも重複投稿しています。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
【完結】魔力ゼロと捨てられた私を、王子がなぜか離してくれません ――無自覚聖女の王宮生活――
ムラサメ
恋愛
伯爵家で使用人同然に扱われてきた少女、エリナ。
魔力も才能もないとされ、義妹アリシアの影で静かに生きていた。
ある日、王国第一王子カイルの視察で運命が動き出す。
誰も気づかなかった“違和感”に、彼だけが目を留めて――。
うっかり結婚を承諾したら……。
翠月 瑠々奈
恋愛
「結婚しようよ」
なんて軽い言葉で誘われて、承諾することに。
相手は女避けにちょうどいいみたいだし、私は煩わしいことからの解放される。
白い結婚になるなら、思う存分魔導の勉強ができると喜んだものの……。
実際は思った感じではなくて──?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる