現実は非モテでも、転生先ではモテモテで求婚されまくりで迷惑です

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傲慢な王女

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馬房に二頭の馬を入れ、私達は屋敷に招かれた。

「セレス様…ここ、なんて名前の国なんですか?」

あまり大っぴらに『さん』付けで話かけるとまた突っ込まれそうなので、この場所にいる間は『様』付けにしようと心掛けた。

「ここは…」

「ナルビアよ。ナルビア国。そして私はナルビア唯一の王女」

「はぁ…そうですか」

「なによ、その返事。感じ悪いんだけど…仮にもあなたが相手してるのは王女なんだけど!」

「すみません…」

(この子…面倒臭すぎる。私、絶対仲良くなれないと思う)

機嫌を損ねたら何を言われたりされたりするか分からないから深く深く頭を下げ謝った。
そんな私を見て、分かればいいの。と言った顔を見せ少し踏ん反り返っている。

「ねぇ、セレス…早く2人になりたい」

「いや…今日は…ほら。あやかさんもいるし、3人でお茶でもしながら話そうよ」

「なんでメイドと一緒に?…なんか変、今日のセレス。いつもだったらもっと…」

「わぁぁ!?」

急に大声を上げるセレスさんだったが、私はすぐに分かった。
多分私に嫌われたくないから変な事を聞かれないようにリリィさんの言葉を遮ったんだと…。

「私は気にしませんよ、出来たら泊まらせてもらえる部屋を教えてもらえたら後は2人でどうぞ」

「いやいや…あやかさん、もう少し話を」

「いいわ、教えてあげる。こっちよ」

早く2人になりたいリリィさんは力強くグイグイとセレスさんを引き、泊まらせてくれる部屋へと足を急ぐ。
屋敷内は雨が降り寒くなったからか廊下は冷たく、歩く度にヒヤッとした。

「ここよ、あなたが泊まる部屋は」

部屋を開け、中に通すとセレスさん用に準備したのかテーブルにはお酒の瓶がいくつも置いてあった。
そこで初めてセレスさんはお酒が強いのか…と知る。
部屋に置いてある物は高価と言うより何処にでもある感じだが、ベッドだけは何故か他よりも装飾やシーツなどがこだわっているようだった。

「自由に使って、お酒も良かったら」

「いえ、私、お酒は…」

「…ぷっ、お子様なのね」

今の言葉にムカッとした。
しかし…怒鳴りつけたりしたらダメだ、と言い聞かせ右手に握りこぶしを作り、ギュッと握った。
でも

「リリィ!いいかげんにしろ!あやかさんに謝れ!?」

「なんでそんな怒ってるの?熱でもあるの?」

セレスさんの額に手を伸ばし熱を測る仕草を取るが
バシッとリリィさんの手を弾き、睨みつけて言う。

「君は人を小馬鹿にしすぎだ!そんな君を僕は好きになれない!」

そう怒鳴りつけると部屋から飛び出していき、一瞬ポカンとした表情になったが、すぐにリリィさんは追いかけていった…。
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