陛下!私、好きな人が出来ちゃいました、だから私を諦めて下さい?!

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挑発する二人と子供な私

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飲み干した後、一気にカーッと体が熱くなってきた…。
初めて飲むお酒、さらに最初から高い度数、極め付けは一気に飲んでしまったから頭がポヤ~っとしてきた。
「あらあら…無理するから」
「ホント、飲めないなら最初からやめたら良かったのに」
「ら…らいじょうふ…です」

「あはは、呂律回ってないわよ!」
「面白いわね」

「ソマリア。大丈夫か?こっちに来い」
陛下に抱き抱えられ、椅子に座らされる。
頭はゆらゆらと上下しており、完全に酔っている状態だった。
「ほら、水だ、ゆっくり飲め。一気に飲むんじゃないぞ」
「またまたぁ~、陛下。実はその状態にするのが目的だったんじゃないですか?そのまま…」
「からかうな。いくら俺でも酔い潰れた奴を襲いはしない」
「はいはい、ご立派な事で」

その後、陛下と王女達の話し声をゆらゆらした頭で聞きながら、気付いたらそのまま寝てしまった。


「ん~…」と眠りから覚め、気付いたら私は陛下のベットで眠らされていた…。
「え…え…」と状況が理解出来ず、混乱と戸惑いが入り混じっている。
「確か…椅子に座ってそのまま寝た…そこまでは覚えているけど、今はベット…。まさか…」
と思い、掛け布団を剥ぎ取った。
着衣に目立った乱れは…ない。良かったぁって安心に浸る。

部屋には陛下と二人の王女はおらず、あれからまだ飲み続けたんだろう、空き瓶がいくつも並んでいる。
こんなに飲んでも私みたいに寝たりせず、動けるなんて…と感心してしまった。
 
トイレに行きたくなり、部屋を出たら向かいの部屋の扉が少し開いており何やら声が聞こえる。

「早く…」

え…早く…?一瞬首を傾げてしまったが、もしかして、と思い、悪い事だとは思ったが、部屋にゆっくり入った。
中は暗く、最初は目が慣れずよく分からなかったが、段々と慣れてきて、様子が分かってきた。

陛下と王女達だ…。

吐息と興奮する声。それに物と物が当たる音。

ダメ…今ここにいたら、失礼だ。と思い、引き返そうとしたら扉を蹴ってしまった。

「誰だ!」とすぐに灯りをつけられた。

「ソマリア!何故?」
「あ、あの…トイレ行こうとしたら声が…あっ。ごめんなさい!」
謝りと同時に頭を下げた。

頭を上げると王女達が布団に身を隠し、私をニヤニヤと見ている。
「ソマリア様も一緒にどう?あっ…婚約者なら陛下のが凄いのは知ってるわよね?」

「いえ…」

「え…まさか、まだ?」
と二人が驚き、陛下を見る。

「タイミングが合わないだけだ」と軽い嘘をつく。

私はいづらくなり、部屋を出てトイレに向かった。
要を済ませたが、またあの部屋には行きたくなく、陛下の部屋で椅子に座りこんでいた。

陛下と王女達がまたこちらの部屋に戻ってくる。
少し着衣が乱れているのを見ると、私が寝てから…。

「陛下…いいわよ」とエフォーリア様がいい
「早くしないと損よ?」とユーリ様がいう。

「やめて下さい!私はまだ…」と大声で言ってしまい、二人はピンッと来たみたいだった。

「もうやめろ、二人とも。ソマリア、もう今日は帰れ」

「えっ」

「そんな酔った状態じゃ辛いだけだ、門まで送る」
と私は陛下に連れられ、屋敷を後にした。

嫌だと思っていたパーティーが早く終わるのは嬉しかったが、なんだか初めて会った王女達にモヤモヤした気持ちが残った…。
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