天啓の雲

古寂湧水 こじゃくゆうすい

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ユジノサハリンスクの大病院に日本から患者が押し寄せて、天手古舞状態

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すず[グレードはダージリンの最高のものの1.8倍に設定してありますので、ツウの方々にかなりの人気になっています。]遠州[紅茶はいけるしクッキーもうまい。本物のバターやチーズではないけれど、これはこれで本物より好まれる要素が多い感じがします。パンにも応用すると面白いと思いますね。][これはチーズピザにも使えて安価で、鯨油は健康にもいいのでヒットすると思うな。]遠州[超能力を使った製品ですので他ではまねができなくて、一手販売になります。][食べ物にうるさいすずさんどうですか。]すず[バターもチーズも鯨油で作っているというのがいいですね。特有の臭いも抑えられているし、おいしくて安価なのはビッグヒットになるかもしれません。][長兵衛さん、コンビニは対日交渉に入っていると思うが、どのようになっているかわかるかな。][はい、確定ではありませんがこちらの要求が通りそうだということです。タバコは最初から外してあります。]
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[対日ネット販売準備チームに間もなくですので、抜かりが無いように伝えてください。コンビニチームだけでなくあらゆる準備チームにもお願いします。][はい、承知しました。]
[せっかくだから長兵衛さんも聞いてくれ。これはまだあくまでも茶のみ話としてだが、サスケさんとすずさんも一緒に行ったのですでに存じています。玉蘭市でパドマサンババに会ったんだけども、チベットの独立に協力をしたいと言ってきました。それと招聘するのは辻政信参謀ではなく、箕輪城主の長野成正それにすでにおられる大胡城主の上泉伊勢守コンビが最強だということです。このコンビは武田信玄をたびたび撃退して、一度も負けなかったそうです。まだ私自身の検討段階ですので関係閣僚や総司令に話す段階ではありません。まず伊勢守から成正に話してもらう、こんな感じですかね。]長[常にあらゆる方面からの準備はしておいた方がいいので私は賛成です。]




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サスケ[賛成ですがまだ他に漏れないようにしておいた方がいいと思います。]遠州すず[その通りです。][長兵衛さんはチームの仕事に戻ってください。][遠州さん用の香道の道具を作ってみました。コピーではなく過去のものを1.8倍にレベルアップしています。お香は24種類で産地名も漢字で記してあります。8セットありますので、自分を含めて仲間で試してください。練習用セットも5種類用意しましたので、どのようにするかはご自分で決めてください。サスケさんとすずさんにも練習セットを差し上げます。お香のランクはそれぞれですが最高は蘭奢待の2・5倍で最低は同レベルです。どうぞこちらです。]遠州[これはどうもありがとうございます。構想がまとまらずにそのままになっていましたが、王様の方で必要なものを揃えていただきましてたので、スタートがやりやすくなりました。]サスケ[私達にも用意をしていただきまして、ありがとうございます。]
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すず[女性は匂いに敏感です。自分で試してみてから遠州さんの考えもうかがってみます。私はこのようなことが大好きなので、とても感謝をしています。]ユジノサハリンスク、日系の居酒屋である。ホテルの朝夕の食事は飽きましたね。ほとんど変わらないバイキングメニューです。]サスケ[私達みたいに長期間の滞在は少ないと思うから、しょうがないかな。]すず[やっぱり、焼き鳥に焼酎それに演歌が落ち着きます。]長[根室と国後それに択捉島を結ぶ航路が開通したそうで、北方への注目度が高まります。]サスケ[ここも日本からの観光客が押し寄せて、凄いことになっています。まだ観光資源は整備されていませんけども、入出国税の免除に加えてほとんどの物が関税免除ですので、おいしいものを食べて明日香王国と露四阿の商品を現地価格で購入できるので、観光をしなくてもこれだけで充分に魅力的ですよ。][サスケさんがチンピラをやっつけたので、治安もよくなりこれから伸びてきますね。]
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長[それと、医師が2,500人在職している大きな病院を建てたのですが、世界一の医療で健康保険も使えるようになったので、てんやわんや状態だそうです。すべて予約制ですので混乱は起きていないそうですが、急遽に現地人専用の医者が1,000人規模の病院を増やしたそうです。]サスケ[北海道や東北の重症患者はほとんどがこちらに来そうですね。でも返還交渉で多少の影響があるかもしれません。]長[北海道の病院から半数はこちらに来るんじゃあないんですか。そりゃあビビりますよ。]長[露四阿から日本への酒とタバコの持ち込みは通常の海外からの規定の3倍が無税で可能になっています。おまけに明日香王国のこの2品は安価で品質がいいので、お得感はかなりのものになっています。お土産では一番人気かもしれませんね。]
志野[王様、どうやら妊娠したようです。][おめでとう。男でも女でも健康で生まれればどち
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らでもいいぞ。とにかく志野さんは自分の事だけを考えてくれますか。][はい、ありがとうございます。それとユリも同じようです。][ゴン太、本当かよかったな。]ゴン太は嬉しそうに頷いている。志野[看護師が常駐2名で医者は毎日往診。産所は王宮で出産が近づいたら救急車を待機させ、産婦人科医師を常駐させる。こんな感じですかね。][ユリもか、偶然が重なったな。前回は全部あげてしまったけど今回はゴン太に1匹を選んでもらって、あとはカイラス寺に送るとしますか。子守というか一緒に遊んでくれるようなのがいいな。][私もそのように思います。ゴン太は性別はわかっているはずですしパソコンもできますんで、名前はゴンちゃんにつけてもらったらどうでしょうか。なにしろ観世音菩薩様なので。][そうだな、そうしようか。]志野[ゴンちゃんまだいいけれど、産まれそうになったら犬用パソコンで私の赤ちゃんの名前をプリントアウトして教えてくれるかな。]




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志野[それからユリちゃんが産んだ子供を1匹残すけどその名前もつけてね。]ワンワン。[それじゃあ夏見の方で分身して観世音寺とカイラス寺の老師様のところにゴン太とユリを連れて挨拶に行ってくるか。]まず観世音寺にやってきた。[王様久しぶりです。どうやらいいことがあったようですね。][その通りです。待望の妊娠が確認されました。][それはめでたいな。性別もわかるけれども言わないでおこう。カイラス寺の和尚もわかるはずだけどな。どうやら連れてきたユリも同じで、めでたさが倍増だ。ファファファ。ところで忙しくて大変そうだけど、あと2・3年は踏ん張りどころかな。でも休憩の切り替えはきちっと取ったほうがいいぞ。結果的にその方がいい仕事ができる。][その通りです。御前様のおっしゃられたことはしっかりと頭に入れて実行します。][子供3人がたまに茶饅頭を食べに来るが、最近身体がボロボロのようだな。グチばっかり垂れているが饅頭は3人前は食べていくぞ。]
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[はい、王宮の道場で朝1時間と学校帰りに1時間半程練習をしています。育てるのがうまい師範にやらせていますが、熱心にやっているようです。][グチだらけだけど、全体的にのびている速度はたいへんなものだ。いい師範だと思うぞ。][はい、ありがとうございます。]次に一行は世界最高峰8,888メートルの如来山に隣接している菩薩山にあるカイラス寺に行った。この寺はユリの故郷であり、王様とゴン太も何度も訪問している。[こんにちは和尚様、ご無沙汰いたしております。][まあ入って座ってくれ。おめでたいことで来たみたいだがユリも同じだな。][その通りです。家内もユリも妊娠しました。][それはめでたい。ユリの妊娠は偶然ではないですぞ。天がそのようにしたのだが、産まれた犬と遊ばせればとても性格のいい子に育つ。][子供の名前はゴン太に犬用パソコンを使ってつけてもらうようにしたいと思っています。]
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[それはいいことだよ。観世音菩薩が自らつけるのだから間違いがない。一つだけ忠告しておくが、王様の周囲には素晴らしい人たちがたくさんいる。それはそれでありがたいのだが、最後の判断を観世音菩薩のゴン太にうかがいなさい。どんなに優秀な部下でもゴン太の上ということはないぞ。][おっしゃる通りです。私の判断の下し方をもう一度見直し、そのようにいたします。貴重なご指摘をありがとうございます。話はかわりますがこの抹茶とお茶碗は面白いですね。][さすがに陶芸家で次郎長茶園のオーナーだ。この抹茶は数年前に王様が作った品種で100gを500円で販売している。深みがないので茶道には使えないが、独特のコクと甘みがあるので若い層を中心に人気になり、増産に次ぐ増産のようだ。茶碗はここの土で釉薬もここら辺の野草だ。手頃な価格と風情が好まれて、供給が需要に追いつかない状態なので多数の坊さんがかかわっている。なんでも王様の普及品のマグカップとうちのが
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お土産屋やホテルの売店でよく売れているそうだ。][手軽に抹茶を飲むにはとてもマッチしています。陶器と言えばここにいるサスケとすずそれにすずのお父さんが中心となって陶芸家を300人にデザインと絵付けの専門家を併せて80人を集めてみようと思っています。歴上の腕利きとともに素人を中堅作家や上級作家になる技量を超能力で身につけさせ、それぞれ380万円に580万円で資格を販売してミックスされたパワーのある陶芸団地を造ります。尚、併せて外国人には日本語能力を販売しますので、予想では欧米からかなりの陶芸好きが来るかと思っています。世界中で他にありませんから。][いろいろとやりますね。とても面白いことです。今までどこにもない全く新しいものができるといいですね。王様ならこの全種類の土を使って、各土に対して20~30種類のオリジナルのものを、簡単にできるんではないんですか。300種類以上を簡単に作ってしまうということです。

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