天啓の雲

ガテマラ3大コーヒー農園をすべて破格の値段で買収

早雲[これは見ものだな。根こそぎにやられてしまうわけだから。]佐平治[私どもは動かなくていいので。]早雲[このまま黙ってみていなさい。]
王宮の会議室に王様とスタッフそれに犬2匹が異次元画面に見入っている。すず[徹底的にやられていますが、これを3回繰り返すんですよね。ボロボロになりますよ。][それがねらいだからね。な～に今までに貯めたものが分散していろいろあるから、簡単にはくたばらないよ。マヤ人から集めた富をマヤ人に返してやる。まあ、もちろんそのなかから一部をもらうわけだけど、有意義なことだと思うぞ。][でも3大農園を簡単にいただいちゃったら、世界からにらまれませんか。][はっはっはっ。そうならないように洗脳するさ。]サスケ[ここまでは予定通りです。]、北条早雲に氏綱親子・・・早雲[3回目の襲撃にあって呆然とした表情が映し出されていたが、これで各農園は間違いなく売りに出る。]
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[しかし治安が悪くて二の足を踏むはずだ。そして農園からの収入を当て込んでいる政府はあちらこちらに働きかけるが、どこもそれには応じない。そこで明日香が登場だ。]氏綱[はっはっはっ。エース登場ってやつですね。]BB〇にニューヨークタイム〇もガテマラの3大農園が売りに出たことを報じている。義弘[これで公に世界に売りに出ていることを知らしめることができたので、強奪ではなくなるな。]豊久[あと1週間ぐらいで買収班の出番ですね。]王宮に予定通りにガテマラ政府から連絡があったので、待ち構えていた買収班が早速に乗り込んできた。まずは3農園のリーダー格のところからである。広大な面積と優良農園であることから5,000億円を提示してきた。10分の1の500億円が最高価格と決められていたので、15分の1の価格を提示したら顔つきが変わり水をぶっかけられそうになったので、あらかじめに決められていたので簡単に撤収をした。




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他の2農園も同じような局面なので同じ展開になった。ガテマラシティーで本営としているアジトに買収班が返ってきた。早雲[初日はそんなもんだな。あさってぐらいまでゆっくりとしているといいよ。そのうちに向こうから連絡が来る。何しろ相談にのっているのは世界中で我々だけだからな。はっはっはっ。]買収班とは別にガテマラ政府から第五管区の松川少将に、自国の軍隊だけでは万が一の場合に対処ができないので1個連隊ほど駐留してくれるように要請が来ている。総司令官の島津義弘は王様の許可を取り農園の買収を終了後に、戦車4台に装甲車12台を含む1,000人で編成される予定である。ここの基地司令は玉源太郎総督と共に日清戦争の残党や匪賊を一掃させて評価を高め、中将にまでになった東北出身の後藤新平大佐である。リーダー格の家に他の農園主も来ていたが、2日目は12分の1までに下げたが折り合わないのでこれまた簡単に帰ってしまった。
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氏綱[次が勝負だからな。行く前に天突き運動と四股を踏んで気合を入れておけ。いいな！][はい。わかりました。]早雲[買収が終わったら基地で合流する。私が中米方面軍総司令官大将で、おまえが副総司令官で同じく大将だ。基地司令官は大佐だそうだがかなりの利け者ということなので、様子を見て参謀長にする。][はい。承知しました。]昨日から官庁へのデモが激しくなっている。そしていよいよ勝負の買収の日を迎えた。担当者は宿舎の空地で太陽に向かって天突き運動をして、四股を踏んで気合を入れなおしている。ヨイショー、ヨイショー！なかなか引き締まったいい表情になっている。早雲[いよいよこの日を迎えた。上限は10分の1の500億円である。それとブランド名の使用許可を必ず取り付けるように。各農園によって微妙に金額が違うが、打ち合わせ通りである。それでは行ってきなさい。]担当[はい。必ずやり遂げてきます。期待をしてお待ちくださいませ。]
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担当は買収額500億円でブランド名も譲渡すること。ブランド名譲渡金額は送金額に含まれることと、これが最後なので妥結しないのであれば引き上げて、一切の交渉を終了しますとの最後通告をして相手の出方を待った。別室でそれぞれの代表が打ち合わせた後、何とかこの条件で了承したのですぐに同伴弁護士が契約書をまとめ、金銭も振り込みで払って代金決済を完了した。立ち退き完了は1週間後である。ガテマラシティー郊外に基地が出来上がりすべての人員が揃った後に、北条親子に風魔一統が会談した。頭の風魔小太郎は少佐で若頭の佐平治が大尉それに小頭の与助が中尉に任官された。早雲[後藤大佐ご苦労さん、ガテマラの始末はだいたいついてきたな。][はい。まだ相変わらずにガテマラシティーの治安は悪いですけれどね。][その通りだが、すぐにエルサドルバドルにかからなければいけない。あそこはご存じのとおりにギャング2派閥が支配している国で産業なんてものは全くない。]
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[大統領からして元ギャングの一派ということだ。][そういうことですね。いいアイデアがおありのようですが。][実行はなかなか難しいが、2派のギャングをやめさせて農業をやらせようと思う。それには今の大統領がため込んだものと一派と評判の悪い富豪の財産をすべて没収して、農地の確保や運営資金に充てる。それと砂漠を緑地化した明日香の力も、借りなければならないけどな。とりあえずは大統領の不正を暴いて政権の入れ替えだな。その前に2派に渡りを付けなければな。][そうですね。やってみましょうか。][風魔一統を自由に使っていいよ。武力は相当なものだ。][はい。ありがとうございます。実行の前に調査をしてみます。]
3大コーヒー園の植栽は元に戻り、建物は明日香式の超能力システムを利用して電気・ガス・水道それに汚水処理まですべてが自前で、ガテマラの公共のものは使用しない。




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今までの労働者はそのまま使うが、各コーヒー園にはバリアーがかかっているので他から入ってこれないようになっている。警備員はそれぞれ20人とガード犬が40匹づつが配置された。ガード犬のDOGO ASUKANOはアルゼンチンに近い、新門ガード犬トレーニングセンターで生産されたものである。その各コーヒー園の中心的な場所に、サスケに連れて来られた新門親子にター坊とよっちゃんが様子を見に来ている。
タエ[お父さん、犬をまとめて120匹使ってくれるっていうのは大きいわよ。警備員も全部で60人だから、大きな仕事だわね。]辰五郎[とにかく広さが半端ないとさ。車で隅から隅まで回ると1日仕事だとよ。バリアーをかましてあるのでまだ誰も不振な侵入者はいないと言っているな。それに雌も入れてあるから子供はたくさん生まれるので、一石二鳥になるのかな。中米の拠点にするにはいいところだ。]
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タエ[そうね犬の生産場になるわね。でも人件費がとても安く上がって農園としてもコストが安く抑えられて、メリットが大きいと思うわ。][そうだジョー。安くていいジョー。]
ター坊[ロシアでうまくいったんで、こっちでもうまくいくといいですね。]辰[そうよ。ブラジルは危険地なんで仕事もあると思うので、情報を集めてみるつもりだ。][ブラジルでの仕事は合気武道の朧の術を使えないと無理ね。]辰五郎一行は関係者に挨拶をして北条父子がいる、ガテマラシティー郊外の明日香王国軍連隊基地に向かった。[こんにちは新門辰五郎と申します。ご挨拶に伺いました。これは王様からの差し入れです。]とアルチャナルで造った名人の酒を2本渡した。[これは私からの気持ちです。可愛がってやってください。]と3か月の子犬を差し出した。北条父子も犬が好きだという情報を得ていたのである。[これはいい犬だな。ガード犬で使っている犬の子供か。]
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[はい。200㎏の猪を嚙み殺す事ができますが、老人と子供には絶対に危害を加えない賢い犬です。大将のおそばに置いていただけますか。][コーヒー園で犬をたくさん使うと聞いていたが、これがその犬ということだな。][はい。そうです。警護やガード犬のことで話がありましたら、どうぞ連絡をお願いします。][わかりました。]
ここはアルゼンチンの斎藤道三館の事務室である。
道三[酒類の売り上げが増えてきたが、他の領地もそのようだな。]竹中父[はい、そのようです。明日香からの援助はすべて有料に切り替えています。][やっと一人前になってきたぞ。個人が税金を払えるようになると、一つのゴールだ。やっと明日香王国人の仲間入りになった。]竹中父[アルゼンチン政府の役人が酒類の売り上げが多いので、税金を払えと言ってきていますが法務が担当していましす。当然に払わないとはっきり言っております。]
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[そりゃあそうだな。そういう取り決めだから、突っぱねるだけだ。もう少し余裕ができてきたらアルゼンチンの日本人会を通してボランティアでもやるか。]竹中[その前に日本人ですから、神社を建て山車や神輿を揃えて祭りでもやったらどうですか。神社は明日香にも天照大神宮がありますが、村ごとだと難しいのですが気候がいい時期にここに集めてやるのもいいと思います。神社建設と祭り実行委員会を立ち上げたらどうですか。まず王様に相談してみたらいかがでしょうか。私の末裔に聞いてみますか。][そうだな。聞いてみてくれるか、やっぱり祭りは必要だ。][わかりました。そのようにします。]
四菱重工の社長と副首相に会長がやってきた。副[四菱さんの件はどうなりましたか。][お越しいただきまして、ありがとうございます。その件ですが調整では航空を切り離し、筆頭株主で経営権の一部譲渡だったら検討しようという声が多数だったのですが、]