天啓の雲

古寂湧水 こじゃくゆうすい

文字の大きさ
94 / 303

鯛椀より潜水艦に戦闘機のオーダー

しおりを挟む
1271
副首相と会長が息せき切ってやってきた。副[王様、決まったよ。決まった。四菱が折れたぞ。][本当ですか。遠州さん、すみませんがお茶をお願いします。責任者を蒲生氏郷にして対策チームを作ります。あとはF3ですが、どんな感じですか。]副[まあ、四菱航空で全機生産だったら何とかなると思うよ。国内産業育成のためにも最適だからな。][はい。こちら側としてみれば全機を四菱で構いません。それにたぶん、ブラックボックスなしで全部がオープンだと思います。][ほう。それはいいね。米軍機はブラックばっかりだぞ。話はかわるがアップ〇やグーグ〇のケツをつつき出したみたいだな。検索で全米で40パーセントというのは大したものだぞ。それから、ユニシロのヤナ〇がこの前会った時にさえない顔をしていたぞ。調べたら売り上げも株価もがた落ちのようだ。反対に王様の同じようなファストファッションの会社は右肩上がりとか。なかなかやりますな~はっはっはっ。]
1272
[わざわざ知らせに来ていただきまして、ありがとうございます。四菱さんの経過は私が出向きましてきちっと説明をさせていただきます。][わかった。では失礼するよ。][ありがとうございました。]すぐに竹中参謀長と真田首相がやってきた。[四菱が折れたということで副首相が来店されました。]竹中[四菱が折れたということはまず経営権を譲り渡すということが決まったということで、筆頭株主はどうでしょうか。][すまん。ちょっと舞い上がってしまって折れたということしか聞いていない。蒲生氏郷を責任者として対策チームを作ると伝えてあるので、真田さんすみませんが段取りを願えますか。]真[わかりました。たぶん副首相が自分で駆け付けた、ということは筆頭株主も間違いが無いと思いますよ。もちろん確認が必要ですけれどね。取り合えずおめでとうございます。これで一角に喰い込めます。]竹中[私もそう思うな。四菱の名前は大きいからな。]
1273
[それとF3については四菱航空で全機生産できるのなら、大変面白いということです。私はもちろんそれで結構ですと答えておきました。]真[F3は面白いがいつも米軍がチャチャを入れてくる。最後まで予断は許せないな。]竹[そういうことだよな。でもとりあえず四菱だけでも決定だから大きな収穫ですよ。]
鯛湾首相の保佐人がやってきた。
[どうぞ、お座りになってください。][私は鯛湾首相の保佐人で〇〇と申します。実は内密な話できました。要件は潜水艦と戦闘機を売ってほしいのです。潜水艦は10隻で戦闘機は50機を希望しています。][戦闘機はF35を米軍から100機を購入でなかったんですか。][はい。50機ほど納入されましたが。戦闘能力に疑問が出てきまして、今は停止しています。すみませんが価格はおいくらですか。]
1274
[すみませんね。だいたいしかわかりませんが、潜水艦で200~300億円で戦闘機で100~200億円だと思います。売却の場合は閣議を経ないといけないことになっています。][首相が言うには日本と同じくらいに信用があるから、そのつもりで交渉をして来いと言われました。また、チベットとウィグルの独立にいたく感動をしております。これからの友好のためにネットショップを日本並みにすることも可能だと言っていました。][ま~その前に主要メンバーに諮ってみます。連絡先を教えてください。私の名刺をどうぞ。]保佐人は名刺を差し出し、携帯にお願いしますということで帰っていった。鯛湾の所定の宿に泊まるということだ。またまた竹中参謀と真田首相がやってきた。
[何度も悪いね。大きな仕事の依頼が飛び込んできて、鯛湾から潜水艦10隻に戦闘機50機のオーダーです。首相の補佐人という人が来ましたがどうしましょうか。]




12775
竹[私はいいと思いますが、当然にC国からいろいろ言ってきますね。]真[私もそのように思いますがそれも承知で明日香に頼んできたと思いますので、これは日本にも言えないハードルの高いものです。]真[一応、副首相に挨拶をしておいた方がいいと思います。]竹[そうですね。基本的にはこちらの勝手ですが、知らせないと心証を害する場合もありますから。]
[それでは私が行ってきます。その後は誰に担当をさせましょうか。]真[これは大事なので私と竹中さん2人の仕事だと思いますよ。]竹[そうですね。2人の仕事です。][それでは行ってきます。]
サスケとゴン太とユリを伴って副首相の事務所にやってきた。
[やあ、珍しいね。緊急の大事のようだ。まあ座ってください。][鯛湾の首相の補佐人が来まして、潜水艦を10隻に戦闘機50機のオーダーがありましたのでお知らせに上がりました。]
1276
[これはまた豪気だね。かなりの売り上げだが、私の方からあ~だこ~だとは言えない立場だということは承知をしているし、他にへもこの情報は流さない。好きなようにやって結構だ。][はい。わかりました。そのようにさせていただきます。それでは失礼します。]
王様と竹中参謀長と真田首相が揃っているところに、昨日来た鯛湾の首相補佐人がやってきた。竹中[基本的には売却を進めようと思っていますが、見積もりができましたら連絡をさせていただきます。][わかりました。それでは失礼をさせていただきます。]真[鯛湾とはうまくやったほうがいいですね。一応味方ですから。][買い付けが成功したら、ネット販売も日本並みにしてくれるそうですよ。これも大変に魅力的です。]真[いままでの明日香のことを総合的に見ていて、信用できると思ったんだと思います。]竹[そうだね。それに孤立している国だから味方が欲しいんだと思います。]
1277
[あれ~、子供たちがここで寝てしまったな。はっはっはっ。]竹[何をされているんですか。][私達の話を聞いて勉強をしているのさ。]竹[これは将来が楽しみですよ。娘さんもたいしたものだ。]二人[それでは失礼します。][ご苦労様でした。]遠州[お疲れさまでした。なかなか濃い一日でした。][そうですね。サスケさんこの鯛湾のネット販売も大きな仕事ですね。][旨味は抜群でしょう。これでジャッ〇マーのアリバ〇を越えますよ。株を少し買ってもわからないでしょ。][まあ、そこそこにやってください。]すず[私も乗りますよ。面白そうです。]ワンワンワン。[ゴン太もOKサインを出していますんで買いです。]すず[さっきユニシロに行ってきましたけれど、やっぱりガラガラです。かなり効いているようです。][前に株価50パーセントダウンを想定して、ファストファッションの勢いをもっと出して目立ってからにしようと思ったのですがそろそろトドメですかね。]
1278
[もう少し明日香の店に頑張ってもらってそれからですね。50パーセントになるにはそれなりの理由付けが必要です。][サスケさんの言う通りです。もう少し様子を見てみましょう。]
北条早雲と氏綱親子は中米方面総司令官に副司令官であるが、ここエルサルバド〇の鈴木貫太郎内閣では防衛大臣に副大臣である。警察のトップである大警視には後藤新平少将が就任している。政権一派や悪徳富豪から没収した農地は予想通りにおおよそ四国の面積と同程度である。そこに2派のギャング農民3万人とその家族で合計9万人の面倒を見ることになるが、より過酷な南米で実績を残しているので不安はほとんどない。小麦にトウモロコシそれに大豆が主要作物であるが、超能力で麦の刈り入れかまじかからのスタートである。これも超能力で地味を肥沃にして雨量も適切に降るようにしてある。荒れた農地がガラリ一変してしまったのである。そのためギャング農民たちの表情は明るい。




1279
農業の他にビール会社とラム酒製造会社を作って、雇用にも貢献をしている。政権一派は2兆円の財産が有ったので、王宮の追跡班は6,000億円の手数料を稼いだ。まあ、その中から駐留経費に農民に手当てをする分を含めても黒字である。衣食住を超能力でほとんど無料で提供できてしまうのがとても大きなウェートを占めているし、これから作物が採れてくると決められているパーセンテージの手数料も入ってくる。それに膨大な農地をただで手に入れたので大成功の部類だと思われる。早雲[島津総司令官、まあ、何とか落ち着いてきました。]義弘[なかなか見事な采配でしたよ。これから隣国のホンジュラ〇やニカラグ〇を見据えた対応になってきます。ご苦労ですがよろしくお願いします。]早雲[承知しました。ギャングのならず者を善良な農民に変えましたがとてもやりがいがありますので、先ほどの2国を同じ方法で参加に組み入れようと思っています。]義弘[国民に支持され喜こばれますね。]
1280
ガテマラ運河の落成開通式である。テープカットの後に水門が少しだけ開けられた。片側だけである。両側から一気に入れたら真ん中でかち合ってしまい、たいへんなことになってしまうので少しづつのスタートである。
[本多さん、ついに開通しました。カリブ海に抜けましたよ。][北条さんはまだ中米の仕事がありますので、とりあえず経済関係で地ならしをしておこうと思います。][そうですね。クルーズ船なんか魅力があります。][そこらへんから、かかろうかと思います。][作戦計画ができましたらいつでも協力をします。][その節はよろしくお願いします。]ガードマンの関係で新門辰五郎に子供達3人それに大前田栄五郎が来ている。ター坊[親分、凄いのが完成しましたね。ガードマンが300人に犬が200匹なんて大きな仕事です。][そうだジョー。運河はうちで守るんだジョー。][そうね。それに犬が200匹活躍できるなんて嬉しいわ。]
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

鎮魂の絵師 ー長喜と写楽ー

霞花怜
歴史・時代
【第11回歴史・時代小説大賞 奨励賞】 絵師・栄松斎長喜は、蔦屋重三郎が営む耕書堂に居住する絵師だ。ある春の日に、斎藤十郎兵衛と名乗る男が連れてきた「喜乃」という名の少女とで出会う。五歳の娘とは思えぬ美貌を持ちながら、周囲の人間に異常な敵愾心を抱く喜乃に興味を引かれる。耕書堂に居住で丁稚を始めた喜乃に懐かれ、共に過ごすようになる。長喜の真似をして絵を描き始めた喜乃に、自分の師匠である鳥山石燕を紹介する長喜。石燕の暮らす吾柳庵には、二人の妖怪が居住し、石燕の世話をしていた。妖怪とも仲良くなり、石燕の指導の下、絵の才覚を現していく喜乃。「絵師にはしてやれねぇ」という蔦重の真意がわからぬまま、喜乃を見守り続ける。ある日、喜乃にずっとついて回る黒い影に気が付いて、嫌な予感を覚える長喜。どう考えても訳ありな身の上である喜乃を気に掛ける長喜に「深入りするな」と忠言する京伝。様々な人々に囲まれながらも、どこか独りぼっちな喜乃を長喜は放っておけなかった。娘を育てるような気持で喜乃に接する長喜だが、師匠の石燕もまた、孫に接するように喜乃に接する。そんなある日、石燕から「俺の似絵を描いてくれ」と頼まれる。長喜が書いた似絵は、魂を冥府に誘う道標になる。それを知る石燕からの依頼であった。 【カクヨム・小説家になろう・アルファポリスに同作品掲載中】 ※各話の最後に小噺を載せているのはアルファポリスさんだけです。(カクヨムは第1章だけ載ってますが需要ないのでやめました)

アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)

三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。 佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。 幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。 ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。 又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。 海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。 一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。 事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。 果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。 シロの鼻が真実を追い詰める! 別サイトで発表した作品のR15版です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

別れし夫婦の御定書(おさだめがき)

佐倉 蘭
歴史・時代
★第11回歴史・時代小説大賞 奨励賞受賞★ 嫡男を産めぬがゆえに、姑の策略で南町奉行所の例繰方与力・進藤 又十蔵と離縁させられた与岐(よき)。 離縁後、生家の父の猛反対を押し切って生まれ育った八丁堀の組屋敷を出ると、小伝馬町の仕舞屋に居を定めて一人暮らしを始めた。 月日は流れ、姑の思惑どおり後妻が嫡男を産み、婚家に置いてきた娘は二人とも無事与力の御家に嫁いだ。 おのれに起こったことは綺麗さっぱり水に流した与岐は、今では女だてらに離縁を望む町家の女房たちの代わりに亭主どもから去り状(三行半)をもぎ取るなどをする「公事師(くじし)」の生業(なりわい)をして生計を立てていた。 されどもある日突然、与岐の仕舞屋にとっくの昔に離縁したはずの元夫・又十蔵が転がり込んできて—— ※「今宵は遣らずの雨」「大江戸ロミオ&ジュリエット」「大江戸シンデレラ」「大江戸の番人 〜吉原髪切り捕物帖〜」にうっすらと関連したお話ですが単独でお読みいただけます。

甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ

朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】  戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。  永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。  信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。  この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。 *ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...