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C国の沿岸3キロメートルの水産物をすべて死滅させる赤い色作戦が始まりました。
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仏教センターにも問い合わせがあったようであるが、ここも私達の仕事ではないとお引き取りを願った。サスケ[王様、予定通りになるようで解決策を公表する気は全くないようですね。まあ、できないと思いますけど。]
次郎長に石松と子供3人組が相談に来た。次郎長[食材のことでお願いに上がりました。]
[言ってください。]次郎長[じつは常時にあの食材を使いたいのですが。][なるほど。あの食材は超能力研究所の異次元倉庫に入っていて、いつでも新鮮なものが分身して引き出せるようになっている。取り合えず研究中ということで安くしとくよ。ただ酒は決まった値段だ。週に3回送ってもらえばいいが、値段はそっちで決めなさい。田畑の店でも使って構わないよ。世界最高の食材なのでマスコミなどが取り上げるんじゃあないかな。その辺はタエちゃんと相談しなさい。]全員が”やった~”っという顔をしている。
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[ただメニューはもっと考えた方がいいな。いろいろな雑誌や専門書で研究して、なんか言われたらアイデアは参考にしているが食材は全く違うと言っていればいいさ。とりあえずはキッチン石松が一手販売だが、そのうちに販売ルートに乗せるのでその前に少し稼ぎなさい。]皆の目が輝いている。次郎長[はい。ありがとうございます。]希望に満ちたような表情をして帰っていった。すず[次郎長さんのところは大きなチャンスですね。][そうだな。何とかなればいいんだが。]
タイ国の漢方製薬業界もC国やK国と同じように買収した中堅会社が大繁盛で、他の大手を含む会社を完全に駆逐してしまった。買収に手頃な時期になったので狙った大手製薬会社の
買収班が出かけて行った。すぐに完了をする予定で次の組織票も既にゴン太が作成してあるが、数を重ねていている関係か全てにおいて実に手際が良くなってきている。
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田畑の明日香大使館よりC国首相が面会を希望している旨の連絡があったが、赤い色の話以外だったら会うと伝えたところそれっきりになったようである。田畑の駅ビルとここ夏見のキッチン石松にマスコミが多数押し寄せている。世界中でここだけが利用できる4品ものとびぬけた食材を使った料理が、手頃な料金で食べられるということがマスコミに伝わりたいへんなことになっているのである。陶芸ビルの会議室で次郎長とタエと石松が会見に応じることになった。記者[幕末の有名な山本長五郎さんこと清水の次郎長さんと新門辰五郎さんの娘のタエさんが一緒にレストランにかかわっているというのはとても面白いストーリーですね。ここは初めて月面で料理を提供した有名店ですが、この度ここだけの世界トップの食材を4品も使った料理を手頃な価格で提供をして人気ですが、どのようなことでこの素晴らしい食材を入手できたのですか。]
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次郎長[はい。国王の指示で明日香超能力研究所がまとめたものです。この食材はまだ一般販売前のテスト段階ですので、手頃な価格で提供できるのです。]記者[石松さんに鬼吉それに法印さんは任侠の世界では有名ですが、ここでも石松さんと共に一流の腕だそうですね。]石[は・は・はい。徹底的なスパルタでホテルのシェフに鍛えられましたので、自信を持っています。]記者[タエさんは本身が明日香本国で仲間の2人ともに学校に通っていますが、希望をしてここで料理修行をしている最中とか。新食材のメニューの組み立てはほとんどがタエさんの考えということですが、料理に関することが好きなようですね。]
タエ[はい。露四阿の大統領官邸に突入した、新門子供隊のメンバー7人全員が田畑とここで料理修行をしています。皆おいしいものを食べることが大好きなので、それなら自分達で作れるようになろうとやっています。]
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記者[新門子供隊はマスコミにも取り上げられて有名ですし、たしかきゃら市の名誉市民にもなっていますよね。全員揃って同じ目的に取り組んでいることは素晴らしいことです。次郎長さん次の月面旅行はいつ頃になるのでしょうか。その時は月面でこの料理を提供するのですか。]次郎長[はい。国王が先日申されるには今、大きな案件が立て込んでいるのでそれが片付いたら考えると言っていますので、また月面でこの料理が提供されると思います。]司会[それでは記者会見をこれで終了します。]
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白雲市で発表した3週間後に赤い色の天罰が下る日が明日に迫った。
サスケ[予定通りに明日、赤い色の期限日ですので明後日に実行になります。2ヵ所の海産物の輸出は万全のようですね。][現地にそれぞれ拠点を作ってあり、充分に対応ができるな。]
サスケ[K国も7割減はびっくりするでしょうね。それにクジラも全く取れなくなります。直江山城守K国大臣の無慈悲な焦土作戦に厚みが加わりますね。今度は宗主国と運命を共にするというやつですかね。]締め切りの翌日10:00になったので王様とスタッフに犬達が集まってきた。予定通りに改善策も示されなかったので、赤い色作戦を実行することになった。画面に海上越しにシャンシャンのビル群が見える。[それではゴンちゃん、打ち合わせ通りに今ままで吐き出した汚染物質を海岸から3kmに主要河川湖に濃縮して戻して赤い色にしてください。C国の海産物は遠洋に近海それに養殖をすべて0にしてください。]
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[それからK国は今までの7割減で近海に遠洋それに養殖も同じです。それからクジラは0にしてください。鯛椀はすべてで3割減です。それではお願いします。]ゴンタは30秒ほど気を集中してから”グッ”っという短いが鋭い気声を発した。途端に画面は真っ赤に染まった。異次元カメラでC国官邸内部を映し出しているが、職員が何やら大声で怒鳴っている。
王様への記者会見の要望が強いので応じることにした。
記者[予定通りにC国の海岸と河川湖が赤色になり、その物質は汚染水が濃縮された物のようです。これで水産物はすべて死滅しますし住民の健康も心配されますがどのように思われますか。また解決策はありませんでしょうか。]
[国家元首としてはたいへんなことでとても心配しております。仏教センター長としてはお釈迦様のメッセージを伝えるのが仕事で、解決する組織でないので特にありません。]
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記者[要するに言い方が悪いのですが、何もしないでほっぽっておくということでしょうか。][それでしたら具体的に私に何をしろということですか。]記者[王様が主体的になって解決してくださいということです。][それは国連の仕事で私の仕事ではありませんよ。これで会見を終了します。]
さっさと会見を打ち切ってしまった。
サスケ[あんな感じでよろしいと思いますよ。何かを言うごとに揚げ足を取られますので、このままあまり赤い色のことはおっしゃらない方がよろしいと思います。逆にこういう時こそ遠州さんと陶芸展でもやったほうがいいんじゃあないんですか。][そうだな。そうしようか。]早速、小堀遠州がやってきた。[しばらく展示会をやっていませんでしたが、またやってみましょうか。私は原点に戻り琳派だけのものでやります。]
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[遠州さんは指導をした窯のグレードアップバージョンでどうでしょうか。][これはまた面白いことを考えましたね。やはり自分がかかわった所には愛着がありますから。遠州七窯の分でやりますよ。][私は今まで琳派に関係をした作品の中からチョイスします。各自40点の10日間でいかがですか。][ちょうど手頃でよろしいと思いますよ。][それではお互いのものが揃ったら発表ということにしましょう。][わかりました。]
遠州七窯と言われているが奈良の有名な赤膚焼と古曽部焼は遠州亡き後に新しく出来た窯で、遠州は全く指導をしていない。作風が似ているので売らんがために、勝手にそのように謳っているだけである。従って今回は他の5窯の作風での出品になる。その中でも山城の国の朝日焼は遠州が伏見奉行をしていた関係で特に思い入れが深いが、熱心に指導をした志都呂焼それに茶褐色の鉄釉が特徴の膳所焼も気に入っている。
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何と言っても一番のお気に入りは上野の高取焼である。40点はすぐに作ってしまった。王様も益子琳派意匠の染付に京焼風の赤絵などで茶道具と懐石の器を揃えたのが今回の特徴である。ただ懐石の器は遠州の名前で圧倒的なものがある。王様も40点が揃ったので15点づつを並べて記者会見である。いつもの陶芸関係のマスコミが多数が集まってきた。
記者[両者の作品は原点に戻った感じですが、元に戻っただけでなく素晴らしいバージョンアップをしています。お値段は作品の価値からしたら手頃で良心的です。][ありがとうございます。今回は遠州さんと原点を見つめるということで、一致しましたのでこのようになりました。]記者[王様は最近忙しそうなので、このように自分の好きなことをおやりになることはいい息抜きになりますが。][はっはっはっ。そういうことですね。休憩も兼ねていますよ。]記者[1週間後に10日間の開催ですね。期待をしています。][会見を終了します。]
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