グルメとファッション、庶民派王様一家とチヨちゃん

古寂湧水 こじゃくゆうすい

文字の大きさ
55 / 75

正月の御馳走をミーシャや新門の子供たちと共にいただく

しおりを挟む
364
娘[エアトレインはやっぱり早いです。ここまで1時間もかからないですからね。ホテルの値段は康之さんに同じグレードのホテルの35パーセント引きになっていると伺っていましたが本当ですね。それの王室割引の25パーセントですからお得感はたいへんなものですよ。

それからフードコートやタエちゃん達がやっていたロボ麺太郎、それにテスト導入中のチヨちゃん発案の全自動本物寿司や本物ラーメンそれに本物ハンバーガーや本物イタリアン・本物ステーキが安価でおいしくて人気になっていましたよ。欧米人はフードコートに臭くて入れないのでここらへんでたむろしています。

私達はフードコートの臭いのを食べてきましたけど安くて美味しいですね。塩辛や納豆を食べている日本人は少し臭目に感じるぐらいでこれくらいでしたら大丈夫ですよ。それではこれからプールに行ってきますので失礼します。]王様達も夕食時間までが各自フリーである。
365
すず[そういえばチヨちゃん達と見てまわった時にステーキとフランスパンがセットになっている販売機に人が群がっていましたね。]長[いきなりステーキはこけちゃいましたけど、これはいけそうですよ。]

すず[正純さんのところはお弁当を導入しているようですけれど、このようなものも混ぜた方が喜ばれますね。][そうだな。今度言ってみるよ。]すず[昴ちゃん達、プールに行きますか。]昴[はい。すぐに行きたいです。]

翌朝、朝食バイキングを食べていると正三達と遭遇した。
[ここのイベント会場もにぎやかだそうだな。なんでもクルーズ船の演目と同じようなのをやっているとか。][そうですね。基本はオールドスター歌手のそっくりさんですので。それを飽きさせないように組み合わせを考えてやっています。][そこで相談ですが、このホテルの隣地20万坪を買収の方向で進めています。]
366
[そこで半分の10万坪部分でカンボジアの宮廷舞踊のアプサラと伝統音楽それにバーミヤンのガンダーラ朝の舞踊と音楽を見物しながら両方の宮廷料理を出すようにしたいと思います。

もちろん両方とも過去から人材を連れてきます。仮にその時代の舞踊家に楽士を揃えたら分身してバーミヤンでもやってもらいます。年代がほぼ同じ時期からやっていますので違和感はないと思います。]

正三[ゴンちゃんが段取りをしてくれれば難しいことでありませんし、受けるのは間違いないです。20万坪のうち半分を味の名店街にして半分をランクが上の上層レベルの対応ですよね。幅があってよろしいと思います。][それでは1月中に案を出しますんでよろしく。]正三[わかりました。お待ちしております。]
367
すず[伝統舞踊のアプサラって一時、内戦で無くなりそうだったのを復活させたんですよね。全盛期の物とはかなり違ったものになっているかもしれないです。]

[それは言えるな。舞踊家に楽士それに料理人をその時代トップを連れてくれば面白いぞ。]サスケ[王様だけができることですのでやるべきですよ。金儲けとはまた別の分野ですがこういうことをしっかりやっていけば世界にも認められていきます。]

こちらの王様一行は4日に仕事始めなので3日に昼頃に帰るようになっている。
王宮の王様は2日に一般参賀が正殿であったが、午前中に3回家族で並んで立っただけである。

後の行事は今日3日に昨日から泊まりに来ているミーシャとロシア人の子供2人とタエちゃん達3人との恒例の正月用の食事会であるが、めでたい鶴料理が中心になっている。ミーシャは高額収入者で19歳になったが、子供たちと一緒に5千円のお年玉をもらった。
ミーシャ[王様、お心遣いをいただきましてありがとうございます。]一同[どうもありがとうございます。][さあ、毎年同じものだけど食べていってください。]
368
タエ[鶴は野鳥の中で一番おいしいとされていますけど、本当においしいですね。]
よっちゃん[ボク知っているジョー。2番目に美味しいのが白鳥で3番目が雁だジョー。][ほ~っ。良く知っているな。]タエ[たぶん食い意地が張っているから、王様が昔言ったことを覚えていただけですよ。]ター坊[そんなもんですね。][違うジョー。ボクは昔から知っているジョー。]タエ[つくねが最高ですよ。]

[ミーシャと一緒に住んでいるおばあちゃんには折箱を用意したので持っていきなさい。新門の子供たち3人にはおばあちゃんのと同じ別折が用意してあります。ミーシャと2人の子供は身内ですからお土産はありませんよ。]子供一同[どうもありがとうございます。]
ミーシャに子供たちはニコニコ顔で帰って行った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

処理中です...