グルメとファッション、庶民派王様一家とチヨちゃん

古寂湧水 こじゃくゆうすい

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シュムリアップの90階建てのデパートとスーパーマーケットが入ったホテルを視察

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シェムリアップの90階建ての前に着いた。サスケ[こりゃあまたすごい人出ですね。殆どが地下に入っていくようですよ。スーパーマ-ケットが目標ですね。大きな荷物を抱えた人達がたくさん出てきます。とにかくフードマーケットに行ってみましょうか。]混雑してる中を地下3階に降りていった。フードコートは賑わっているけれどもスーパー程ではない。
いつものように両替をしてから、一度に3品ぐらい持ってくる感じで2度は往復する。
昴[ここも臭いけれど安くておいしいです。]チヨ[パーカーホや大鯰の煮付けや餡掛けがありました、安く食材を卸ろしだしたんじゃあないんですか。プノンペンではありませんでした。][そうだな。今日は志野さんも喜んでいるか。]志野[2人前はありそうな煮つけが150円ですから、現地でも安いんではないんでしょうか。]サスケ[この雰囲気は王様もそうだと思いますが、バックパッカー時代の雰囲気で懐かしいのと落ち着くんじゃあないんですか。]
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一行は食事を終えて地下4階のロボ麺の様子を見に来た。5レーンが流れていて殆どが満席のようである。ここも天種が豊富で例のパーカーホや大鯰それにブラックタイガーのえびも用意してあるし、野菜も豊富である。見ていると野菜を1品載せてささやかに食べていたり3品載せも多いようである。懐具合で調整ができているようである。昴[ここも儲かっています。雰囲気が明るくて活気があっていいと思います。]チヨ[明日香人が現地の挨拶語を覚えて、話しかけているのもいいと思います。][辰五郎のところで考えてマニュアルでも作ったんだろうよ。]デパートの中をのぞいたがNK国の若者か、たどたどしい現地語だけどきちっと挨拶をしている。身分を名乗ってフロア責任者から状況を確認したら、売り上げは予想よりかなりいいようである。田舎にも金持ちはいるのでプノンペンと顧客単価は変わっていないということだ。
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続いてホテルのフロントでの確認である。真田さんから王様一行が来た時の対応が決められているようである。予約は最初60パーセントがやっとだったが現在は70パーセントになっているようでる。お客さんの国別は日本人が30パーセントで明日香人が10パーセント他のアジア人が30パーセント欧米人が20パーセントであるから、プノンペンと変わって無いようである。ここでもジャングルプールは大人気で、こんな大規模のものは他にないので地元でも評判のようだ。
90階建てビルから湖畔の別荘にやってきた。料理人が3人派遣されていて早めに来て料理だけでなく部屋の掃除もしているようである。それを見つけて奥さんが村長に知らせたのか周辺の村役人数組が来ているようである。王様一行が来るとすかさず村長が出てきて挨拶をした。この場所から12・3キロ離れている4村の役員が井戸とお寺を求めているようだ。
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そのようなことになるかもしれないと予想をしていたので王様の対応は素早かった。
ここの村長と役員は明日8:00にここに来てください。4村に案内をしていただきます。4村の村長はお寺を建てる場所を決めておいてください。井戸の場所はこちらで決めます。1件15分で終わらせますのでよろしくお願いします。それぞれが喜んで帰って行った。
サスケ[お疲れのところ大変ですけれどやらなければならないことです。][そういうことだな。昴とチヨちゃんはここの子供たちにお菓子の詰め合わせを持って行ってあげなさい。]
チヨ[は~い。いってきま~す。]菓子を3袋持って2匹の犬と共に飛び出していった。
王様夫妻は部屋でくつろいでスタッフ3人は舟を走らせている。釣りでなく走らせるのが目的のようである。子供たち5人はそれぞれが菓子を持って、食べながら桟橋の端に座り込んで面白そうに話をしている。
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夕方近くになってすず達3人が晩飯用に鱒に似た40センチほどの、前回も食べて旨かったものを25匹ほど釣ってきて刺身と塩焼きにした。後は牛肉と恐竜鳥に鯨肉である。サケはビールと焼酎を勝手にやっている。
[親父さん、シェムリアップのスーパーには買い物にいったのかな。]親父[ああ、家族を連れて全員で行ったよ。生活必需品を安いからまとめて買ってきた。ここら辺からも皆が同じようにやっているよ。それにしてもあのビルを建てた人はプノンペンの、130階建ても建てたって言っていたけれど凄いお金持ちだな。それに屋上に20メートルの真鍮製の観世音菩薩の像を造って信心もある人みたいだ。][僕たちは将来はどんな人になりたいのかな。]
長男[ボクは長男で家を守らなければいけないので、お父さんと同じ漁師です。]次男[ボクは130階建てのデパートやホテルのようなところで働きたいな。]
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娘[あたいは勉強がいつも学校で1番なので法律のことをやりたいな。でも家にお金がないから勉強を続けられるかわからない。][おじさんに成績表を持ってきて本当に1番だったら、学費や必要なものはみんな買ってやるから勉強したいんだったらあとで持ってきなさい。]
親父[この娘は私らと違って1人だけ本当に頭がいいんでさ。旦那さん、学費や必要な物を買ってくれると言っても半端な金額じゃありませんぜ。][はっはっはっ。あんまり金持ちじゃあないけれどそのくらいは何とかなるよ。]娘[あとで成績表を持っていきます。]
[どんどん肉を食べてください。私達は刺身が一番の好物ですんで。]娘はうれしいのかっ直ぐに成績表を取りに行ってきた。娘[おじさん、ほんとうでしょ。][本当だな。まだ法律の勉強には早いけれど、欲しいものは紙に書いてきなさい。学校も成績が優秀なら高校や大学に行かせてあげるよ。欲しいものはすぐでもいいし、よく考えてからでもいいよ。]
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娘[まだ小学校低学年なので必要なものはないけれど、高学年になったら法律書も勉強したいと思うのでその時にお願いします。][わかりました。支援をする専門の部署を持っているのでそこから連絡をさせるようにするので、お母さんは覚えておいてください。]
親父[旦那さんは国王様だと言っていましたよね。もしかしたらすごいお金持ちじゃあないんですか。そんな感じがしてきたな。][はっはっはっ。本当の金持ちだったらこんなに小さなものじゃあなくて大きな建物をド~ンと造るでしょ。]親父[それもそうですけれど、奥が深そうな人ですよ。]
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