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第105回『命がけ 鼻歌交じり 足湯』
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YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第105回『命がけ 鼻歌交じり 足湯』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約51分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=EjqORhm8ZYo
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
一人で登山に来たが山道から外れてしまった俺は鼻歌交じりに夜の山の中を歩いていた。
標高の低い小学生でも登れるような山だが、ひとたびルートを見失い日も落ちてしまえばそれは命がけの下山となる。
ここで一夜を明かすことも考えたが、体力の面では問題ないので少し歩くことにした。
遭難の心配はしていない。
少なくとも明日になれば帰れる自信はあるから。
ただ帰れるものなら早く帰りたい。
というか歩いていないと落ち着かない。
なぜならこの山は夜になると幽霊が出るという噂があり、何を隠そう俺は心霊系の話が大の苦手なのだ。
だから大声で歌って自分を鼓舞しながら帰り道を探した。
「おーれはっ、山ー男ーっ。幽霊ーなーんてー、怖ーくなーいぞっー。」
「歌お上手ですね。」
背後から肩を叩かれ、声がした。
こんな真っ暗な山の中で。
俺は恐る恐る振り返ると、そこにいたのは、懐中電灯を持ったごく普通の人だった。
格好や体格を見る限り、俺よりも山に慣れているという感じの男だった。
「ここで泊りの登山をしていたら、人の声がしたから来たんですよ。でも声をかけても懐中電灯を照らしても全然気づいてくれなくて。」
そういえば先ほどから時々俺に光が当たっていたような気もした。
幽霊が恐いあまり、もうまともな判断ができていなかったのだろう。
恥ずかしさのあまり俺はあわててごまかした。
「いやー、歌に夢中になっていて気が付きませんでした。あ、この歌は小学生に入ったばかりの姪っ子がよく歌ってる歌でしてねっ。」
「そうなんですか……。」
俺は山男と言ってる歌詞を姪っ子が歌っているという設定に無理があって、その男の人は声が詰まってしまった。
「あの、恥ずかしながらルートを見失ってしまいまして。」
ここは正直に言った。
するとその男の人は親切にも今夜は自分のテントに泊りなさいと言ってくれ、案内してくれた。
男の人はとても慣れた足取りで夜の藪の中を進んでいった。
俺は足元に気を取られながらついていくのに精いっぱいだった。
「あの、ここに、幽霊が出るという噂は、本当なんでしょうか?」
息を切らせながらも、俺は大事なことを聞いた。
「ええ。そういう噂は仲間からよく聞きますね。」
俺は何が何でもこの人から離れないようにしようと決めた。
「幽霊が怖いですか?」
男の人は悪気のない様子で聞いてきた。
だが俺はそれでも見栄を張った。
「まさか。むしろ。会いたい、くらいですよ。はあはあ。」
やっと彼のテントに着いた。
一人用で使い込まれたものだったが、一人山道をさまよっていた俺にとっては何物にも代えがたい安心感があった。
「だいぶお疲れのようですね。この近くに小さな温泉があるんですけど、そこで体を休めますか?」
男の人はテントから手拭いを取り出した。
「普通の温泉と足湯だけできる浅い温泉の二つがあるんですけど、汗もかいているので普通の温泉の方がいいですよね?」
俺は少し考えた。
「いえ、足湯っ。足湯にしてくださいっ。」
「どうしてですか?」
「足湯なら、足のない幽霊は現れないでしょう。」
~・~・~・~・~
~感想~
作りやすそうなお題だったにもかかわらず集中力がゼロだったので、矛盾だらけの文章となってしまいました。
一応命がけと足湯の共通項として幽霊の話としたんですが、どういう切り口にするか決まらないまま手探りで書いていくしかありませんだした。
書くときは環境を整えたほうがよさそうです。
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第105回『命がけ 鼻歌交じり 足湯』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約51分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=EjqORhm8ZYo
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
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~・~・~・~・~
一人で登山に来たが山道から外れてしまった俺は鼻歌交じりに夜の山の中を歩いていた。
標高の低い小学生でも登れるような山だが、ひとたびルートを見失い日も落ちてしまえばそれは命がけの下山となる。
ここで一夜を明かすことも考えたが、体力の面では問題ないので少し歩くことにした。
遭難の心配はしていない。
少なくとも明日になれば帰れる自信はあるから。
ただ帰れるものなら早く帰りたい。
というか歩いていないと落ち着かない。
なぜならこの山は夜になると幽霊が出るという噂があり、何を隠そう俺は心霊系の話が大の苦手なのだ。
だから大声で歌って自分を鼓舞しながら帰り道を探した。
「おーれはっ、山ー男ーっ。幽霊ーなーんてー、怖ーくなーいぞっー。」
「歌お上手ですね。」
背後から肩を叩かれ、声がした。
こんな真っ暗な山の中で。
俺は恐る恐る振り返ると、そこにいたのは、懐中電灯を持ったごく普通の人だった。
格好や体格を見る限り、俺よりも山に慣れているという感じの男だった。
「ここで泊りの登山をしていたら、人の声がしたから来たんですよ。でも声をかけても懐中電灯を照らしても全然気づいてくれなくて。」
そういえば先ほどから時々俺に光が当たっていたような気もした。
幽霊が恐いあまり、もうまともな判断ができていなかったのだろう。
恥ずかしさのあまり俺はあわててごまかした。
「いやー、歌に夢中になっていて気が付きませんでした。あ、この歌は小学生に入ったばかりの姪っ子がよく歌ってる歌でしてねっ。」
「そうなんですか……。」
俺は山男と言ってる歌詞を姪っ子が歌っているという設定に無理があって、その男の人は声が詰まってしまった。
「あの、恥ずかしながらルートを見失ってしまいまして。」
ここは正直に言った。
するとその男の人は親切にも今夜は自分のテントに泊りなさいと言ってくれ、案内してくれた。
男の人はとても慣れた足取りで夜の藪の中を進んでいった。
俺は足元に気を取られながらついていくのに精いっぱいだった。
「あの、ここに、幽霊が出るという噂は、本当なんでしょうか?」
息を切らせながらも、俺は大事なことを聞いた。
「ええ。そういう噂は仲間からよく聞きますね。」
俺は何が何でもこの人から離れないようにしようと決めた。
「幽霊が怖いですか?」
男の人は悪気のない様子で聞いてきた。
だが俺はそれでも見栄を張った。
「まさか。むしろ。会いたい、くらいですよ。はあはあ。」
やっと彼のテントに着いた。
一人用で使い込まれたものだったが、一人山道をさまよっていた俺にとっては何物にも代えがたい安心感があった。
「だいぶお疲れのようですね。この近くに小さな温泉があるんですけど、そこで体を休めますか?」
男の人はテントから手拭いを取り出した。
「普通の温泉と足湯だけできる浅い温泉の二つがあるんですけど、汗もかいているので普通の温泉の方がいいですよね?」
俺は少し考えた。
「いえ、足湯っ。足湯にしてくださいっ。」
「どうしてですか?」
「足湯なら、足のない幽霊は現れないでしょう。」
~・~・~・~・~
~感想~
作りやすそうなお題だったにもかかわらず集中力がゼロだったので、矛盾だらけの文章となってしまいました。
一応命がけと足湯の共通項として幽霊の話としたんですが、どういう切り口にするか決まらないまま手探りで書いていくしかありませんだした。
書くときは環境を整えたほうがよさそうです。
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