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第126回『祝日 パーカッション 激痛』
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YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第126回『祝日 パーカッション 激痛』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約39分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=PRWqo8H-L4I
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
「あなた、今度の祝日は空けておいてよ。」
私は居間で寝転がっている夫に保育園からのプリントを渡した。
保育園にて園児たちによる演奏会が開かれるのだ。
夫は天井にかざしたプリントを眺めながらわかったわかったと了承した。
すると演奏会という言葉を聞きつけた娘が洗面所からダッシュしてきて、そのまま夫のお腹に飛び乗ってきた。
「先生がエレクトーン弾いてくれてねー、私たちはパーカッションをやるんだよー。」
娘は満面の笑顔で報告しているが、夫からはぐふっという声が漏れたのを私は聞き逃さなかった。
あの勢いで乗られては胸骨と内蔵に激痛が走ったろうによくも耐えたもんだと私は少し感心してしまい、娘を注意するのを忘れてしまった。
そして娘はそのまま夫の胸をぽんぽこと叩き始めた。
夫は娘の手をつかんで止めようとするも、娘はうまくすり抜けて叩き続けた。
「へ~。じゃあ大きなカメラ持って行かなきゃな~。」
夫は自分に乗っかっている娘に向ってカメラを構えるふりをした。
「今ね、保育園でね、いっぱい練習してるんだよっ。」
「へー。太鼓?」
娘の夫を叩く動きが太鼓のそれだったから夫はそう言ったのだろう。
「ううん、タンボリン!」
「タンボリン?」
「みうちゃん、タンボリンじゃなくてタンバリンでしょう?」
私は娘の言い間違いを訂正したが、娘は首を大きく横に振った。
「ううん、タンバリンはねねちゃんだもん!」
私と夫は首をひねった。
「ねねちゃんと一緒のタンバリンじゃないの?」
「タンバリンはねねちゃん! 私はタンボリン!」
娘は続けて言った。
「ゆうくんはね、ウッドブロックでね、りんちゃんはビブラスラップを練習してるよ。あと、ここちゃんはアゴゴ!」
娘は鼻歌を歌いながら再び夫の胸を叩き始めた。
おそらくこの鼻歌が、演奏会で演奏される曲なのだろう。
私はスマホを手に取り、娘が口にした楽器の名前を検索し始めた。
私が何を調べ始めたのか察した夫は、娘の相手をしながら私の反応をそわそわと気にしていた。
「わかった、タンボリンもウッドブロックも全部、パーカッション楽器の種類なんだ!」
私は膝を叩いた。
~・~・~・~・~
~感想~
パーカッションを検索してみたら、いろいろと知らない楽器があることがわかったので、その驚きをまんま人物に言わせる話にしました。
激痛の使い方は思いつかないまま書き始めたのですが、使い方としては不自然だったなと反省してます。
あと学校のイベントは土日で行われるのであって、祝日ではないと思います。
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第126回『祝日 パーカッション 激痛』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約39分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=PRWqo8H-L4I
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
「あなた、今度の祝日は空けておいてよ。」
私は居間で寝転がっている夫に保育園からのプリントを渡した。
保育園にて園児たちによる演奏会が開かれるのだ。
夫は天井にかざしたプリントを眺めながらわかったわかったと了承した。
すると演奏会という言葉を聞きつけた娘が洗面所からダッシュしてきて、そのまま夫のお腹に飛び乗ってきた。
「先生がエレクトーン弾いてくれてねー、私たちはパーカッションをやるんだよー。」
娘は満面の笑顔で報告しているが、夫からはぐふっという声が漏れたのを私は聞き逃さなかった。
あの勢いで乗られては胸骨と内蔵に激痛が走ったろうによくも耐えたもんだと私は少し感心してしまい、娘を注意するのを忘れてしまった。
そして娘はそのまま夫の胸をぽんぽこと叩き始めた。
夫は娘の手をつかんで止めようとするも、娘はうまくすり抜けて叩き続けた。
「へ~。じゃあ大きなカメラ持って行かなきゃな~。」
夫は自分に乗っかっている娘に向ってカメラを構えるふりをした。
「今ね、保育園でね、いっぱい練習してるんだよっ。」
「へー。太鼓?」
娘の夫を叩く動きが太鼓のそれだったから夫はそう言ったのだろう。
「ううん、タンボリン!」
「タンボリン?」
「みうちゃん、タンボリンじゃなくてタンバリンでしょう?」
私は娘の言い間違いを訂正したが、娘は首を大きく横に振った。
「ううん、タンバリンはねねちゃんだもん!」
私と夫は首をひねった。
「ねねちゃんと一緒のタンバリンじゃないの?」
「タンバリンはねねちゃん! 私はタンボリン!」
娘は続けて言った。
「ゆうくんはね、ウッドブロックでね、りんちゃんはビブラスラップを練習してるよ。あと、ここちゃんはアゴゴ!」
娘は鼻歌を歌いながら再び夫の胸を叩き始めた。
おそらくこの鼻歌が、演奏会で演奏される曲なのだろう。
私はスマホを手に取り、娘が口にした楽器の名前を検索し始めた。
私が何を調べ始めたのか察した夫は、娘の相手をしながら私の反応をそわそわと気にしていた。
「わかった、タンボリンもウッドブロックも全部、パーカッション楽器の種類なんだ!」
私は膝を叩いた。
~・~・~・~・~
~感想~
パーカッションを検索してみたら、いろいろと知らない楽器があることがわかったので、その驚きをまんま人物に言わせる話にしました。
激痛の使い方は思いつかないまま書き始めたのですが、使い方としては不自然だったなと反省してます。
あと学校のイベントは土日で行われるのであって、祝日ではないと思います。
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