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第128回『意地っ張り 可能性 まばたき』
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YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第128回『意地っ張り 可能性 まばたき』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約38分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=FQ2J1V6hxRo
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
子供の頃、友達や兄弟とまばたきを止める競争をしたことはないかい?
僕はある。
一時期兄と僕でそれが大ブームとなり、ことあるごとに競争をした。
とても単純だが、やり方はこうだった。
お互い向かい合う。
開始するまでは二人ともずっと目をつぶっていた。
これは決まりではないが、少しでも目を潤わせておきたかったからだ。
そして開始の合図とともに二人はお互いを見つめ合いながらまばたきをしない。
お互い見つめ合うのは他に審判などの判定をする人がいないからだ。
相手がまばたきをしていないか、それぞれが確認するしかない。
幸い本人はまばたきをしていないので、確認は容易だ。
というよりも、まばたきをしていないからこそ相手がまばたきをしたことがわかるのだ。
今思い出してみるとこの競争の何が面白かったのかさっぱりわからない。
暇だっただけなのかもしれないし、お金がかからず室内でもどこでもできたからかもしれない。
ただ、おかげで僕は長時間まばたきをしなくても平気になった。
目にゴミが入らなければという前提も入るが、風が吹いている中だって目を開けていられる。
別にこの競争に勝つために特訓とか訓練をしたわけじゃない。
あえて言えば僕も兄も負けず嫌いというか、意地っ張りだったのだ。
相手よりも先にまばたきをしてしまうのは意地でもいやだった。
だから1秒でも長く相手よりも長くまばたきを我慢した。
全然覚えていないし計測もしていないが、最初の頃は30秒と持たなかったと思う。
それが競争を繰り返すうちにいつしか40秒、50秒と伸びていき、兄が中学校に入学するころには10分くらいは我慢できるようになってしまっていた。
そして、その頃にはもう競争はしなくなっていった。
時間がかかりすぎるし、他に楽しい遊びもいろいろ見つけたからだ。
君は僕と兄が過ごしたあの日々を無駄だと笑うだろうか?
ばかげた遊びだと軽蔑するだろうか?
そう思うならしばらくの間僕の隣に立っていてほしい。
いや、正面に向かい合ってじゃない。
隣りに、同じ方向を見て、だ。
今日はとても風の強い日だ。
こうして駅前を行き交う人たちは、風にあおられ歩くのも必死だ。
君はどうだい?
風ですぐに目が乾いてしまうので、まばたきをしてばかりだろう?
でも僕は違う。
こんな強風の中でもずっと目を開けていられるんだ。
正直に告白しよう。
僕は君に話している間もずっとまばたきをしていなかったんだ。
どうしてだかわかるかい?
だって、こんなに風の強い日だぜ?
いつ女性のスカートがめくれるかわからないじゃないか。
もしまばたきをした瞬間にスカートがめくれたら、悔やんでも悔やみきれないだろう?
もちろんそんな偶然が重なることはありえないかもしれない。
でも可能性はゼロじゃない。
僕はそう信じてずっと目を開けているんだ。
スカートの中を拝めるチャンスは、何度もまばたきをしている君よりか僕の方がずっと多いと思うよ。
!
おいおい、何急に俺に土下座してんだよ。
まばたきをしない方法を教えてほしいって?
わかったわかった。
後で教えてやるから。
人が見てるし、何より強風が吹いてんだぜ?
今はとりあえずとっとと立ち上がって、スカートがめくれるかもしれないこの時を楽しもうぜ。
~・~・~・~・~
~感想~
まばたきと意地っ張りから競争する話を考えました。
それを起承として、転結をテキトウに考えました。
しょうもない話です。
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第128回『意地っ張り 可能性 まばたき』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約38分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=FQ2J1V6hxRo
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
子供の頃、友達や兄弟とまばたきを止める競争をしたことはないかい?
僕はある。
一時期兄と僕でそれが大ブームとなり、ことあるごとに競争をした。
とても単純だが、やり方はこうだった。
お互い向かい合う。
開始するまでは二人ともずっと目をつぶっていた。
これは決まりではないが、少しでも目を潤わせておきたかったからだ。
そして開始の合図とともに二人はお互いを見つめ合いながらまばたきをしない。
お互い見つめ合うのは他に審判などの判定をする人がいないからだ。
相手がまばたきをしていないか、それぞれが確認するしかない。
幸い本人はまばたきをしていないので、確認は容易だ。
というよりも、まばたきをしていないからこそ相手がまばたきをしたことがわかるのだ。
今思い出してみるとこの競争の何が面白かったのかさっぱりわからない。
暇だっただけなのかもしれないし、お金がかからず室内でもどこでもできたからかもしれない。
ただ、おかげで僕は長時間まばたきをしなくても平気になった。
目にゴミが入らなければという前提も入るが、風が吹いている中だって目を開けていられる。
別にこの競争に勝つために特訓とか訓練をしたわけじゃない。
あえて言えば僕も兄も負けず嫌いというか、意地っ張りだったのだ。
相手よりも先にまばたきをしてしまうのは意地でもいやだった。
だから1秒でも長く相手よりも長くまばたきを我慢した。
全然覚えていないし計測もしていないが、最初の頃は30秒と持たなかったと思う。
それが競争を繰り返すうちにいつしか40秒、50秒と伸びていき、兄が中学校に入学するころには10分くらいは我慢できるようになってしまっていた。
そして、その頃にはもう競争はしなくなっていった。
時間がかかりすぎるし、他に楽しい遊びもいろいろ見つけたからだ。
君は僕と兄が過ごしたあの日々を無駄だと笑うだろうか?
ばかげた遊びだと軽蔑するだろうか?
そう思うならしばらくの間僕の隣に立っていてほしい。
いや、正面に向かい合ってじゃない。
隣りに、同じ方向を見て、だ。
今日はとても風の強い日だ。
こうして駅前を行き交う人たちは、風にあおられ歩くのも必死だ。
君はどうだい?
風ですぐに目が乾いてしまうので、まばたきをしてばかりだろう?
でも僕は違う。
こんな強風の中でもずっと目を開けていられるんだ。
正直に告白しよう。
僕は君に話している間もずっとまばたきをしていなかったんだ。
どうしてだかわかるかい?
だって、こんなに風の強い日だぜ?
いつ女性のスカートがめくれるかわからないじゃないか。
もしまばたきをした瞬間にスカートがめくれたら、悔やんでも悔やみきれないだろう?
もちろんそんな偶然が重なることはありえないかもしれない。
でも可能性はゼロじゃない。
僕はそう信じてずっと目を開けているんだ。
スカートの中を拝めるチャンスは、何度もまばたきをしている君よりか僕の方がずっと多いと思うよ。
!
おいおい、何急に俺に土下座してんだよ。
まばたきをしない方法を教えてほしいって?
わかったわかった。
後で教えてやるから。
人が見てるし、何より強風が吹いてんだぜ?
今はとりあえずとっとと立ち上がって、スカートがめくれるかもしれないこの時を楽しもうぜ。
~・~・~・~・~
~感想~
まばたきと意地っ張りから競争する話を考えました。
それを起承として、転結をテキトウに考えました。
しょうもない話です。
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