ラズベリーの花言葉

hi----ma

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1話

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私は、友人のお見舞いに病院に訪れていた。


友人は階段から落ち足を骨折した。
1週間程度で退院するとの事なので、心配はいらないだろう。

私は友人の元気な様子を確認すると、病室をでた。


カラカラカラ………
前の方からストレッチャーで人が運ばれてくるのが見えた。

ストレッチャーで人が運ばれてくるのなんて、ドラマでしか見た事がなかったので思わず凝視してしまった。



そして、運ばれてくる人の顔を見て目を疑った。

「えっ…………うそ……りょう?………」











運ばれていたのは、高校時代付き合っていた彼氏だった。



見間違いかもしれない。なんせもう何年も会っていない。

それに、高校時代の彼はがっしり体型で短髪、サッカーをやっていたのでこんがり焼けていた。

私が見たのは、ガリガリに痩せこけていて、青白い顔をしているいかにも“病人”だった。

なぜ、りょう(元彼)だと思ったのかは分からない。







私は一か八か受付の人に尋ねた。
「茂木涼(りょう)は何号室ですか?」

ドクン……ドクン………



見間違いであって欲しかった

『はい。茂木涼さんですね。4階の305病室ですよ』




震える手でエレベーターのボタンを押した時はまだ信じていなかった。


一方で悪い考えも頭の中でぐるぐる回った。

(ストレッチャーで運ばれてたんだから、単なる怪我じゃないかもしれない。命に関わる状態なんじゃないの。あの痩せ方はおかしい。ガンとかなのかな。死んじゃうの?)


私の考えが間違ってほしい一心で病室に向かった。










病室に彼はいなかった。





テーブルに飾られていた写真立てにあの日の彼の笑顔があった。


私の予想は当たってしまっていた。











気づいたら家にいた。
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