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第二章 人神代理戦争 予兆
六十一章 博士の愛した蒸気国 其の弍拾
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男は公爵と自身を名乗るとそれに対してバサラは自分が攻撃もされていないのに防御を強いられていたことに気付き、冷や汗を流した。だが、そんな自分を押し殺し、彼に向けて声を上げる。
「あんたがいなくなって久々に会ったら殺しに来たやら、廃棄孔やらベラベラ喋りやがって。そんなに殺したいなら殺してみろよ、あんたの弟子を」
「ハハッ! 坊、その目だ、その目。ようやくらしくなってきたな、余興は済んだろう。遊びと行こうか」
片刃で、刀身がボロボロになっている黒鉄の剣を逆手で握ると公爵はバサラと殺し合うために口を開いた。
「我が運命は壊滅。求めるは終焉、目覚めるは破壊者。共鳴器・ 第六天魔王波旬よ、我が運命の導に従い解き放て。その真なる姿を」
魔王の言葉に従い、その剣は姿を変える。剣と呼ぶにはあまりにも太く大きく、大雑把すぎるほどの鉄塊とも呼べる大剣が現れるとその刃先をバサラに向けた。
「ほれ、昔を思い出して死ぬ気でこい」
大剣を向けられたことで、公爵が本当であると理解し、バサラもまた本気で彼を倒すために大声を上げた。
「我が運命は壊滅。求めるは終焉、目覚めるは破壊者。共鳴器・涅槃静寂よ、我が運命の導に従い解き放て。その真なる姿を」
右腕にガントレットをつけ、涅槃静寂を握りしめると左腕に握る涅焔を投げた。そして、投擲を合図とし、バサラも同様に動き出す。
大剣を振るわず、投げられた黒い刀を弾くとそれは地面に突き刺さった。バサラは地面に刺さった涅焔を拾い、二刀流となると大剣目掛けて躊躇いなくぶつけた。
剣と刀、その両方の一撃は公爵を少し動かすもそれは彼に取って些事である。大剣で防ぎ切り、その刃をバサラに向けて振るうと防御諸共彼の体は簡単に吹き飛ばされた。
建物を突き破り、幾つもの壁を破壊してようやく止まるとバサラはその一撃を防げなかったことを悔いる。
(一撃、か。なるほど、痛いわアホ師匠)
そんなことを考え、自分がまだ動けるかを確認すると立ち上がり、足に力を込めて、その場から姿を消した。
限りなく殺意を消し、自身の存在を無いものとする。バサラが身につけた技術の一つであり、この状態は氣が見える相手であってもほぼ追うことの出来ない。
公爵はバサラを見失うもそんなことはどうでも良く、彼が逃げないと確信しており、現れれば狩ればいいとだけ考えていた。
だが、そのバサラが放ったのは涅槃静寂による全力の斬撃であった。幾つもの壁を切り裂きながらも威力は一切落とさず、公爵にそれは向かって行く。
(威力は落ちてるなぁ、坊。昔のお前ならもっと全部吹き飛ばせただろうに)
公爵は呆れながらも大剣を振るうと彼も同様に斬撃が放たれ、お互いに相殺しあった。
次の瞬間、公爵の体に黒い斬撃が刻まれた。体についた黒い炎が彼の身につけていた服の装飾を燃やすとそれを放った先にバサラが涅焔が振るわれた後があった。
「2回目に斬撃を重ねて飛ばしたか! ハハッ! 生意気な!」
「どうした? 師匠! 俺の斬撃を喰らうなんて随分とまぁ、老いたな!」
公爵が打ち消した斬撃に対してバサラは斬撃を二個飛ばしていた。一つは涅槃静寂、そして、もう一つ防御を焼く斬撃を放てる涅焔である。二重の斬撃により、公爵の体から何十年ぶりかに血が流れた。
流れる血にうっとりとし、自身に傷をつけた目の前のバカ弟子に対して公爵は笑顔を溢さずにはいられない。ニンマリと口角を上げ、ドス黒いまでの氣を放つとバサラは両手に持つ得物を握る力を強めた。
「坊よ、それだ、その目だ! さぁ、盛り上げてけよ、生前葬だ!」
「あんたがいなくなって久々に会ったら殺しに来たやら、廃棄孔やらベラベラ喋りやがって。そんなに殺したいなら殺してみろよ、あんたの弟子を」
「ハハッ! 坊、その目だ、その目。ようやくらしくなってきたな、余興は済んだろう。遊びと行こうか」
片刃で、刀身がボロボロになっている黒鉄の剣を逆手で握ると公爵はバサラと殺し合うために口を開いた。
「我が運命は壊滅。求めるは終焉、目覚めるは破壊者。共鳴器・ 第六天魔王波旬よ、我が運命の導に従い解き放て。その真なる姿を」
魔王の言葉に従い、その剣は姿を変える。剣と呼ぶにはあまりにも太く大きく、大雑把すぎるほどの鉄塊とも呼べる大剣が現れるとその刃先をバサラに向けた。
「ほれ、昔を思い出して死ぬ気でこい」
大剣を向けられたことで、公爵が本当であると理解し、バサラもまた本気で彼を倒すために大声を上げた。
「我が運命は壊滅。求めるは終焉、目覚めるは破壊者。共鳴器・涅槃静寂よ、我が運命の導に従い解き放て。その真なる姿を」
右腕にガントレットをつけ、涅槃静寂を握りしめると左腕に握る涅焔を投げた。そして、投擲を合図とし、バサラも同様に動き出す。
大剣を振るわず、投げられた黒い刀を弾くとそれは地面に突き刺さった。バサラは地面に刺さった涅焔を拾い、二刀流となると大剣目掛けて躊躇いなくぶつけた。
剣と刀、その両方の一撃は公爵を少し動かすもそれは彼に取って些事である。大剣で防ぎ切り、その刃をバサラに向けて振るうと防御諸共彼の体は簡単に吹き飛ばされた。
建物を突き破り、幾つもの壁を破壊してようやく止まるとバサラはその一撃を防げなかったことを悔いる。
(一撃、か。なるほど、痛いわアホ師匠)
そんなことを考え、自分がまだ動けるかを確認すると立ち上がり、足に力を込めて、その場から姿を消した。
限りなく殺意を消し、自身の存在を無いものとする。バサラが身につけた技術の一つであり、この状態は氣が見える相手であってもほぼ追うことの出来ない。
公爵はバサラを見失うもそんなことはどうでも良く、彼が逃げないと確信しており、現れれば狩ればいいとだけ考えていた。
だが、そのバサラが放ったのは涅槃静寂による全力の斬撃であった。幾つもの壁を切り裂きながらも威力は一切落とさず、公爵にそれは向かって行く。
(威力は落ちてるなぁ、坊。昔のお前ならもっと全部吹き飛ばせただろうに)
公爵は呆れながらも大剣を振るうと彼も同様に斬撃が放たれ、お互いに相殺しあった。
次の瞬間、公爵の体に黒い斬撃が刻まれた。体についた黒い炎が彼の身につけていた服の装飾を燃やすとそれを放った先にバサラが涅焔が振るわれた後があった。
「2回目に斬撃を重ねて飛ばしたか! ハハッ! 生意気な!」
「どうした? 師匠! 俺の斬撃を喰らうなんて随分とまぁ、老いたな!」
公爵が打ち消した斬撃に対してバサラは斬撃を二個飛ばしていた。一つは涅槃静寂、そして、もう一つ防御を焼く斬撃を放てる涅焔である。二重の斬撃により、公爵の体から何十年ぶりかに血が流れた。
流れる血にうっとりとし、自身に傷をつけた目の前のバカ弟子に対して公爵は笑顔を溢さずにはいられない。ニンマリと口角を上げ、ドス黒いまでの氣を放つとバサラは両手に持つ得物を握る力を強めた。
「坊よ、それだ、その目だ! さぁ、盛り上げてけよ、生前葬だ!」
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