【完結!】田舎暮らしの神殺し、二度目の神殺しに挑む〜余生は静かに暮らしたいのに弟子達がさせてくれない件〜

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第三章 人神代理戦争 勃発

二十話 誰を英雄と讃えるのか 其の弍拾

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「神の間に神々が籠っているらしいぞ」

「今夜の贄はそれでは無しですか?」

「噂によると神の数は二十八になったらしい」

「神だけを殺す病?」

「違う、神を殺す神がいるらしい」

「人が神を殺せるはずがないからね」

「じゃあ、仮に神を殺せるなら、どんな人間だと思う?」

「そりゃ、もう大男で巨大な武器を持ってるに違いねえ!」

「そんな大男いるかよ!」

 陽が高く上がっており、人々は怯えながらも平然と過ごす中、街に流れるているのは噂話にもにた会話と喧騒。
 街に入ってからは何処もかしこもその話題でいっぱいであり、それらをバサラはフードを頭にして、顔を隠しながら聞いていた。

(俺が殺した数が七十九柱だから、残りは全員神の間とやらに居るのか。完全に俺のことを誘ってやがるな。いいよ、乗ってやる、そこがお前達の墓場だ)

 バサラはそう思いながら街を歩き、時間が経つのを待った。そして、すぐにそれは過ぎて行き、彼が思うよりも夜は早く訪れる。

 ***

 夜は更け、辺りの人間が一人も居ないことを確認するとバサラは神の間がある城の前に立った。アイリスの仇である神、自身が三年間で覚えた彼の匂いが城から溢れていおり、それに気づいてからはバサラは戦闘態勢に入っていた。

 城壁についている門、それは神のために作られており、凡ゆる神が入れる様、巨大なものとなっていた。バサラは涅槃静寂ニルヴァーナを握り締めると次の瞬間、投擲の構えを取る。

 一方、城の中に居た神々の内城壁の近くに立つ人間に対して、瞬時に臨戦態勢を取った者も居た。

 城門から何かが準備している、その気配を感じ取ったのは神の間に呼ばれる主神四柱。

 特に笑顔を溢したのはロキ、その反面、怒りを向けるのはユピテルを含む三柱。

 どちらが仕掛けるか、それは決まっていないがその最初の一撃でどちらが挑戦者チャレンジャーであるかを決める重要なものであると互いに理解していた。

 そんな中、数多の神を殺した男がその剣を投げる。全身の筋肉を一気に繋げ、涅槃静寂ニルヴァーナへの力の伝達率が100%以上となり、放つ一投。それはトール、プルートとの戦いで得た光速と剛腕から放たれる神を屠る200%の投擲。

 城門を突き破り、大きな音を立てるものの人々は気にしなかった。いつも通り、神々が宴をしていると決めつけ、無視して微睡の中を彷徨う。

 涅槃静寂ニルヴァーナは辺りは地面を裂き、そこに立っていた数柱の神を貫くと無理矢理破壊された城門からバサラが堂々と入って来た。八柱の神が涅槃静寂ニルヴァーナの刻む道に貫かれ、死体と変わっており、血が地面に溢れるもののその自らが産んだ道をバサラはパシャリパシャリと音を立てながら移動する。

 涅槃静寂ニルヴァーナはユピテルの頬を切り裂き、彼の真横に突き刺さるとバサラは武具を持たずにいるのにも関わらず、堂々とした態度で声を上げた。

「言っておくけど! お前らが挑戦者チャレンジャーだから!」

 指を神々に向け、彼らに放つのは宣戦布告。それを聞いたユピテルは笑顔でありながら怒りに満ちており、彼の頬を切り裂き、壁に突き刺さった涅槃静寂ニルヴァーナを抜くとバサラの目の前に立った。

「良いだろう、私達が挑戦者チャレンジャーだ。ただし、神々を殺した罪、お前の血で贖ってもらうぞ?」

「なら振り払ってみろよ! 俺ってい罰を!」

 その一言をもって残った二十柱VS一人の少年、誰にも語られることの無い最後の戦いの火蓋が切って落とされた。
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