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第五章 人神異界最終決戦
五話 人神異界最終決戦 其の伍
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***
ミレニアム王国城壁前。
そこには巨大な切り跡があり、それを前にしてスカンダ・アポカリプスは座り込んでいた。ついさっきまで戦っていた機兵達が壁となり、スカンダとジャンを助けると彼は目を擦り、今起きている状況を把握しようとする。
「一体全体もう何がなんやら!? クソ! 伝達兵とは分かれてるし!」
スカンダはそう叫ぶと次の瞬間、集まっていた機兵が破壊された。
「スカンダ国王、ジャン国王の二人みっけ! ヴィクター! ジャン国王を見てくれ! 腕切れてる!」
エイブラハムがそう言うとヴィクターがすぐにジャンの下に向かい、不死者行進曲の能力で彼の治療を開始した。その背後には四護聖以外の騎士団長とユース、ラビ、トオルと廃棄孔面々が立っていた。
「捕虜って感じじゃねえよな?」
「いえ、彼らは今は味方です」
「マジか?! どうなってんだ?! それと四護聖は? バサラは無事か!?」
スカンダが声を荒げるとそれに対して、博士が答えた。
「それは僕から伝えるよ、初めまして、ミレニアム王国国王スカンダ・アポカリプス。僕は廃棄孔七席博士ツツジ・ハイランダーだ。既に、人神代理戦争は終幕し、人神異界最終決戦へと移行した。僕達、いや、この世界の創造主との戦いに残った。今は無事、これからは分からない」
ツツジの言葉を聞き、スカンダは一息つくとすぐに口を開いた。
「そう、か。博士ってことはこの機兵を操作していたヤツか?」
「まぁ、そうだね」
「なら、感謝する。さっきはコイツらが俺とジャンを助けてくれた。それだけで俺はお前を味方と信じる。とりあえず、城壁の中に! また、いつ攻撃がくるか分からない! 急ぐぞ!」
スカンダは自分を殺そうとしていたツツジに対してお辞儀をし、彼女はそれにため息をついた。だが、それによりスカンダという人間が自分のことを信用をしていると理解し、すぐに機兵を動かした。
「今の言葉、全部の機兵から残ってる兵達に知らせて」
機兵がスカンダの言葉を聞き入れるとそれらを他の兵に伝え始め、彼らはすぐに動き出した。
***
ロキはたった一人、ナナシと戦っていた。
作られた山の上でナイフと己の体をもってナナシの体を傷つける。
ナイフを投げてはパチリと指を鳴らし、幻術を見せるとナナシの動きを鈍らせ、自身の攻撃を一方的に叩きつけた。ナナシは救世真愛と救世親愛を振るおうとする瞬間に指を鳴らし、自身に照準を合わなくさせていた。
一歩でも間違えれば、自身が切り裂かれるのにも関わらず、ロキは笑っており、自身の神技を使い、ギリギリを楽しみながら戦った。
「創造主にも効くんだねぇ! 僕の神技!」
神技、それは神にのみ許された彼ら独自の権能。創造主ナナシが人の上位種として神を作り、彼らが人よりも上に立つ存在であると知らしめるためにデザインした物。
ナナシは自分が作り出す作品に対して枷を作らない。何故なら自分の想像の範疇を超えないことこそがナナシにとって最大の不幸であり、常に自分の手の上から零れ落ちる混沌を望んでいるが故。
だが、バザラが神を殺し尽くしたその時、ナナシはひどくガッカリし、怒りを覚えた。人を作った時、彼らの能力に期待していたにも関わらず、それらはナナシの予想を超えず、落胆したからこそ神という上位種を生み出したからである。
本来であれば、神が自分の手の上から零れ落ちる混沌、それを提供してくれると考えていた。しかし、それにより生み出されたのは神を殺す人間であった。
期待外れの存在、それが神である。だが、ナナシともいずれ並べるようにデザインしたからこそ、神が敵になったために今、それが自分の首を絞めることになる。
ロキの攻撃はあまり痛くもなく、意味も無いもの。それでも彼に攻撃を当てるのは至難の業であり、ナナシの目には彼だけが写っていた。
「僕のナイフは届かないねぇ!」
「君のナイフなんて届きようが無いさ、ロキ!」
ナナシにロキはナイフを投げつけると彼女がそれらを防いだ瞬間、背後から気配がした。
「何度も同じ手は喰らえないぞ! ロキ!」
ナナシは背後を向くとそこには黒い穴から現れたロキがおり、彼の腕に目掛けて救世真愛を彼の腕へと叩きつける。
この間、ロキの攻撃パターン分析しており、ナイフを投げた瞬間、彼が自分の背後に現れることを知っていた。ここでロキを戦闘不能にすれば、自身の行動を阻害する者は居なくなり、一方的にバサラ達を蹂躙できると踏んだ。
「何度も同じ手は使わないよ、創造主」
ロキの右腕に救世真愛の刃が突き刺さった時、ナナシの体に漆黒の剣が彼女の肉体に疾走する。
「さぁ! 僕の英雄!」
かつて自身を殺した男、そんな彼に対しての自分なりの信頼。バサラはそれに気付くと黒い穴が目の前に現れた瞬間、ロキを、かつて殺し合った仲である好敵手を信じて、飛んだ。
「言われなくても、やってやるよぉ!!!!」
バサラの叫び声と共に涅槃寂静、その剣が振るわれるとナナシの肉体を、アイリスの体を断とうとする。
ミレニアム王国城壁前。
そこには巨大な切り跡があり、それを前にしてスカンダ・アポカリプスは座り込んでいた。ついさっきまで戦っていた機兵達が壁となり、スカンダとジャンを助けると彼は目を擦り、今起きている状況を把握しようとする。
「一体全体もう何がなんやら!? クソ! 伝達兵とは分かれてるし!」
スカンダはそう叫ぶと次の瞬間、集まっていた機兵が破壊された。
「スカンダ国王、ジャン国王の二人みっけ! ヴィクター! ジャン国王を見てくれ! 腕切れてる!」
エイブラハムがそう言うとヴィクターがすぐにジャンの下に向かい、不死者行進曲の能力で彼の治療を開始した。その背後には四護聖以外の騎士団長とユース、ラビ、トオルと廃棄孔面々が立っていた。
「捕虜って感じじゃねえよな?」
「いえ、彼らは今は味方です」
「マジか?! どうなってんだ?! それと四護聖は? バサラは無事か!?」
スカンダが声を荒げるとそれに対して、博士が答えた。
「それは僕から伝えるよ、初めまして、ミレニアム王国国王スカンダ・アポカリプス。僕は廃棄孔七席博士ツツジ・ハイランダーだ。既に、人神代理戦争は終幕し、人神異界最終決戦へと移行した。僕達、いや、この世界の創造主との戦いに残った。今は無事、これからは分からない」
ツツジの言葉を聞き、スカンダは一息つくとすぐに口を開いた。
「そう、か。博士ってことはこの機兵を操作していたヤツか?」
「まぁ、そうだね」
「なら、感謝する。さっきはコイツらが俺とジャンを助けてくれた。それだけで俺はお前を味方と信じる。とりあえず、城壁の中に! また、いつ攻撃がくるか分からない! 急ぐぞ!」
スカンダは自分を殺そうとしていたツツジに対してお辞儀をし、彼女はそれにため息をついた。だが、それによりスカンダという人間が自分のことを信用をしていると理解し、すぐに機兵を動かした。
「今の言葉、全部の機兵から残ってる兵達に知らせて」
機兵がスカンダの言葉を聞き入れるとそれらを他の兵に伝え始め、彼らはすぐに動き出した。
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ロキはたった一人、ナナシと戦っていた。
作られた山の上でナイフと己の体をもってナナシの体を傷つける。
ナイフを投げてはパチリと指を鳴らし、幻術を見せるとナナシの動きを鈍らせ、自身の攻撃を一方的に叩きつけた。ナナシは救世真愛と救世親愛を振るおうとする瞬間に指を鳴らし、自身に照準を合わなくさせていた。
一歩でも間違えれば、自身が切り裂かれるのにも関わらず、ロキは笑っており、自身の神技を使い、ギリギリを楽しみながら戦った。
「創造主にも効くんだねぇ! 僕の神技!」
神技、それは神にのみ許された彼ら独自の権能。創造主ナナシが人の上位種として神を作り、彼らが人よりも上に立つ存在であると知らしめるためにデザインした物。
ナナシは自分が作り出す作品に対して枷を作らない。何故なら自分の想像の範疇を超えないことこそがナナシにとって最大の不幸であり、常に自分の手の上から零れ落ちる混沌を望んでいるが故。
だが、バザラが神を殺し尽くしたその時、ナナシはひどくガッカリし、怒りを覚えた。人を作った時、彼らの能力に期待していたにも関わらず、それらはナナシの予想を超えず、落胆したからこそ神という上位種を生み出したからである。
本来であれば、神が自分の手の上から零れ落ちる混沌、それを提供してくれると考えていた。しかし、それにより生み出されたのは神を殺す人間であった。
期待外れの存在、それが神である。だが、ナナシともいずれ並べるようにデザインしたからこそ、神が敵になったために今、それが自分の首を絞めることになる。
ロキの攻撃はあまり痛くもなく、意味も無いもの。それでも彼に攻撃を当てるのは至難の業であり、ナナシの目には彼だけが写っていた。
「僕のナイフは届かないねぇ!」
「君のナイフなんて届きようが無いさ、ロキ!」
ナナシにロキはナイフを投げつけると彼女がそれらを防いだ瞬間、背後から気配がした。
「何度も同じ手は喰らえないぞ! ロキ!」
ナナシは背後を向くとそこには黒い穴から現れたロキがおり、彼の腕に目掛けて救世真愛を彼の腕へと叩きつける。
この間、ロキの攻撃パターン分析しており、ナイフを投げた瞬間、彼が自分の背後に現れることを知っていた。ここでロキを戦闘不能にすれば、自身の行動を阻害する者は居なくなり、一方的にバサラ達を蹂躙できると踏んだ。
「何度も同じ手は使わないよ、創造主」
ロキの右腕に救世真愛の刃が突き刺さった時、ナナシの体に漆黒の剣が彼女の肉体に疾走する。
「さぁ! 僕の英雄!」
かつて自身を殺した男、そんな彼に対しての自分なりの信頼。バサラはそれに気付くと黒い穴が目の前に現れた瞬間、ロキを、かつて殺し合った仲である好敵手を信じて、飛んだ。
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