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第五章 人神異界最終決戦
九話 人神異界最終決戦 其の玖
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薄い少女の胸部を貫くは涅槃静寂とその持ち主であるバサラ。貫いたまま、彼女を切り裂こうとバサラは力を込めた。
「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!」
力の限りを込め、彼女をなんとしても止めようとするバサラであったがその貫いた箇所から動かせなくなることを知った。
(動かせない?! 何でだ?!)
ナナシはバサラを見ると、その顔には怒りが滲み出ており、彼女は声を上げる。
「君は、本当に私をイライラさせるのが上手いな、バサラ。そんなに死にたいなら殺してあげる、黒の殺戮機構、起動」
黒の殺戮機構、その言葉を聞いた瞬間、バサラはすぐに彼女が何を放とうとしているのか理解していなくても身体が動き、ナナシの胸を貫いていたた涅槃静寂を引き抜いた。
ナナシは魂の世界にある救世親愛をバサラに向けると彼は涅槃静寂に自身の魂を纏わせ、防ごうとした。
「バサラ! ダメだ! 避けろ!」
ロキの声がした瞬間、それは既に放たれていた。救世親愛が振るわれていたはずなのに、バサラの肉体を傷つけ、彼の左腕を切り落とした。
黒の殺戮機構、それは救世親愛の魂の世界での斬撃を漆黒の斬撃として現実世界にも反映する、能力の全力解放。
ナナシは救世親愛と救世真愛の二つに制約をかけている。厳重に重ねることで、その能力を拡張し、魂の世界に救世親愛を常に顕現させていた。
それを解くことで一瞬だけであるものの救世親愛の魂の世界と現実世界との垣根を砕くことができ、発動することが黒の殺戮機構である。
黒き刃は幾ら防ごうが、魂を纏わせようが関係なく、バサラの左腕を切り裂くと彼の体が空から急転直下した。
「バサラァ!」
「白の終焉機構、起動」
叫ぶロキの腕を切り裂かれ、空から落ちるバサラを拾おうと黒い穴を開こうとするもその時、救世真愛が彼の胸元を貫いた。
「?!」
ロキとは離れていたはずのナナシが突然、目の前に現れ、凶刃が彼の貫くと彼女は冷ややかな笑みをこぼした。
「ああ、君の能力面倒だし、そろそろ見飽きたから死んでもらうよ」
救世真愛により、貫かれるもロキはその貫かれた胸元を広げて笑った。そこには黒い穴がいつの間にか現れており、それを中心にロキは口に溜まった血を飛ばしながらナナシを煽る。
「は、はは! 痛いなぁ! だけど、一発で首を断たなかったのは失敗だったねぇ!」
胸の中心から黒い穴が広がるとロキは姿を消し、ナナシはバサラを何としても殺そうとその下で落下していたであろう彼に視線を向けるも同様に姿を消していた。
一人残されたナナシはつまらなそうに空から降りた。
「はぁー、逃げられたか。まぁ、でも、片腕は貰ったし、次は彼らの国を取ってみようか」
***
「全滅、全滅です! エクレクトスの地にて、四護聖、吟千代殿、バサラ殿及び廃棄孔面々、全滅です! そして、目標、現在こちらに高速で移動中! こちらに向かっております!」
「下がれ、そして、家に帰れ」
スカンダは兵が自身の国の兵であることを知っており、彼に向けてそう言うと兵は礼をするとその場を去った。
興奮気味な兵とは逆に全く動じることなく、その場にいる五大王国の王達の覚悟は決まっていた。ジャンは自身の腕を切り裂かれたのにも関わらず、ヴィクターによる治療が済むとすぐにその席に戻り、五人の王は互いの顔を見合った。
ローズ、シャロン、ターニャの三人は防御魔術を隔壁に付与しており、疲労が見えた。スカンダ、ジャンは機兵との戦闘とナナシの強襲により、負傷していた。
だが、彼らは自らが面に立つ覚悟が出来ていた。何故なら、自分達がこの国を支えるべく王であり、民を守らずして、人の統治など出来ぬと全員が考えていた故に。
「四護聖、俺の友の死を無駄にしたくない。次は俺らの番だ」
「そうだな、スカンダ。四護聖、バサラはどうなってるかわからん。だが、アイツらが止められなかった以上、ここが決戦の地。何が何でも食い止める」
迫るナナシが目指すのはミレニアム王国。
決戦の地は、その城壁前。
「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!」
力の限りを込め、彼女をなんとしても止めようとするバサラであったがその貫いた箇所から動かせなくなることを知った。
(動かせない?! 何でだ?!)
ナナシはバサラを見ると、その顔には怒りが滲み出ており、彼女は声を上げる。
「君は、本当に私をイライラさせるのが上手いな、バサラ。そんなに死にたいなら殺してあげる、黒の殺戮機構、起動」
黒の殺戮機構、その言葉を聞いた瞬間、バサラはすぐに彼女が何を放とうとしているのか理解していなくても身体が動き、ナナシの胸を貫いていたた涅槃静寂を引き抜いた。
ナナシは魂の世界にある救世親愛をバサラに向けると彼は涅槃静寂に自身の魂を纏わせ、防ごうとした。
「バサラ! ダメだ! 避けろ!」
ロキの声がした瞬間、それは既に放たれていた。救世親愛が振るわれていたはずなのに、バサラの肉体を傷つけ、彼の左腕を切り落とした。
黒の殺戮機構、それは救世親愛の魂の世界での斬撃を漆黒の斬撃として現実世界にも反映する、能力の全力解放。
ナナシは救世親愛と救世真愛の二つに制約をかけている。厳重に重ねることで、その能力を拡張し、魂の世界に救世親愛を常に顕現させていた。
それを解くことで一瞬だけであるものの救世親愛の魂の世界と現実世界との垣根を砕くことができ、発動することが黒の殺戮機構である。
黒き刃は幾ら防ごうが、魂を纏わせようが関係なく、バサラの左腕を切り裂くと彼の体が空から急転直下した。
「バサラァ!」
「白の終焉機構、起動」
叫ぶロキの腕を切り裂かれ、空から落ちるバサラを拾おうと黒い穴を開こうとするもその時、救世真愛が彼の胸元を貫いた。
「?!」
ロキとは離れていたはずのナナシが突然、目の前に現れ、凶刃が彼の貫くと彼女は冷ややかな笑みをこぼした。
「ああ、君の能力面倒だし、そろそろ見飽きたから死んでもらうよ」
救世真愛により、貫かれるもロキはその貫かれた胸元を広げて笑った。そこには黒い穴がいつの間にか現れており、それを中心にロキは口に溜まった血を飛ばしながらナナシを煽る。
「は、はは! 痛いなぁ! だけど、一発で首を断たなかったのは失敗だったねぇ!」
胸の中心から黒い穴が広がるとロキは姿を消し、ナナシはバサラを何としても殺そうとその下で落下していたであろう彼に視線を向けるも同様に姿を消していた。
一人残されたナナシはつまらなそうに空から降りた。
「はぁー、逃げられたか。まぁ、でも、片腕は貰ったし、次は彼らの国を取ってみようか」
***
「全滅、全滅です! エクレクトスの地にて、四護聖、吟千代殿、バサラ殿及び廃棄孔面々、全滅です! そして、目標、現在こちらに高速で移動中! こちらに向かっております!」
「下がれ、そして、家に帰れ」
スカンダは兵が自身の国の兵であることを知っており、彼に向けてそう言うと兵は礼をするとその場を去った。
興奮気味な兵とは逆に全く動じることなく、その場にいる五大王国の王達の覚悟は決まっていた。ジャンは自身の腕を切り裂かれたのにも関わらず、ヴィクターによる治療が済むとすぐにその席に戻り、五人の王は互いの顔を見合った。
ローズ、シャロン、ターニャの三人は防御魔術を隔壁に付与しており、疲労が見えた。スカンダ、ジャンは機兵との戦闘とナナシの強襲により、負傷していた。
だが、彼らは自らが面に立つ覚悟が出来ていた。何故なら、自分達がこの国を支えるべく王であり、民を守らずして、人の統治など出来ぬと全員が考えていた故に。
「四護聖、俺の友の死を無駄にしたくない。次は俺らの番だ」
「そうだな、スカンダ。四護聖、バサラはどうなってるかわからん。だが、アイツらが止められなかった以上、ここが決戦の地。何が何でも食い止める」
迫るナナシが目指すのはミレニアム王国。
決戦の地は、その城壁前。
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