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第五章 人神異界最終決戦
十二話 人身異界最終決戦 其の拾弍
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そこからは早くなるはずだった。
弱者を、いや、自身の生み出した創造物を踏み付ける。
簡単に、最も簡単に。
エイブラハムを土の操作により、圧殺し、トネリコを風の魔術の弾丸で心臓を貫いた。ヴェルトは救世真愛で、救世親愛で、真っ二つにする。
ナナシはそう決めていた。
だが、それは予想とは違い、彼らは何かを諦めず、何かに希望して、待ち望んでいるかのように。
「何を待ってるんだい? 君達は」
倒れていたボロボロのエイブラハムを片腕だけで持ち上げると彼の体がダランと垂れていた。
「何を、か。なんだろうな、サッパリ分からん」
「そうか、やはり、訳がわからんな。君達、人間は」
「あはは、なぁ、神様、あんた意外と何もわかってないんだな」
エイブラハムは笑った。
何故笑ったのか、それは彼もナナシも分からない。だからこそ、エイブラハムは再び口を開く。
「あんたは人間の可能性を、信頼を何もわかってないんだよ。俺は四護聖と吟千代、そんでもって師匠が、あんなところで負けるなんて、思わなんだ」
「人類の可能性? そんなものもう見切ってるよ」
「あはは! そりゃ、まだ、見えてないぜ。《《人間》》を、な」
風が吹いた。
その風は一瞬にして凪いだと同時にナナシの腕に嵐が生む。
そして、エイブラハムを持ち上げていた腕が弾け飛ぶと彼は嬉しそうに呟いた。
「遅えよ、ジータ」
その視線の先、そこには霧のマントを纏い、周囲には岩により作られた剣を浮かせ、嵐の刃を握ったジータがいた。
「すみませんね、こっちも慣れるので精一杯だったんで」
ジータがエイブラハムの言葉に返してのも束の間、ナナシの腕は既に再生しており、自身の間合いに入り込んだ彼女を遠ざけようとする。
「平和主義者」
不可視の壁がジータ襲おうとした瞬間、彼女は指を鳴らした。すると、ジータに放たれていた壁だけが無くなったのか彼女の体は吹き飛ばされず、逆にその時を狙って嵐刀を構えていた。
「穿て、崩壊嵐剣」
次の一突きをナナシは魂の世界を介しての嵐の発生源を見抜いており、それから遠ざかろうとする。
パチリ。
ジータは再び指を鳴らした。
後退しようとするナナシの足を風が撫でると凪いだと同時に吹き飛ばし、それを阻止する。
「なに」
ナナシは自身の予想をこの間に超えてきたジータに一言溢すと彼女の体に嵐が刻まれた。だが、足を破壊された結果、座標がズレ、左肩に炸裂するとその箇所に嵐が巻き起こり、その部位を抉り取った。
ジータはその勝機を逃そうとせず、再び崩壊嵐剣を放つもそれは既に動かせるようになっていた救世真愛により、防がれると彼女はナナシとの距離を恐れることなく詰めた。
嵐の刃と救世の刃が打つかり合い、鬩ぎ合うとジータは自身の背後に作られた土の剣をナナシに向けて放つと霧のマントに自身を包んだ。
剣は簡単に破壊できたが破壊した瞬間に再び同じ形に元通りになり、先ほどまで目の前にいたジータの姿が消えた。
( 平和主義者の能力の種が割られてた。空気の固定、それにより急な押し出しと物理的防御を可能としていたはずなのに、風、いや、嵐の種がそれを見出す。彼女達が死んでいないとは思っていたが、アイツはそれを信じていたのか? 来るかも分からない、若者を?)
ナナシの思考の最中、彼女の背後にジータは突然現れると嵐刀を横に振るった。
「黒の殺戮機構、起動」
救世親愛を現実に顕現させ、それを防ぐとナナシは次なる手をうとうとした。
それが現れるまでは。
弱者を、いや、自身の生み出した創造物を踏み付ける。
簡単に、最も簡単に。
エイブラハムを土の操作により、圧殺し、トネリコを風の魔術の弾丸で心臓を貫いた。ヴェルトは救世真愛で、救世親愛で、真っ二つにする。
ナナシはそう決めていた。
だが、それは予想とは違い、彼らは何かを諦めず、何かに希望して、待ち望んでいるかのように。
「何を待ってるんだい? 君達は」
倒れていたボロボロのエイブラハムを片腕だけで持ち上げると彼の体がダランと垂れていた。
「何を、か。なんだろうな、サッパリ分からん」
「そうか、やはり、訳がわからんな。君達、人間は」
「あはは、なぁ、神様、あんた意外と何もわかってないんだな」
エイブラハムは笑った。
何故笑ったのか、それは彼もナナシも分からない。だからこそ、エイブラハムは再び口を開く。
「あんたは人間の可能性を、信頼を何もわかってないんだよ。俺は四護聖と吟千代、そんでもって師匠が、あんなところで負けるなんて、思わなんだ」
「人類の可能性? そんなものもう見切ってるよ」
「あはは! そりゃ、まだ、見えてないぜ。《《人間》》を、な」
風が吹いた。
その風は一瞬にして凪いだと同時にナナシの腕に嵐が生む。
そして、エイブラハムを持ち上げていた腕が弾け飛ぶと彼は嬉しそうに呟いた。
「遅えよ、ジータ」
その視線の先、そこには霧のマントを纏い、周囲には岩により作られた剣を浮かせ、嵐の刃を握ったジータがいた。
「すみませんね、こっちも慣れるので精一杯だったんで」
ジータがエイブラハムの言葉に返してのも束の間、ナナシの腕は既に再生しており、自身の間合いに入り込んだ彼女を遠ざけようとする。
「平和主義者」
不可視の壁がジータ襲おうとした瞬間、彼女は指を鳴らした。すると、ジータに放たれていた壁だけが無くなったのか彼女の体は吹き飛ばされず、逆にその時を狙って嵐刀を構えていた。
「穿て、崩壊嵐剣」
次の一突きをナナシは魂の世界を介しての嵐の発生源を見抜いており、それから遠ざかろうとする。
パチリ。
ジータは再び指を鳴らした。
後退しようとするナナシの足を風が撫でると凪いだと同時に吹き飛ばし、それを阻止する。
「なに」
ナナシは自身の予想をこの間に超えてきたジータに一言溢すと彼女の体に嵐が刻まれた。だが、足を破壊された結果、座標がズレ、左肩に炸裂するとその箇所に嵐が巻き起こり、その部位を抉り取った。
ジータはその勝機を逃そうとせず、再び崩壊嵐剣を放つもそれは既に動かせるようになっていた救世真愛により、防がれると彼女はナナシとの距離を恐れることなく詰めた。
嵐の刃と救世の刃が打つかり合い、鬩ぎ合うとジータは自身の背後に作られた土の剣をナナシに向けて放つと霧のマントに自身を包んだ。
剣は簡単に破壊できたが破壊した瞬間に再び同じ形に元通りになり、先ほどまで目の前にいたジータの姿が消えた。
( 平和主義者の能力の種が割られてた。空気の固定、それにより急な押し出しと物理的防御を可能としていたはずなのに、風、いや、嵐の種がそれを見出す。彼女達が死んでいないとは思っていたが、アイツはそれを信じていたのか? 来るかも分からない、若者を?)
ナナシの思考の最中、彼女の背後にジータは突然現れると嵐刀を横に振るった。
「黒の殺戮機構、起動」
救世親愛を現実に顕現させ、それを防ぐとナナシは次なる手をうとうとした。
それが現れるまでは。
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