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38 お世辞と豆の壺御殿
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クライヴと一緒に回廊を進んでいくと、突き当りに二人の男性が立っていた。
二人共クライヴのような軽装ではあるが、腰に佩いた剣は服に似合わぬ本格的なもの。
見た目通りの一般男性ではないのだと、あずきにも察することができた。
「この二人は騎士です。少し離れてついてきます」
なるほど、護衛というやつか。
クライヴは王子なのだから、当然と言えば当然だ。
それに、あずきも豆の聖女なので、恐らく護衛対象に含まれるのだろう。
こうして選ばれるのだから、この二人は優秀な人物のはずだ。
「今日はごめんなさいね。よろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げると、騎士二人は固まり、次いで慌てて首を振った。
「とんでもありません。殿下と聖女様の身は、命に代えてもお守りしますので、ご安心ください」
「ちょっとお出かけするだけだから。命まではかけないでね」
あまりにも挙動不審な騎士が面白くて、思わず笑ってしまう。
すると、クライヴがあずきの手を握ってきた。
「何? 豆成分の不足?」
定期的に豆を届けているはずだが、足りないのだろうか。
心配になって見上げてみると、ミントグリーンの瞳が優しく細められた。
「街中は人も多いですから、迷子になるといけません。それに、アズキにちょっかいを出されても困ります」
クライヴがちらりと騎士に目を向けると、騎士二人は慌てて姿勢を正した。
「私、子供じゃないんだけど。……まあ、知らないところだし、ついでに豆成分補給できるし、ちょうどいいのかな。じゃあ、お願いね」
アズキの方から手をしっかりと繋ぎなおすと、クライヴは苦笑した。
「……子供じゃないから、ですよ」
「え? 何?」
「何でもありません。さあ、行きましょうか」
王宮を出て到着した街は、さながら古い時代のヨーロッパ風テーマパークのような光景だった。
木製の柱が際立つ可愛い建物や、窓辺に飾られた色とりどりの花、石畳の道。
馬車が走り、子供も走り、屋台のような店からは元気な声が聞こえる。
活気ある街の様子に、あずきの胸が躍った。
「凄い。テーマパークでコスプレ祭りだわ」
「コス……?」
感激の言葉にクライヴが首を傾げる。
「あ、ええと。楽しいってことね」
あずきとしてはほぼ日本語を話している感覚なのだが、やはり通じない言葉もある。
慌てて訂正すると、クライヴの表情が和らいだ。
「それは良かったです。何か見たいものはありますか?」
「王子様に案内されるなんて、贅沢ね」
クライヴが何となく張り切っているように見えて、あずきも楽しくなってきた。
「ポリーが言っていた、豆の串焼きを食べてみたいな。あと、豆の猫の噴水の像」
「それならわかります。行きましょう」
笑顔のクライヴに手を引かれ、あずきは街の中に入って行く。
日本のお祭りや活気ある商店街の雰囲気に似ていて、屋台の店員がかける声が交差して賑やかだ。
「そこの格好良いお兄さんと可愛いお嬢さん、良かったら見て行ってよ!」
謎の食べ物らしきものを売っている店員に声をかけられ、あずきは苦笑しながら軽く頭を下げて通り過ぎる。
「どこの世界でも、屋台の基本は気持ちのいいお世辞なのね」
商店街で高齢の女性にも『そこの綺麗なお姉さん』と声をかける店主を見たことがあるが、互いにわかっていて交わされるやりとりは異世界でも共通のようだ。
「どういう意味ですか?」
「うん? クライヴを『格好良いお兄さん』と正直に言うのはいいけど、まさか連れを『そこそこ普通のお嬢さん』なんて呼べないでしょう? だから『可愛いお嬢さん』って呼ぶのよね。客商売だもの、相手が言われて悪くない気分になる言葉を選ぶのは基本でしょ」
まあ、あからさますぎるとちょっと引くが、あの程度ならば気持ちよく流せる。
あずきだって一応年頃の乙女なので、可愛いと言われて嫌な気持ちはしない。
たとえ隣に並ぶのが絶世の美少年なクライヴであっても、あずきのぶんのお世辞はありがたくいただいておこう。
だが、当のクライヴは不思議そうにあずきを見ている。
「俺が、格好良いですか?」
「うん。間違いないでしょ。格好良いよ」
事実をそのまま伝えると、クライヴの頬がほのかに赤みを帯びた気がした。
「ありがとうございます。アズキも可愛いですよ」
「クライヴまでお世辞を言わなくていいよ。まあ、言われて嫌な言葉じゃないけどさ」
「お世辞じゃありません。アズキはとても綺麗だし、可愛いです」
ミントグリーンの瞳にまっすぐに見つめられ、あずきの呼吸が一瞬止まる。
「あ、ありがとう。……クライヴがそんなこと言ったら、幸運の壺でも何でも売れちゃいそうで、怖いわね」
絶世の美少年に見つめられ、『とても可愛いよ。――そんな君に、似合う壺があるんだ』と壺が出てきたら。
買うしかない。
買わざるを得ない。
寧ろ、もうひとつ買う。
買い占める。
……そんな女性が多発しそうである。
「壺、ですか?」
首を傾げる様もそこらの女性がひれ伏すくらいには、麗しい。
「クライヴが王子様で良かったわ。悪徳商法に手を染めたら、とんでもない財を築きそう」
「悪徳?」
「何でもないわ。クライヴが格好良くて困るってことよ」
「そ、そうですか」
今度は間違いなく頬が赤くなっている。
非のつけどころがない美貌なのだから、賛辞など日常茶飯事だろうに、照れているのだろうか。
美少年が照れたら、更に壺が売れる。
やはりクライヴは王子で良かった。
危うく、豆が詰まった壺御殿が建つところだった。
二人共クライヴのような軽装ではあるが、腰に佩いた剣は服に似合わぬ本格的なもの。
見た目通りの一般男性ではないのだと、あずきにも察することができた。
「この二人は騎士です。少し離れてついてきます」
なるほど、護衛というやつか。
クライヴは王子なのだから、当然と言えば当然だ。
それに、あずきも豆の聖女なので、恐らく護衛対象に含まれるのだろう。
こうして選ばれるのだから、この二人は優秀な人物のはずだ。
「今日はごめんなさいね。よろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げると、騎士二人は固まり、次いで慌てて首を振った。
「とんでもありません。殿下と聖女様の身は、命に代えてもお守りしますので、ご安心ください」
「ちょっとお出かけするだけだから。命まではかけないでね」
あまりにも挙動不審な騎士が面白くて、思わず笑ってしまう。
すると、クライヴがあずきの手を握ってきた。
「何? 豆成分の不足?」
定期的に豆を届けているはずだが、足りないのだろうか。
心配になって見上げてみると、ミントグリーンの瞳が優しく細められた。
「街中は人も多いですから、迷子になるといけません。それに、アズキにちょっかいを出されても困ります」
クライヴがちらりと騎士に目を向けると、騎士二人は慌てて姿勢を正した。
「私、子供じゃないんだけど。……まあ、知らないところだし、ついでに豆成分補給できるし、ちょうどいいのかな。じゃあ、お願いね」
アズキの方から手をしっかりと繋ぎなおすと、クライヴは苦笑した。
「……子供じゃないから、ですよ」
「え? 何?」
「何でもありません。さあ、行きましょうか」
王宮を出て到着した街は、さながら古い時代のヨーロッパ風テーマパークのような光景だった。
木製の柱が際立つ可愛い建物や、窓辺に飾られた色とりどりの花、石畳の道。
馬車が走り、子供も走り、屋台のような店からは元気な声が聞こえる。
活気ある街の様子に、あずきの胸が躍った。
「凄い。テーマパークでコスプレ祭りだわ」
「コス……?」
感激の言葉にクライヴが首を傾げる。
「あ、ええと。楽しいってことね」
あずきとしてはほぼ日本語を話している感覚なのだが、やはり通じない言葉もある。
慌てて訂正すると、クライヴの表情が和らいだ。
「それは良かったです。何か見たいものはありますか?」
「王子様に案内されるなんて、贅沢ね」
クライヴが何となく張り切っているように見えて、あずきも楽しくなってきた。
「ポリーが言っていた、豆の串焼きを食べてみたいな。あと、豆の猫の噴水の像」
「それならわかります。行きましょう」
笑顔のクライヴに手を引かれ、あずきは街の中に入って行く。
日本のお祭りや活気ある商店街の雰囲気に似ていて、屋台の店員がかける声が交差して賑やかだ。
「そこの格好良いお兄さんと可愛いお嬢さん、良かったら見て行ってよ!」
謎の食べ物らしきものを売っている店員に声をかけられ、あずきは苦笑しながら軽く頭を下げて通り過ぎる。
「どこの世界でも、屋台の基本は気持ちのいいお世辞なのね」
商店街で高齢の女性にも『そこの綺麗なお姉さん』と声をかける店主を見たことがあるが、互いにわかっていて交わされるやりとりは異世界でも共通のようだ。
「どういう意味ですか?」
「うん? クライヴを『格好良いお兄さん』と正直に言うのはいいけど、まさか連れを『そこそこ普通のお嬢さん』なんて呼べないでしょう? だから『可愛いお嬢さん』って呼ぶのよね。客商売だもの、相手が言われて悪くない気分になる言葉を選ぶのは基本でしょ」
まあ、あからさますぎるとちょっと引くが、あの程度ならば気持ちよく流せる。
あずきだって一応年頃の乙女なので、可愛いと言われて嫌な気持ちはしない。
たとえ隣に並ぶのが絶世の美少年なクライヴであっても、あずきのぶんのお世辞はありがたくいただいておこう。
だが、当のクライヴは不思議そうにあずきを見ている。
「俺が、格好良いですか?」
「うん。間違いないでしょ。格好良いよ」
事実をそのまま伝えると、クライヴの頬がほのかに赤みを帯びた気がした。
「ありがとうございます。アズキも可愛いですよ」
「クライヴまでお世辞を言わなくていいよ。まあ、言われて嫌な言葉じゃないけどさ」
「お世辞じゃありません。アズキはとても綺麗だし、可愛いです」
ミントグリーンの瞳にまっすぐに見つめられ、あずきの呼吸が一瞬止まる。
「あ、ありがとう。……クライヴがそんなこと言ったら、幸運の壺でも何でも売れちゃいそうで、怖いわね」
絶世の美少年に見つめられ、『とても可愛いよ。――そんな君に、似合う壺があるんだ』と壺が出てきたら。
買うしかない。
買わざるを得ない。
寧ろ、もうひとつ買う。
買い占める。
……そんな女性が多発しそうである。
「壺、ですか?」
首を傾げる様もそこらの女性がひれ伏すくらいには、麗しい。
「クライヴが王子様で良かったわ。悪徳商法に手を染めたら、とんでもない財を築きそう」
「悪徳?」
「何でもないわ。クライヴが格好良くて困るってことよ」
「そ、そうですか」
今度は間違いなく頬が赤くなっている。
非のつけどころがない美貌なのだから、賛辞など日常茶飯事だろうに、照れているのだろうか。
美少年が照れたら、更に壺が売れる。
やはりクライヴは王子で良かった。
危うく、豆が詰まった壺御殿が建つところだった。
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