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018 こうちゃんのつらい日々
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こうちゃんの側は、つらい日々を送っていた。
しかし、いつの間にか手紙を書くことが無くなった。
そしてある日、学生時代の共通の友人であるさだおから聞いた。
「こうちゃんさ、そろそろオレとなら話せるかな。」
「なんのこと?」
「みーたんのこと。」
「ああ、、、」
「正直さ、見てられなかった。あんなに理路整然としたリーダーのお前がさ、あんなにも人格破壊されてしまうとは。」
「そんなだった?」
「それだけ愛してたってことなんだろうけどな。」
「うーん、あんまり覚えてないんだけど。」
「おっと、、いいんだ、いいんだ、思い出さなくて!折角ここまで来たんだから。」
「はぁ。。。」
「まだ完全復活ではないんだなとは思う。でも後で知る方がつらいから知らせておくね。みーたん、結婚することになったよ。」
彼はこうちゃんの目をしっかりと見た。
何かあれば支えるつもりだった。
「ふーん。」
その日は反応が薄いままに終わった。
翌朝、目覚めたこうちゃんは、ひさしぶりに「生きて」いた。
「あれ?もうすぐ年末?」
最初に考えたことはこれだった。
こないだクリスマスイブからの別れ話をしたばかりの感覚はある。
周りを見てもみーたんのものは何もない。
「まあいいや。」
出勤する。
昨日までも出勤していた気がする。
勤務表見ると普通に働いていたようだが、かなり断片的な記憶しかない。
財布を見てもそれらしきものは無いから、病院に行ったことは無さそうだ。
まるでタイムマシンに乗って未来へ来たような感覚だった。
8年先輩の女性社員が声をかけてくれた。
いつもこうちゃんの隣にいるもっとも身近な先輩。
「あれ?なんか雰囲気違うね、今日は。」
「あ、お久しぶりです。」
「え?(笑)」
「あ、すみません。」
「なんか吹っ切れたような感じするよ。」
「はぁ。。。すみません、自分で自分がわからなくて。」
どうやらこうちゃんは、驚異の精神力で自力で立ち直ることができたようだ。
薬を使っていないこともあり、その手法は「記憶の封印」であったから、これはいつか封印が解かれるかもしれないリスクを内包している。
しかしこうちゃんは立ち直った。
少なくとも立ち直って動き始めた。
しかし、いつの間にか手紙を書くことが無くなった。
そしてある日、学生時代の共通の友人であるさだおから聞いた。
「こうちゃんさ、そろそろオレとなら話せるかな。」
「なんのこと?」
「みーたんのこと。」
「ああ、、、」
「正直さ、見てられなかった。あんなに理路整然としたリーダーのお前がさ、あんなにも人格破壊されてしまうとは。」
「そんなだった?」
「それだけ愛してたってことなんだろうけどな。」
「うーん、あんまり覚えてないんだけど。」
「おっと、、いいんだ、いいんだ、思い出さなくて!折角ここまで来たんだから。」
「はぁ。。。」
「まだ完全復活ではないんだなとは思う。でも後で知る方がつらいから知らせておくね。みーたん、結婚することになったよ。」
彼はこうちゃんの目をしっかりと見た。
何かあれば支えるつもりだった。
「ふーん。」
その日は反応が薄いままに終わった。
翌朝、目覚めたこうちゃんは、ひさしぶりに「生きて」いた。
「あれ?もうすぐ年末?」
最初に考えたことはこれだった。
こないだクリスマスイブからの別れ話をしたばかりの感覚はある。
周りを見てもみーたんのものは何もない。
「まあいいや。」
出勤する。
昨日までも出勤していた気がする。
勤務表見ると普通に働いていたようだが、かなり断片的な記憶しかない。
財布を見てもそれらしきものは無いから、病院に行ったことは無さそうだ。
まるでタイムマシンに乗って未来へ来たような感覚だった。
8年先輩の女性社員が声をかけてくれた。
いつもこうちゃんの隣にいるもっとも身近な先輩。
「あれ?なんか雰囲気違うね、今日は。」
「あ、お久しぶりです。」
「え?(笑)」
「あ、すみません。」
「なんか吹っ切れたような感じするよ。」
「はぁ。。。すみません、自分で自分がわからなくて。」
どうやらこうちゃんは、驚異の精神力で自力で立ち直ることができたようだ。
薬を使っていないこともあり、その手法は「記憶の封印」であったから、これはいつか封印が解かれるかもしれないリスクを内包している。
しかしこうちゃんは立ち直った。
少なくとも立ち直って動き始めた。
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