私の居場所

AKO

文字の大きさ
28 / 58

028 逢瀬

しおりを挟む
部屋に入った。

こういうところ来るの何十年ぶりだろう。
お互いにそう思ったに違いない。

こうちゃんは立ったまま無言で抱き締めてくれた。
「今日は泣かせてないよね。」
「うん。とっても楽しかった。」
「今日はみーたんも懐かしい匂いがする。」
「いっぱい吸おう。お互いに。」

キス。ディープキス。

「すごい。こんなに情熱的なキス、初めて。」
「また初めてを経験しちゃったね、俺たち。」
「さっきは間接キスで騒いでいたのにね。」

「はんっ、はんっ、はあっ、はあっ」
「いいね、気持ち良いね、ここね。」
耳から首からを愛撫するこうちゃん。

「やばい、とろけそうで、燃えそう。」
「ごぶさたなの?」
「もう全然してないよ。かなり。」
「えー!マジかよー!」
「こうちゃんは?」
「オレもだわ。求めても毎回拒否される。」
「えー、普通は逆だよね?」

「みーたん、1番好きな人との付き合い方、これなんだと思った。心の底から愛してる。」
「私もよ。この日が、こんな夢のような時間がまた訪れるとは。。。」

何十年も経っているのに、三つ子の魂百まで。
初めての相手、そしてあれだけ探究した相手。
お互いの性感帯も知り尽くしている。
身体で覚えている。
身体が覚えている。

貪りつくような二人。
求め合う二人。

懐かしい汗の匂い。
懐かしい息づかい。

全てを思い出している。

「こうちゃん、すごい、すごく懐かしい。最高!最高よ!」
「みーたん、最高だね。我慢しないで。」
「しないよ。いくよ、いくよ、いくーっ!」

挿入前に既に何度もいったみーたん。

「こうちゃん、もう若くないから体力が。。。そろそろお願い。」
「うん。入れるよ。あ、おじさんになったから、その分元気ないかもだけど、前よりさらに長持ちかも。」
「もう言わないで。身体で感じたい!」
「じゃあ入れるね。」
「うん、あっ、あっ、、」
「変わらないね。気持ちいい。」

ここからの逢瀬は、言葉にすることが難しい。
誰も、誰にも表現できない、2人だけの、2人だけでかつて探究した世界。

かなりの時間が経過した。

「こうちゃん、もう無理よ、無理。」
「1時間近く入ってるね。」
「うん、久しぶりすぎて痛くなっちゃうかも。」
「そろそろ終わりにしようか。どうする?」
「さすがにもう妊娠はしないでしょう。中にそのまま頂戴。」
「生理は?」
「さすがにまだあるわよ!(笑)でももう妊娠しないでしょう。」
「だめ。この関係を続けたいから、大切にして。」

こうちゃんは一度抜いてゴムを着けて再挿入し、中で果てた。。。

「こうちゃん、一生忘れられないセックスだったわ。ありがとう。」
「2回目の初体験だったね。」

こうして2人は帰路に着いた。
しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。 「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…

清掃員と僕の密やかな情状

MisakiNonagase
恋愛
都心のオフィスビルで働く会社員の26歳・高城蓮(たかぎれん)。彼の無機質な日常に唯一の彩りを与えていたのは、夕方から現れる70歳の清掃員・山科和子だった。 青い作業服に身を包み、黙々と床を磨く彼女を、蓮は「気さくなおばあちゃん」だと思っていた。あの日、立ち飲み屋で私服姿の彼女と再会するまでは――。 肉じゃがの甘い湯気、溶けゆく氷の音、そして重ねた肌の温もり。 44歳の年齢差を超え、孤独を分かち合った二人が辿り着いた「愛の形」とは。これは、一人の青年が境界線の向こう側で教わった、残酷なまでに美しい人生の記録。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

還暦妻と若い彼 継承される情熱

MisakiNonagase
恋愛
61歳の睦美と、20歳の悠人。ライブ会場で出会った二人の「推し活」は、いつしか世代を超えた秘め事へと変わっていった。合鍵を使い、悠人の部屋で彼を待つ睦美の幸福。 しかし、その幸せの裏側で、娘の愛美もまた、同じ男の体温に触れ始めていた。 母譲りの仕草を見せる娘に、母の面影を重ねる青年。 同じ男を共有しているとは知らぬまま、母娘は「女」としての業(さが)を露呈していく。甘いお土産が繋ぐ、美しくも醜い三角関係の幕が上がる。

処理中です...