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31話 アイトさん、これは消防ホースですよ
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広がる黒煙によって空が暗黒に包まれる。
その間にも噴火は続いており、赤々と燃える火山弾が周囲に落ちてくる。
「うわっ! はやく逃げないと!」
あの火山弾がぶつかったらただでは済まない。
今にも火山弾が近くに飛んできてってーーん?
おかしい。
火山弾の動きが不自然だ。
直角に曲がったり、弧を描いたりしている。
さらには着弾したあとも山の斜面を滑空している。
「どうやら面倒な連中が開放されたみたいですね」
ナナさんがやれやれと肩をすくめる。
そんな彼女に向かって火山弾が突撃してきた。
「うひゃひゃひゃ!! 全部燃やしてやるぅ!!」
火山弾だと思っていたモノが言葉を発した。
それには炎で縁取られた顔が存在していた。醜悪な笑みを浮かべている。
しかし、ナナさんは平然と魔剣を振るって火山弾モドキを切り払った。
「アイトさん、アレは火の妖精サラマンダーどもですよ。生物は何でも燃やしたがるバカ野郎たちです」
これも妖精!?
ウンディーネやノームと何か違う。
どちらかと言えばモンスターのようだ。
サラマンダーたちは僕らの周りを飛び跳ねている。
熱いし、息苦しい。
「アイトさん、ミミ、車に乗ってください。面倒なので一気に吹き飛ばします」
ナナさんはロケットランチャーを構えた。武器の全面に紫色の魔術印が浮かび上がっている。
僕はなぜか眠り込んでいるミミを抱え上げてキャンピングカーに乗り込んだ。
それを確認したナナさんは、飛んでくる火山弾群に向かってロケットランチャーを放った。
一瞬の間の後、紫色の閃光が走り、爆音が轟く。
衝撃が収まったところで、外に出てみると、空を覆っていた黒煙や雲が消え去り、晴れやかな青空が広がっていた。
サラマンダーたちは弱々しい動きで山の斜面に落ちていく。
「いやぁ、これでスッキリしましたね」
ナナさんは爽やかな笑みを浮かべて言う。
「サラマンダーたちは死んだの?」
「いえいえ、こんなことであのバカ野郎どもは死にませんよ」
ナナさんは一番近くに寝転がっているサラマンダーを蹴飛ばした。
「おい、生きているな?」
「うぅ、うるせぇクソ女! 丸焼きにしてやる!」
サラマンダーは悪態を吐いて僕らを睨みつけている。
ナナさんはさらに蹴飛ばした。
「どうやら、自分たちの立ち位置をしっかりと教え込む必要がありそうですね」
ナナさんはデーモン・ディメンションから細長い何かを取り出した。
「ナナさん、それは?」
「これは消防ホースですよ。やっぱり火には水責めでしょう!」
ナナさんはニッコリと微笑むと、サラマンダーたちに消防ホースを向ける。その先端から大量の水が放出された。
「ぎゃああああああああ!!」
サラマンダーたちの悲鳴が山にこだまする。
どうやら、彼らは水が苦手らしい。
「にしても、この水はどこから来ているの?」
「カルネスト湖ですよ。だから、わらわは無料で使えるんです!」
僕はデーモン・ディメンションの裂け目を覗き込んだ。微かに悲鳴のようなモノが聞こえる。
「きゃああああ! 宮殿が崩れるぅ!」
「水がどんどん無くなっていくぞ!」
ウンディーネたちの慌てふためく声が聞こえた。
どうやら、責められているのはサラマンダーだけではないらしい。
その間にも噴火は続いており、赤々と燃える火山弾が周囲に落ちてくる。
「うわっ! はやく逃げないと!」
あの火山弾がぶつかったらただでは済まない。
今にも火山弾が近くに飛んできてってーーん?
おかしい。
火山弾の動きが不自然だ。
直角に曲がったり、弧を描いたりしている。
さらには着弾したあとも山の斜面を滑空している。
「どうやら面倒な連中が開放されたみたいですね」
ナナさんがやれやれと肩をすくめる。
そんな彼女に向かって火山弾が突撃してきた。
「うひゃひゃひゃ!! 全部燃やしてやるぅ!!」
火山弾だと思っていたモノが言葉を発した。
それには炎で縁取られた顔が存在していた。醜悪な笑みを浮かべている。
しかし、ナナさんは平然と魔剣を振るって火山弾モドキを切り払った。
「アイトさん、アレは火の妖精サラマンダーどもですよ。生物は何でも燃やしたがるバカ野郎たちです」
これも妖精!?
ウンディーネやノームと何か違う。
どちらかと言えばモンスターのようだ。
サラマンダーたちは僕らの周りを飛び跳ねている。
熱いし、息苦しい。
「アイトさん、ミミ、車に乗ってください。面倒なので一気に吹き飛ばします」
ナナさんはロケットランチャーを構えた。武器の全面に紫色の魔術印が浮かび上がっている。
僕はなぜか眠り込んでいるミミを抱え上げてキャンピングカーに乗り込んだ。
それを確認したナナさんは、飛んでくる火山弾群に向かってロケットランチャーを放った。
一瞬の間の後、紫色の閃光が走り、爆音が轟く。
衝撃が収まったところで、外に出てみると、空を覆っていた黒煙や雲が消え去り、晴れやかな青空が広がっていた。
サラマンダーたちは弱々しい動きで山の斜面に落ちていく。
「いやぁ、これでスッキリしましたね」
ナナさんは爽やかな笑みを浮かべて言う。
「サラマンダーたちは死んだの?」
「いえいえ、こんなことであのバカ野郎どもは死にませんよ」
ナナさんは一番近くに寝転がっているサラマンダーを蹴飛ばした。
「おい、生きているな?」
「うぅ、うるせぇクソ女! 丸焼きにしてやる!」
サラマンダーは悪態を吐いて僕らを睨みつけている。
ナナさんはさらに蹴飛ばした。
「どうやら、自分たちの立ち位置をしっかりと教え込む必要がありそうですね」
ナナさんはデーモン・ディメンションから細長い何かを取り出した。
「ナナさん、それは?」
「これは消防ホースですよ。やっぱり火には水責めでしょう!」
ナナさんはニッコリと微笑むと、サラマンダーたちに消防ホースを向ける。その先端から大量の水が放出された。
「ぎゃああああああああ!!」
サラマンダーたちの悲鳴が山にこだまする。
どうやら、彼らは水が苦手らしい。
「にしても、この水はどこから来ているの?」
「カルネスト湖ですよ。だから、わらわは無料で使えるんです!」
僕はデーモン・ディメンションの裂け目を覗き込んだ。微かに悲鳴のようなモノが聞こえる。
「きゃああああ! 宮殿が崩れるぅ!」
「水がどんどん無くなっていくぞ!」
ウンディーネたちの慌てふためく声が聞こえた。
どうやら、責められているのはサラマンダーだけではないらしい。
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