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38話 アイトさん、浮遊島が見えてきましたよ!
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「浮遊島か見えてきましたよ!」
ナナさんが示す先に雲の上に浮かぶいくつもの島々があった。
「あれが浮遊島」
島々は緑豊かだと聞いていたけれど、見る限り一面荒野と枯れ木ばかりだ。
今までと一緒なら、あれも百年王による影響だろう。
「とりあえず一番近くの島に着陸しますね」
僕らはキャンピングカーから降り立った。
久しぶりの硬い陸の感触にちょっとフラフラする。
「どうやら、あまり歓迎されていないようだな」
周囲を見回しながらイルヴァーナが言う。
それに倣って見ると、僕らを取り囲むように鳥人たちが集まって来ている。
彼らは体が人間のモノに似ていて、頭は鳥、そして肩甲骨の辺りから大きな翼を生やしている。
みんな手に槍を持って僕らの方を睨みつけている。
イルヴァーナの言う通り、歓迎されていないようだ。
「お前たち、一体何をしに来た?」
一番手前にいる鳥人が声を張り上げた。
「私たちはアナフィリア王家の命により、ここにいる百年王を討伐しに来た」
イルヴァーナが事情を説明する。
すると鳥人たちはとんでもないと騒ぎ出す。
「百年王には誰も関わるなという戒めがある。ましてや討伐など認められん!」
その言い分はウーゼンで出会った吸血鬼たちと同じようだ。
亜人の間で共通の言い伝えがあるのだろうか?
「でも、その百年王のせいでこの浮遊島は荒れ果てているんじゃないですか?」
僕の指摘に鳥人は頷く。
「その通りだ。だが、百年王に関わらないことで、この程度の災いで済んでいるのかもしれぬのだ」
このまま緩やかに朽ちて行くことを彼らは納得しているのか?
「まったく、鬱陶しいな。おいキサマら、わらわたちの邪魔をするのなら全員焼き鳥にしてシシーに食わせるぞ!」
「なんで私なのよ!?」
「焼き鳥ー?」
僕らの背後のキャンピングカーからミミがモゾモゾと出てきた。
「ミミも焼き鳥食べるー」
目を擦りながらミミが周囲を見回す。
すると鳥人たちが騒然としだした。
「ま、まさかその方は妖精シルフ!?」
鳥人たちはミミに対して頭を下げる。
「うぃ? 焼き鳥が喋ったー?」
「あんな連中、食べたらお腹壊しますわよ」
首を傾げるミミにシシーが耳打ちする。
「皆さま方、失礼致しました」
別の鳥人の一群が僕らの方にやって来ていた。
真ん中の鳥人はとても高齢に見える。
「私が鳥人たちの長でございます」
高齢の鳥人が頭を下げる。
「これはどういうことでしょう?」
イルヴァーナが長に尋ねた。
「我々鳥人にとって、風を司るシルフ様方は敬うべき存在なのです」
そうか。
魔神になる前、ミミは妖精のシルフだったとイースが言っていた。その面影を鳥人たちは目にしたのだろう。
「なるほど。でしたら、尚更百年王は討伐されるべきでしょう。シルフはヤツによって封印されているのですよ」
イルヴァーナの指摘に長は深く頷く。
「承知しております。しかし、昔から伝わる戒めにより我らは百年王に手出しすることは禁じられておったのです。ですが、シルフ様が百年王を倒すつもりなのだとしたら、我らが邪魔立てするわけにはいきますまい」
ナナさんがため息を吐く。
「話が長い。要するに、わらわたちは好き勝手にしていいってことだな? で、百年王はどこにいる?」
ナナさんの問いかけに長は首を振る。
「今、百年王はこの浮遊島にはおりません。しかし明日、嵐を連れてヤツはこの地にやって来るでしょう」
明日……
最後の百年王との戦いが始まるのか。
ナナさんが示す先に雲の上に浮かぶいくつもの島々があった。
「あれが浮遊島」
島々は緑豊かだと聞いていたけれど、見る限り一面荒野と枯れ木ばかりだ。
今までと一緒なら、あれも百年王による影響だろう。
「とりあえず一番近くの島に着陸しますね」
僕らはキャンピングカーから降り立った。
久しぶりの硬い陸の感触にちょっとフラフラする。
「どうやら、あまり歓迎されていないようだな」
周囲を見回しながらイルヴァーナが言う。
それに倣って見ると、僕らを取り囲むように鳥人たちが集まって来ている。
彼らは体が人間のモノに似ていて、頭は鳥、そして肩甲骨の辺りから大きな翼を生やしている。
みんな手に槍を持って僕らの方を睨みつけている。
イルヴァーナの言う通り、歓迎されていないようだ。
「お前たち、一体何をしに来た?」
一番手前にいる鳥人が声を張り上げた。
「私たちはアナフィリア王家の命により、ここにいる百年王を討伐しに来た」
イルヴァーナが事情を説明する。
すると鳥人たちはとんでもないと騒ぎ出す。
「百年王には誰も関わるなという戒めがある。ましてや討伐など認められん!」
その言い分はウーゼンで出会った吸血鬼たちと同じようだ。
亜人の間で共通の言い伝えがあるのだろうか?
「でも、その百年王のせいでこの浮遊島は荒れ果てているんじゃないですか?」
僕の指摘に鳥人は頷く。
「その通りだ。だが、百年王に関わらないことで、この程度の災いで済んでいるのかもしれぬのだ」
このまま緩やかに朽ちて行くことを彼らは納得しているのか?
「まったく、鬱陶しいな。おいキサマら、わらわたちの邪魔をするのなら全員焼き鳥にしてシシーに食わせるぞ!」
「なんで私なのよ!?」
「焼き鳥ー?」
僕らの背後のキャンピングカーからミミがモゾモゾと出てきた。
「ミミも焼き鳥食べるー」
目を擦りながらミミが周囲を見回す。
すると鳥人たちが騒然としだした。
「ま、まさかその方は妖精シルフ!?」
鳥人たちはミミに対して頭を下げる。
「うぃ? 焼き鳥が喋ったー?」
「あんな連中、食べたらお腹壊しますわよ」
首を傾げるミミにシシーが耳打ちする。
「皆さま方、失礼致しました」
別の鳥人の一群が僕らの方にやって来ていた。
真ん中の鳥人はとても高齢に見える。
「私が鳥人たちの長でございます」
高齢の鳥人が頭を下げる。
「これはどういうことでしょう?」
イルヴァーナが長に尋ねた。
「我々鳥人にとって、風を司るシルフ様方は敬うべき存在なのです」
そうか。
魔神になる前、ミミは妖精のシルフだったとイースが言っていた。その面影を鳥人たちは目にしたのだろう。
「なるほど。でしたら、尚更百年王は討伐されるべきでしょう。シルフはヤツによって封印されているのですよ」
イルヴァーナの指摘に長は深く頷く。
「承知しております。しかし、昔から伝わる戒めにより我らは百年王に手出しすることは禁じられておったのです。ですが、シルフ様が百年王を倒すつもりなのだとしたら、我らが邪魔立てするわけにはいきますまい」
ナナさんがため息を吐く。
「話が長い。要するに、わらわたちは好き勝手にしていいってことだな? で、百年王はどこにいる?」
ナナさんの問いかけに長は首を振る。
「今、百年王はこの浮遊島にはおりません。しかし明日、嵐を連れてヤツはこの地にやって来るでしょう」
明日……
最後の百年王との戦いが始まるのか。
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