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2年生

第67話 ダブル不思議な女の子

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菜央弥「鷹島。お前よく言えたよ。」
太陽「え?」
菜央弥「あそこまでアイツに言うヤツここにいないから。俺ら日本人から見れば遅刻はよくないと見える。だが、国によって文化や考えが違うから俺ら日本人以外には大した大きいことじゃないんだよ。だから、別にアイツのこと放っておけばいいんじゃないのか?アイツ日本人じゃないんだし。」
太陽「たしかにそうっすよね…。」
菜央弥「アイツは出会った時からあんな感じだから。だから放っておけ。…そういえば鷹島今日ジョンコーチの審査受けるんだろ?頑張れよ。」

スタスタスタ

矢野さんは鷹島さんに伝えるとクールに去って行った。

 その頃、ニューヨークにいるボクたちは大学の構内を歩いていた。


スタスタスタ

悟「でさ、ももちゃんアイドル事務所解雇された後新しい事務所入って女優として活動するみたい。」
倫子「そうなんですか。」
紫帆「…知らないアイドルね。佐藤くんは知ってる?」
高嗣「…え!知らないです。」

バンッ

美々「キャ!」
高嗣「あ、あ、あ、ご、ごめんなさい!」

ボクと女の子がぶつかってしまい、女の子はその場に座り込んだ。

高嗣「だ、大丈夫ですか?」
美々「はい、大丈夫です。」
倫子「もしかして雪田さん?」
美々「え?倫子?」
悟「知り合い?」
倫子「高校時代のクラスメイトです!雪田美々さん。」
美々「はじめまして。雪田美々です。新学期から留学生としてこの学校に来ました。」
悟「櫻井悟です。よろしくね。」
紫帆「松山紫帆です。よろしくね。」
高嗣「さ、佐藤高嗣です。よ、よろしくおねがいします!」
美々「こちらこそよろしくおねがいします!」
倫子「それにしても雪田さんはどうして留学先をこの学校にしたんです?」
美々「私昔からニューヨークに憧れていたの!テレビで見るニューヨーク素敵だなって。」
倫子「ふふふ。私みたい!」
美々「あと、私の実家の青森より雪降らないんじゃないかと思ってニューヨークにしたの。」
倫子「それが、雪結構降るんです!青森並に。」
美々「え?それ本当?」
倫子「本当です!私本当に去年は予想外で苦しみました!まさかニューヨークが雪降るなんて。ビックリしましたー!」
美々「私雪苦手なんだー。どうしよう。」
倫子「寮と学校行き来してれば何とかなるよ。私去年そうしましたから。」
美々「…私絶対無理だー!今から冬が怖いよ。」
倫子「私も怖いよ。でも、私今こうしてここにいるよ。だから雪田さんも大丈夫。」
美々「わーん!絶対無理だ!」
高嗣「あ、あの。何で森野さんと雪田さんはお互い青森出身なのに雪苦手なんですか?雪国なのに。雪嫌いですか?」
倫子「嫌いです!」
美々「私も嫌いです!東京の大学は雪降らないから行ったのにまさかニューヨークが雪降るなんてビックリすぎます!」
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