25 / 27
第五章
紫苑の胸焼け
しおりを挟む私の名前は緑川紫苑。
この物語の主人公で~す💚
紫苑は、月夜神都市伝説を実行し、この世界とは違う都市伝説の世界に閉じ込められてしまったの。
今は『変性のルナ』と、紫苑がもとの世界に戻る方法を探すことになったよ。
あとから『月夜神様』シルバーさんも元の世界への戻り方を手伝ってくれると言ってきたけど、紫苑のことをこの世界に閉じ込めた張本人に言われてもねぇ。
紫苑はこの世界に来てから困っていることが3つある。
この世界に来てからは、紫苑はシルバーさんのお屋敷に住んでいる。
このお屋敷はすごい。
まるで迷路のようだ。
ドアを開けたら部屋があり、その部屋にもドアがある。
しかも、それが永遠に繋がっているんじゃないかと思ってしまうくらいに部屋の数が多い。
紫苑は思った。
まるで『注文の多い料理店』のようだと。
まあ、とにかく、一つ目はここでの紫苑の食生活のことである。
ここにはまともな食べ物が存在しない。
唯一まともな食べ物?は、シルバーさんが魔法で出したお菓子たちだ。
シルバーさんが出したお菓子は美味しい。
美味しいが、お菓子、お菓子だけなのだ、、、
シルバーさんが魔法で出せるのはお菓子だけ。
なんか、野菜や果物が食べたい。
そう思って外に出たとしても果物一つも実ってなくて、下に茂っているのは草、草、草、、、
紫苑がこの雑草たち、食べられないかな?と、言って草刈りをし始めたらルナちゃんとシルバーさんに食べたら死にますよ?!と、言われた。
紫苑は野菜と果物は諦めた。
肉が食べたくて森を探検した。
結構遠くまで進んだと思う。
だが、動物1匹として見つからなかった。
それでも諦められなくて、紫苑が駄々をこねたら、ルナちゃんが『少しなら、、、』とか言って自身の腕をもぎ取ろうとした。
紫苑はそこまでしてまで肉を食べたくはないと言ってルナを必死に止めた。
紫苑は肉を諦めざる得なかった。
紫苑がこの世界に来てからもう、10日は経っている。
つまり、10日間朝昼晩全てシルバーさんに出してもらったお菓子だけを食べて生活しているということだ。
正直もう限界だ。
ああ、蓮花君の作った料理が恋しい。
2つめは、この世界には、漫画や小説、娯楽が無いことだ。
これは辛い。
本ぐらいはあると思い、シルバーさんとルナちゃんに聞いてみたところ、二人とも『ホン?ですか?』と、頭にはてなマークを飛ばしていた。
どうやらこの世界には本すら存在しないようだ。
うそでしょ?!
となると、今の紫苑にできることは、寝ること、シルバーさんが魔法で出したお菓子を食べること、森を歩くこと、シルバーさんとルナちゃんの二人とお話をすることだけだ。
だが、二人とも受け身な感じで、話をしているのはほぼ紫苑だけだ。
そうすると、必然的に紫苑の中の話題の倉庫が尽きるわけで、、、最終的に天気の話しかしなくなる。
とはいえ、この世界には朝が来なく、雨も降らなくて風も弱いため、天気の変わるところを紫苑は見たことがない。
3つ目は、紫苑がこの世界から抜け出す目処が立たないからだ。
ルナちゃんは『あの方』なら、紫苑がこの世界から出る方法を知っているかもと言っていたけれど、その『あの方』が、今どこにいるかがわからない。
二人が言うには『あの方』は、たまにフラリとこの世界を訪れるらしいが、前回『あの方』が、この世界に来たのは200年ぐらい前らしい。
そしてその前がさらに400年前、、、、、、。
もし、『あの方』が、400年置きぐらいにココに来ているとしたら、おそらく、次にこの世界に訪れるのはあと200年後、、、
200年も紫苑、生きられるかな?!
200年も待ってたら紫苑、もう、亡くなってるよね?!
いや、どうなんだろう、、、。
紫苑がそんなこんなで考えていたら、
コンコン
「紫苑さん、シルバーさんが朝食(お菓子)の用意ができたと言っています。」
ルナちゃんが紫苑の部屋に知らせに来てくれていた。
「ありがとう、ルナちゃん。今行くね。」
紫苑はルナちゃんにそう返事をして、自分の部屋を出た。
そして、いつも通り、紫苑はルナちゃんについて行き、リビング的な部屋に行く。
「ルナちゃん、凄いね。紫苑、未だにこの屋敷の構造を覚えられないもん。ルナちゃんがいないと紫苑、迷子になっちゃう。」
「ありがとうございます、紫苑さん。ですが、私は別にこの屋敷の構造を覚えているわけでは無いんです。食べ物のにおいがするほうへ進んでいるだけです。」
「へ、へぇ~」
「それにこの屋敷の構造を覚えようとしたところで無駄ですからね。部屋の数が増えたり少なくなったりと不規則に動いてますから。」
「?!」
部屋の数が増減?
そんなことってあるの?!
それじゃ、紫苑が迷子になっても仕方がないよね~
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日の朝食は、ショートケーキだった、、、
うん、美味しいよ?美味しいけど、、、胃もたれしそう、、、(泣)。
0
あなたにおすすめの小説
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
虐げられた私、ずっと一緒にいた精霊たちの王に愛される〜私が愛し子だなんて知りませんでした〜
ボタニカルseven
恋愛
「今までお世話になりました」
あぁ、これでやっとこの人たちから解放されるんだ。
「セレス様、行きましょう」
「ありがとう、リリ」
私はセレス・バートレイ。四歳の頃に母親がなくなり父がしばらく家を留守にしたかと思えば愛人とその子供を連れてきた。私はそれから今までその愛人と子供に虐げられてきた。心が折れそうになった時だってあったが、いつも隣で見守ってきてくれた精霊たちが支えてくれた。
ある日精霊たちはいった。
「あの方が迎えに来る」
カクヨム/なろう様でも連載させていただいております
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
前世の記憶しかない元侯爵令嬢は、訳あり大公殿下のお気に入り。(注:期間限定)
miy
恋愛
(※長編なため、少しネタバレを含みます)
ある日目覚めたら、そこは見たことも聞いたこともない…異国でした。
ここは、どうやら転生後の人生。
私は大貴族の令嬢レティシア17歳…らしいのですが…全く記憶にございません。
有り難いことに言葉は理解できるし、読み書きも問題なし。
でも、見知らぬ世界で貴族生活?いやいや…私は平凡な日本人のようですよ?…無理です。
“前世の記憶”として目覚めた私は、現世の“レティシアの身体”で…静かな庶民生活を始める。
そんな私の前に、一人の貴族男性が現れた。
ちょっと?訳ありな彼が、私を…自分の『唯一の女性』であると誤解してしまったことから、庶民生活が一変してしまう。
高い身分の彼に関わってしまった私は、元いた国を飛び出して魔法の国で暮らすことになるのです。
大公殿下、大魔術師、聖女や神獣…等など…いろんな人との出会いを経て『レティシア』が自分らしく生きていく。
という、少々…長いお話です。
鈍感なレティシアが、大公殿下からの熱い眼差しに気付くのはいつなのでしょうか…?
※安定のご都合主義、独自の世界観です。お許し下さい。
※ストーリーの進度は遅めかと思われます。
※現在、不定期にて公開中です。よろしくお願い致します。
公開予定日を最新話に記載しておりますが、長期休載の場合はこちらでもお知らせをさせて頂きます。
※ド素人の書いた3作目です。まだまだ優しい目で見て頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。
※初公開から2年が過ぎました。少しでも良い作品に、読みやすく…と、時間があれば順次手直し(改稿)をしていく予定でおります。(現在、146話辺りまで手直し作業中)
※章の区切りを変更致しました。(9/22更新)
犬の散歩中に異世界召喚されました
おばあ
ファンタジー
そろそろ定年後とか終活とか考えなきゃいけないというくらいの歳になって飼い犬と一緒に異世界とやらへ飛ばされました。
何勝手なことをしてくれてんだいと腹が立ちましたので好き勝手やらせてもらいます。
カミサマの許可はもらいました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる