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25 中島6日目。一仕事、二仕事
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朝1で郵貯に振り込む自分。
多分、哀愁が漂っているに違いない。
振込詐欺が流行っている昨今。
これも詐欺に入る気がする。
妹による『助けて詐欺』。
絶対、遊ぶ金欲しさの犯行だ。
いや、実際に帰れないのかもしれない。
行く金しかなかった場合もある。
……どうするつもりだったのだろうか。
結局犯行に及んでいた事だろう。
さて、振り込んだし電話しとくか。
『おかけになった電話は、電波の届かない所におられるか、電源が入っていない為、かかりません』
「…………またか」
妹がまた消えた。
充電しっかりしとけよ……
まっ明日か明後日には帰るだろうけどな。
一応、メールも入れて……振り込んだぞっと。
また夜でも電話しとくか。
「ただいま、中島。いるな」
「ガサッ………ガサッ」
「中島の部屋、葉っぱだらけになったなぁ……フンもだけど」
薫に渡す前に、少し綺麗にしとくべきか?
「しゃーないな。やっておくか……」
さて、外で……待て待て。
外で入れ替えして、無防備な中島が、獰猛な野鳥に襲われたら、どうする?
良かれと思って、食われました?
それに、どうやって中島をケースに戻す?
出すのは大丈夫だ。
多少、中島に転がって貰えばいい。
ソ~っとコロコロ、ケースを傾ければいい。
問題は戻す時。
手では絶対無理。
箸でも、あの感触が伝わるから無理。
中島本人に入って貰うか、葉っぱに乗った所をケースに引き込むしかない。
モタモタしてる間に野鳥にパッサーっと持って行かれたら……
「無しの方向だな。屋内だ」
玄関に新聞を広げて頑張った。
「ぬぁっ?! 中島っ!! はしゃぐなっ?!」
ケースから出された中島。
広い世界を満喫するべく、即行動。
いや、急な刺激にビックリして逃げ出したという線が濃厚だろうけど……
「うわっ?! 中島、足には絶っ対くっつくなよっ?!」
中島が案外素早い事を知った。
予想速度の上を行っていた。
勘弁して欲しい。
その後もギャーギャー言いながら、何とか終了。
新しい葉っぱも入って、落ち着く中島ケースとなった。
「こんなもんが、自分の限界さ……」
ゲッソリだ。
中島はやっぱり青虫だ。
何だかんだ苦手な生き物だと再認識した。
まぁ綺麗なケースで引き渡せるから、文句はないだろう。
「あぁ~……昼過ぎちゃったなぁ」
出掛ける前に炊いたご飯があるし……
納豆もあるけど、何かこぅ……油が食べたい。
何か油が食べたいって、表現おかしいな。
マヨネーズ的な何かが食べたい。
よし。
ご飯を耐熱皿によそり、上に油を切ったシーチキンを乗せる。
まんべんなく平らに延ばし、塩と粗びき胡椒をふりかける。
マヨネーズを編み目状にかけたら、レンジで焼くだけ。
シーチキンマヨご飯の出来上がり。
マヨネーズたっぷりなのが、実に罪深い。
が、マヨネーズ好きな自分にとってはサイコーです。
味を変えたい時は、醤油をちょこっと入れてもいい位の塩加減。
簡単でいい。
簡単なのがいい。
1人で料理するのは、なかなか長続きしないもの。
かといって毎日外食したら、確実に財布が空だ。
昼だけ外で済ますとして。
夜は家で作った方がいい。
飲み代を捻出して行く為に必要だ。
買ってきた食材を無駄にせず、しっかり回さねば。
「うわぁ……昨日の自分、殴りたい」
後片付けを終え、冷蔵庫チェックして唖然とした。
昨日テンションが上がって、普段なら信じられない量の買い込みをしたからだ。
何故牛肉まで買ってしまったのか……
何故セロリがいる……
何故インスタントがいない……
普段、大根は1本丸ごとは買わないだろう……
空腹のテンション、恐ろしい。
この冷蔵庫内、どう見ても『数人家族がいます』って量だよ。
普段の御一人様生活じゃ、もっとこぢんまりとしてたのに……
実家の冷蔵庫サイズが空になると、妙に焦って『補充を急がなくては!』と思ってしまうのは、自分だけだろうか……?
誰かと共有したいな、コレ。
少数派だと思うけど。
共有出来ないと、今の自分が悲し過ぎる。
『飲みに出ちゃおうか……』
脳内の黒いヤツが言ってくれるが……
行った所で悪化するだけだな。
今、見ちまったら忘れる前に行動した方がいい。
鶏肉が悪くなるのも怖いから……
多めに作って、冷凍だな。
いや、食いきれるかも?
よし。
まず玉ねぎを輪切り。
人参は5mmのサイコロ切り。
なすびも輪切り。
キャベツは1口大にザクザク。
トマトもザクザク。
鶏肉も1口大。
さて、鍋に敷き詰めようか。
玉ねぎ→人参→鶏肉→なすび→キャベツ→トマトの順。
水分が少ないから、ホールトマト缶も追加。
その上に固形のコンソメの素を数個置き、弱火で煮込む。
野菜がとろとろになるまで、時たま混ぜながら、しばらく放置だ。
途中に味調節で、昆布醤油を入れる。
もしくは、出汁醤油。
これでちょこっとマイルドになる気がする。
これをご飯にかけ、バジルを振り食べると結構ススム。
粉チーズとも勿論美味しい。
とけるチーズを乗せて、オーブン焼きでも美味しい。
パスタと絡めるのもいいなぁ……
完成図にヨダレが止まらない。
んっ?メールだ。
『兄ちゃん、ありがとう!助かった!』
マジに困ってたのか……
……電話は一瞬かかったかと思ったが、電波が届かない所に入ったらしい。
山にでも入っているのか?
薫の生態は謎が多すぎる。
多分、哀愁が漂っているに違いない。
振込詐欺が流行っている昨今。
これも詐欺に入る気がする。
妹による『助けて詐欺』。
絶対、遊ぶ金欲しさの犯行だ。
いや、実際に帰れないのかもしれない。
行く金しかなかった場合もある。
……どうするつもりだったのだろうか。
結局犯行に及んでいた事だろう。
さて、振り込んだし電話しとくか。
『おかけになった電話は、電波の届かない所におられるか、電源が入っていない為、かかりません』
「…………またか」
妹がまた消えた。
充電しっかりしとけよ……
まっ明日か明後日には帰るだろうけどな。
一応、メールも入れて……振り込んだぞっと。
また夜でも電話しとくか。
「ただいま、中島。いるな」
「ガサッ………ガサッ」
「中島の部屋、葉っぱだらけになったなぁ……フンもだけど」
薫に渡す前に、少し綺麗にしとくべきか?
「しゃーないな。やっておくか……」
さて、外で……待て待て。
外で入れ替えして、無防備な中島が、獰猛な野鳥に襲われたら、どうする?
良かれと思って、食われました?
それに、どうやって中島をケースに戻す?
出すのは大丈夫だ。
多少、中島に転がって貰えばいい。
ソ~っとコロコロ、ケースを傾ければいい。
問題は戻す時。
手では絶対無理。
箸でも、あの感触が伝わるから無理。
中島本人に入って貰うか、葉っぱに乗った所をケースに引き込むしかない。
モタモタしてる間に野鳥にパッサーっと持って行かれたら……
「無しの方向だな。屋内だ」
玄関に新聞を広げて頑張った。
「ぬぁっ?! 中島っ!! はしゃぐなっ?!」
ケースから出された中島。
広い世界を満喫するべく、即行動。
いや、急な刺激にビックリして逃げ出したという線が濃厚だろうけど……
「うわっ?! 中島、足には絶っ対くっつくなよっ?!」
中島が案外素早い事を知った。
予想速度の上を行っていた。
勘弁して欲しい。
その後もギャーギャー言いながら、何とか終了。
新しい葉っぱも入って、落ち着く中島ケースとなった。
「こんなもんが、自分の限界さ……」
ゲッソリだ。
中島はやっぱり青虫だ。
何だかんだ苦手な生き物だと再認識した。
まぁ綺麗なケースで引き渡せるから、文句はないだろう。
「あぁ~……昼過ぎちゃったなぁ」
出掛ける前に炊いたご飯があるし……
納豆もあるけど、何かこぅ……油が食べたい。
何か油が食べたいって、表現おかしいな。
マヨネーズ的な何かが食べたい。
よし。
ご飯を耐熱皿によそり、上に油を切ったシーチキンを乗せる。
まんべんなく平らに延ばし、塩と粗びき胡椒をふりかける。
マヨネーズを編み目状にかけたら、レンジで焼くだけ。
シーチキンマヨご飯の出来上がり。
マヨネーズたっぷりなのが、実に罪深い。
が、マヨネーズ好きな自分にとってはサイコーです。
味を変えたい時は、醤油をちょこっと入れてもいい位の塩加減。
簡単でいい。
簡単なのがいい。
1人で料理するのは、なかなか長続きしないもの。
かといって毎日外食したら、確実に財布が空だ。
昼だけ外で済ますとして。
夜は家で作った方がいい。
飲み代を捻出して行く為に必要だ。
買ってきた食材を無駄にせず、しっかり回さねば。
「うわぁ……昨日の自分、殴りたい」
後片付けを終え、冷蔵庫チェックして唖然とした。
昨日テンションが上がって、普段なら信じられない量の買い込みをしたからだ。
何故牛肉まで買ってしまったのか……
何故セロリがいる……
何故インスタントがいない……
普段、大根は1本丸ごとは買わないだろう……
空腹のテンション、恐ろしい。
この冷蔵庫内、どう見ても『数人家族がいます』って量だよ。
普段の御一人様生活じゃ、もっとこぢんまりとしてたのに……
実家の冷蔵庫サイズが空になると、妙に焦って『補充を急がなくては!』と思ってしまうのは、自分だけだろうか……?
誰かと共有したいな、コレ。
少数派だと思うけど。
共有出来ないと、今の自分が悲し過ぎる。
『飲みに出ちゃおうか……』
脳内の黒いヤツが言ってくれるが……
行った所で悪化するだけだな。
今、見ちまったら忘れる前に行動した方がいい。
鶏肉が悪くなるのも怖いから……
多めに作って、冷凍だな。
いや、食いきれるかも?
よし。
まず玉ねぎを輪切り。
人参は5mmのサイコロ切り。
なすびも輪切り。
キャベツは1口大にザクザク。
トマトもザクザク。
鶏肉も1口大。
さて、鍋に敷き詰めようか。
玉ねぎ→人参→鶏肉→なすび→キャベツ→トマトの順。
水分が少ないから、ホールトマト缶も追加。
その上に固形のコンソメの素を数個置き、弱火で煮込む。
野菜がとろとろになるまで、時たま混ぜながら、しばらく放置だ。
途中に味調節で、昆布醤油を入れる。
もしくは、出汁醤油。
これでちょこっとマイルドになる気がする。
これをご飯にかけ、バジルを振り食べると結構ススム。
粉チーズとも勿論美味しい。
とけるチーズを乗せて、オーブン焼きでも美味しい。
パスタと絡めるのもいいなぁ……
完成図にヨダレが止まらない。
んっ?メールだ。
『兄ちゃん、ありがとう!助かった!』
マジに困ってたのか……
……電話は一瞬かかったかと思ったが、電波が届かない所に入ったらしい。
山にでも入っているのか?
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