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淫欲に堕ちた妖精王子
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「その美貌とその身体と。価値を本当に理解して下さってるのか・・・よくよく示してもらってからでないと・・・あぁ、この際だ。事前に約束をしてもらってもいいくらいなのでは?」
契約とはあえて使わない。だが、程度が低くても魔族なのだ。察するだろう。
「約束を・・・ですか?」
リリートゥがパチパチ、パチパチと長い睫毛を瞬かせた。
「そう・・・これ以上は無理だとなった場合は、すぐにやめることを条件にするとか・・・壊されてしまっては元も子もないですからね・・・他にも、抱かせるごとに・・・例えば、褒美になにか城でも宝石でも下さいとか・・・そうだ、魔王妃・・・もいいのでは?」
「えっ? ま、魔王妃ですか? だって、それはラシュレスタさまが・・・」
王の求めに応じる代わりにその地位を手に入れたと、流布されている癪な噂なんてこの際、どうでもいい。にこやかにラシュレスタが告げた。
「あぁ・・・あれは王の魔獄谷でのご静養に伴う、不在中の有事に対応するためだけのただの肩書きです。今はもうまったく関係ありません」
「そ、そうだったのですか・・・わたくし、てっきり・・・」
それ以上、余計な雑音は耳にしたくない。ラシュレスタがリリートゥの唇に手を置いた。
「リリートゥ、魔王妃はあなたの方こそ相応しいですよ」
「やっ・・・そんな・・・わたくしなんて・・・ラシュレスタさまったら・・・」
魔界における権力の座。そういうのが好きだろう? だから、お前が取って代われ―――想いをこめるようにして、そして愛撫を装って、爪先でその首筋を掻いた。
「リリートゥ・・・あなたが心配でつい・・・お節介な助言をしてしまいました」
「そ、そんな・・・わたくしをそんなにも思って下さって・・・ラシュレスタさま・・・お優しい方・・・うふふ・・・」
瞬時に心の内で算段をつけたのだろう。計算高い色合いをその瞳に一瞬だけ垣間見せた相手が、止まっていた行為を再開させた。
「ね、たくさんたくさん・・・今日も・・・注いで・・・その綺麗で美しい魔霊気に満ちた精を・・・欲しいの」
リリートゥが媚びた後、躊躇なく跨いだ。紐状の下着を着けたまま。双丘の間で挟みこむようにして何度も何度も擦り付ける。硬度をしっかりと増させた上での、挿入に向けて。
「ラシュレスタさまだけの精・・・ビリビリして・・・本当に・・・」
瞳が爛々とした赤い情欲の焔を宿す。紐を自身でずらして、腰を浮かせた。硬くなった先端を淫らにヒクつく孔にあてる。
「天界の属性・・・」
赤い舌が上唇をペロリと舐めた。
「最高ぉ・・・」
ズプッ・・・と勢いよく沈みこませた。
「ぁあぁんっ!!」
のけぞりながら、ズズズーーッと最奥まで侵させる。収めきると同時に、膝を使って全身ごと上下に激しく弾ませ始めた。
「はぁんっ!! あぁんっ!! はぁんっ!!」
ギリギリまで出しては下ろし、擦り合わせてはまた引き上げる――まとわりつき、絡みつき、絞り取ろうとするその具合の良さ。ラシュレスタもまた、フッ、フッ、フッと息を弾ませる。
「はぁんっ!! はぁんっ!! もっと!! もっと、してぇぇーーっ!!」
自らの芯を扱きながら、リリートゥが半狂乱になって腰を振る。その細腰を両手で掴んだ。
そうだ、リリートゥ・・・この身体で王を夢中にさせろ。人間界に行った者のことなんて、気にならないほどに。こうして、注いでやるのだから―――
リリトーゥが嬌声を上げながら、びゅっ、びゅっと出す。その中に、ラシュレスタも叩きつけるようにして精を放った。
契約とはあえて使わない。だが、程度が低くても魔族なのだ。察するだろう。
「約束を・・・ですか?」
リリートゥがパチパチ、パチパチと長い睫毛を瞬かせた。
「そう・・・これ以上は無理だとなった場合は、すぐにやめることを条件にするとか・・・壊されてしまっては元も子もないですからね・・・他にも、抱かせるごとに・・・例えば、褒美になにか城でも宝石でも下さいとか・・・そうだ、魔王妃・・・もいいのでは?」
「えっ? ま、魔王妃ですか? だって、それはラシュレスタさまが・・・」
王の求めに応じる代わりにその地位を手に入れたと、流布されている癪な噂なんてこの際、どうでもいい。にこやかにラシュレスタが告げた。
「あぁ・・・あれは王の魔獄谷でのご静養に伴う、不在中の有事に対応するためだけのただの肩書きです。今はもうまったく関係ありません」
「そ、そうだったのですか・・・わたくし、てっきり・・・」
それ以上、余計な雑音は耳にしたくない。ラシュレスタがリリートゥの唇に手を置いた。
「リリートゥ、魔王妃はあなたの方こそ相応しいですよ」
「やっ・・・そんな・・・わたくしなんて・・・ラシュレスタさまったら・・・」
魔界における権力の座。そういうのが好きだろう? だから、お前が取って代われ―――想いをこめるようにして、そして愛撫を装って、爪先でその首筋を掻いた。
「リリートゥ・・・あなたが心配でつい・・・お節介な助言をしてしまいました」
「そ、そんな・・・わたくしをそんなにも思って下さって・・・ラシュレスタさま・・・お優しい方・・・うふふ・・・」
瞬時に心の内で算段をつけたのだろう。計算高い色合いをその瞳に一瞬だけ垣間見せた相手が、止まっていた行為を再開させた。
「ね、たくさんたくさん・・・今日も・・・注いで・・・その綺麗で美しい魔霊気に満ちた精を・・・欲しいの」
リリートゥが媚びた後、躊躇なく跨いだ。紐状の下着を着けたまま。双丘の間で挟みこむようにして何度も何度も擦り付ける。硬度をしっかりと増させた上での、挿入に向けて。
「ラシュレスタさまだけの精・・・ビリビリして・・・本当に・・・」
瞳が爛々とした赤い情欲の焔を宿す。紐を自身でずらして、腰を浮かせた。硬くなった先端を淫らにヒクつく孔にあてる。
「天界の属性・・・」
赤い舌が上唇をペロリと舐めた。
「最高ぉ・・・」
ズプッ・・・と勢いよく沈みこませた。
「ぁあぁんっ!!」
のけぞりながら、ズズズーーッと最奥まで侵させる。収めきると同時に、膝を使って全身ごと上下に激しく弾ませ始めた。
「はぁんっ!! あぁんっ!! はぁんっ!!」
ギリギリまで出しては下ろし、擦り合わせてはまた引き上げる――まとわりつき、絡みつき、絞り取ろうとするその具合の良さ。ラシュレスタもまた、フッ、フッ、フッと息を弾ませる。
「はぁんっ!! はぁんっ!! もっと!! もっと、してぇぇーーっ!!」
自らの芯を扱きながら、リリートゥが半狂乱になって腰を振る。その細腰を両手で掴んだ。
そうだ、リリートゥ・・・この身体で王を夢中にさせろ。人間界に行った者のことなんて、気にならないほどに。こうして、注いでやるのだから―――
リリトーゥが嬌声を上げながら、びゅっ、びゅっと出す。その中に、ラシュレスタも叩きつけるようにして精を放った。
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