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天使と魔王 1
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「う……うう……」
目が覚めた。あれ?もしかしてここは病院?助かったのか?と辺りを見渡すと、机と椅子とティーカップが一つずつあるだけの真っ白な部屋だった。
「やぁ、目覚めたかい?」
そこには、少年とも少女とも言えるような風貌をした人が立っていた。いや、
「羽?」
「ああ、これかい?これは天使の翅、僕は天使だからね、ほら君の頭の上にも輪っかがあるだろ?」
言われて見てみると確かにあった。ぼんやりと淡い光を発する輪が。
「……俺は死んだのか?」
「うん、だから此処にいるんでしょ?本当はそのまま、輪廻転生の輪に突っ込んでもいいんだけど、今回は特別、君に頼みがあるんだ」
「頼み…?」
「君には、僕ら天使でも統治できない異世界に行って世界統一して欲しいんだ。」
「は?」
頼まれごとのスケールが大きすぎる。異世界?統治?天使が統治できない世界に俺が行けと。
「断ったら、そのまま魂分解して輪廻転生に突っ込むからね?」
怖⁈この天使ヤバい奴なんじゃないかなと思い始めてきた。
魂の分解もされたくないし…やるしかないか。けど此処で如何に天使に交渉してイージーモードにしてもらうかが肝だ。
「分かった。それについては引き受けよう。ただ俺個人で世界を統一するなんて無謀にも程があるだろう?」
「確かにね…けど安心して。君が生まれ変わる先は一国の王、その国は先王が死んで、次は君が王になるんだ。その国を使って統一すればいいよ」
「こっちはボランティアじゃないんだ。何か褒美がないとな…」
「じゃ、統治出来たらなんでも願いを一個叶えてあげるよ」
マジで…?
「じゃあ、死んだ元彼女を生き返らせることは出来るのか?」
「それは無理」
「なんでだ?」
「だってその彼女、もう君がこれから行く世界に転生してるよ?」
「えっ……」
目が覚めた。あれ?もしかしてここは病院?助かったのか?と辺りを見渡すと、机と椅子とティーカップが一つずつあるだけの真っ白な部屋だった。
「やぁ、目覚めたかい?」
そこには、少年とも少女とも言えるような風貌をした人が立っていた。いや、
「羽?」
「ああ、これかい?これは天使の翅、僕は天使だからね、ほら君の頭の上にも輪っかがあるだろ?」
言われて見てみると確かにあった。ぼんやりと淡い光を発する輪が。
「……俺は死んだのか?」
「うん、だから此処にいるんでしょ?本当はそのまま、輪廻転生の輪に突っ込んでもいいんだけど、今回は特別、君に頼みがあるんだ」
「頼み…?」
「君には、僕ら天使でも統治できない異世界に行って世界統一して欲しいんだ。」
「は?」
頼まれごとのスケールが大きすぎる。異世界?統治?天使が統治できない世界に俺が行けと。
「断ったら、そのまま魂分解して輪廻転生に突っ込むからね?」
怖⁈この天使ヤバい奴なんじゃないかなと思い始めてきた。
魂の分解もされたくないし…やるしかないか。けど此処で如何に天使に交渉してイージーモードにしてもらうかが肝だ。
「分かった。それについては引き受けよう。ただ俺個人で世界を統一するなんて無謀にも程があるだろう?」
「確かにね…けど安心して。君が生まれ変わる先は一国の王、その国は先王が死んで、次は君が王になるんだ。その国を使って統一すればいいよ」
「こっちはボランティアじゃないんだ。何か褒美がないとな…」
「じゃ、統治出来たらなんでも願いを一個叶えてあげるよ」
マジで…?
「じゃあ、死んだ元彼女を生き返らせることは出来るのか?」
「それは無理」
「なんでだ?」
「だってその彼女、もう君がこれから行く世界に転生してるよ?」
「えっ……」
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