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四天王集結

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「魔王様、四天王の皆様がもう間も無くご到着します。」
「分かった。私もそろそろ歓迎の準備を始めようか」
「それにしても、魔王様。ずいぶんと大きくなられましたね。1時間前とは大違いです」
俺はおおよそ26歳、死んだ時と同じ大きさまでに成長した。これも成長のスキルのお陰だ。
「あぁ、小さいままだと、四天王に示しがつかないと思ってな、スキルを使って成長した。」
「なるほど…流石魔王様です。」
四天王が来る前に自分の玉座くらい作っておくか。
「創造」
と玉座を創造した。
「魔王様…これは?」
「あぁ、即席だが玉座を作らせてもらった。」
「いえ、どのようにしてこの玉座を作られたのですか?」
「創造のスキルを使ったのだ」
「創造のスキルですか…初めて聞きました」
まぁ初代以外持っていないスキルだからね。そりゃわからなくて当然。
と、マルクと話しているうちに四天王がやってきた。
四天王はそれぞれ異名がある。
水の支配者  エレン
破壊戦士   ドカーム
大悪魔の末裔 グリム
不死殺し   アーディ
ちなみにマルクは白死神とついている。見た目はベースは人間だが、皮膚の色が紫だったり、ウロコ、尻尾、羽が生えたりしている。俺もいつか異名がつくのかな?俺は玉座から立ち上がり、
「まずは突然の召集に答えてくれてありがとう。私がこの国の58代目魔王ベルクソン=エドゥカシオンだ。」
と自己紹介する。
「しかし、生まれたての魔王にまだ忠義なんて尽くせるはずないだろう。そこでだ、少し手合わせをしよう。強き者に弱き者が従うのは必然。私が持っている力を貴様らに見せつけ、忠義を誓ってもらおう」
するとアーディが
「俺はそれで、賛成だ。魔王様が弱けりゃ話にならないからな」
グリムも「僕も賛成ー、魔王様と一対一で戦うなんて機会ないしね」
「我も異論はない…」
「私も異議は特にございません」
とドガーム、エレンも賛同する。
「ええ、私も直接矛を交える事が信頼を掴む方法だと思っております。しかし魔王様、くれぐれも四天王の方々を誤って殺してしまわないように宜しくお願いします」
マルクはもう気づいているのか?まぁいいどうせ此処にいる者は、
一人残らず一度死ぬのだから
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