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陸軍総指揮官 ニーア 2

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脳内で槍のイメージを作成し、
「創造」
と槍を5000本創る。

「えっと、陸軍は全体で約3万人だから…槍・剣・盾をそれぞれ15000ずつ、今日の午後の陸軍とのミーティングで欲しいものを聞いてっと…そのあと魔王城を中心に壊れた民家・城壁の再建…やる事が多いな…」
とやる事をメモしていく。

 陸軍 ミーティング
 海軍 ミーティング
 空軍 ミーティング
 村・町の現場調査
 失業者調査
 民家・城壁の修繕
 武器・防具作成
 OZゴーレムのパイロット探し
 四天王・元帥との今後の方針決め

と思いつく限り書いてみた。
「まずは陸軍ミーティングか…歴代の魔王は気に入った奴しか覚えて無くて、ここら辺は記憶が無いんだよな…」

「陸軍総指揮官 ニーアと申します」
と鎧を纏った兵士が敬礼する。
顔こそは人の形を成しているが、袖から先は骨であった。系統で言えばアーディに近いのだろう。
「ニーアか、国が荒れている中わざわざ来てくれてありがとう」
「いえ、勿体無いお言葉です。魔王様の為なら何時でも駆けつけます」
と迫り気味で答えてくる。
「あ、ああ…さて今日来たのはお前ら陸軍が何を欲しているのかを聞きに来たのだ。何か欲しいものはあるか?」

「そうですね…まず主に武器が不足しています。武器が経年劣化で使い物になりませんし、そもそも武器職人が他国へ亡命してしまっているので、武器すら作れません。」

「なるほど…ではこの槍はどうだ?」

と先程作成した槍を机の上に置く。
「…なるほど…ミスリルの槍ですか。少し素振りしても構わないでしょうか?」

「構わん、自由にやってみろ」

とニーアは素振りを始める。
上・上・中・下・上…おお舞みたいだな…流石総指揮官、他の武器でも使えるのかな?
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