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前世プロローグ

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家族と言えるのは私を引き取ってくれた祖父

祖父は厳しくも温かい人だった。

自分を律し皆を制し正しき道へと歩ませる尊敬する祖父。

そんな尊敬する祖父が私を抱きしめ泣いているのは何故かしら?

脇腹から溢れ出て止まらない血

口からも溢れ出る血

呼吸がかすれて

痛みが消えていくうちに私はもう死ぬのだと自覚した。

まあ大切な祖父を守り敵をうって死ねるのだから本望ね。

目が霞む

祖父の顔も霞んで行く

最後にお別れをしなくちゃね

精一杯身体に力を込め溢れ出る血を気にせず祖父を抱きしめた。

あんなに大きいと思ってた人が今はこん何小さく感じるなんて、私も大きくなったのね。






「組長、、、いいえ、おじいちゃん、私を救ってくれて、、、、ありがとう、だいすき、、、、」

そう言って私の記憶は途絶えた。





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