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第5章
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一週間後。
プリマビスタ宮殿の大広間。
広間の一段高い壇上にエルウイン・アン・アントレイ女王陛下と王族関係者がいた。
広間に各惑星の政府関係者や招待客が顔をそろえている。
壇上にひざをつくヤマト、バスチアン、デビットの三人。
「・・・ヤマト。あなたはその力でブルーウオーターの危機を救いました」
エルウイン女王は剣先で交互に肩に触れる。
「バスチアン。デビット。あなた方はその力を使って友を助けました」
エルウイン女王の声が朗々と広間内に響く。
「よってナイトの称号を与えます」
エルウイン女王は執事が持ってきた勲章をヤマト、バスチアン、デビットの三人にかけた。
「よかったね」
リオンはバルベータスにささやいた。
満足げにうなづくバルベータス。
微笑むアイシャ。
「あの砂漠で戦った兵士や隊員、魔術師には一階級の昇進。あの三人には二階級の昇進だそうだ」
ケイオス博士が小声で言う。
「あの砂漠での戦いはよく勝てたと思う」
シド博士はささやき返す。
マーカスとルイスを捕まえたとたんにロボットたちが退却していった。一度攻めて来るとしつこい捕食者がである。ボスである二人を使ったとたんに戦うのをやめた。どうやら捕食者と侵入者は密接につながっているのだろう。
「侵入者と捕食者の関係を調査する必要がありますね」
エリス捜査官が口をはさむ。
「私もそれを不思議に思っていた」
ダグ警部補が言う。
ほとんどの異星人や人間は捕食者の執拗さを知っている。それは幼子でも知っている。一度狙われると連続して襲ってくる。だから残党や斥候を見つけるとまっさきに倒すようにしているのだ。
黙ったままのウインスロップ。
列席者の中には十二評議員もいる。
カマエルはじっとウインスロップをにらむ。
「気になりますか?」
太公望がたずねた。
「あの男はディオゲネス・クラブ”闇内閣”の議長だ。あの戦艦のパワーと遺物を調査に来たかそれ以外の事か。いずれにしても気になると思わぬか」
カマエルはささやいた。
「そうですね。今までおとなしかった秘密機関のスパイたちが動き出しましたね」
太公望が核心にせまる。
ウインスロップ本人も歴戦のスパイで邪神教団の企みを何度か阻止している。でもしょせんはスパイ。片腕は握手で差し出しながらもう一方の手にナイフを隠し持つ連中である。次はどういう手で近づいてくるのだろうか。
「いずれにしても目は離せませんな」
左慈は結論を言った。
三十分後
授与式が終了して宮殿を出るヤマト、バスチアン、デビット、アイシャ、リオンの五人。
まだ宮殿内では記念式典が続いている。
一週間前のサンドウイン砂漠事件で記念式典自体が延期になり授与式に合わせて開催されることになった。あの事件でピラミッドと王家の宝を吹き飛ばしたことはおとがめなしである。
「よかったね。ヤマト。勲章もらえて」
リオンが顔を輝かせる。
「でも勲章はただのお飾りでしかない。あのクソジジイの言っていることもわかる一理はあるかな」
ヤマトはフッと笑う。
「そうなんだ」
納得するリオン。
「傷は治ったの?」
アイシャが聞いた。
「いや治ってない。もう一週間は波動砲は禁止で戦艦に戻っていけないと耳にタコができるほど言われた」
ヤマトは胸をさすりながら言う。
あの戦いのあと丸三日は人型ロボットに変身できずに戦艦姿のままドックにいた。シドやバルベータスにいつ死んでもおかしくないと怒られた。やっと変身できたのは4日目である。でも傷は深い。あの胸甲を着用して今式典に出席しているのだ。
リオンはチラッとクリスタルのペンダントを見る。手の平サイズの小さなクリスタルはあの砂漠の戦いでの臨死体験で母親からもらった。あれは夢ではなかった。実際に自分が持って目覚めたのだから。
「おまえそのクリスタルは捨てて来い」
ヤマトはじろっとにらむ。
「やだ。お母さんの形見だもん」
ポケットに入れるリオン。
ため息をつくヤマト。
「これからどうする?」
デビットが口を開く。
「ジジイに五人でチームを組めとか言われたから一緒に来てくれるか?」
ヤマトは手を差し出す。
「喜んで」
バスチアンは笑みを浮かべ握手をする。
「しょうがないな。ついていくよ」
デビットも手を合わせる。
アイシャとリオンも手を合わせた。
「他にやることねえし、ペテルギウスの司書だからこれから忙しくなるけどいいか?」
ヤマト真剣な顔になる。
地球には戻れないのは確かで他にやることはない。それにあの二人を捕まえても邪神崇拝者や復活を望む者、邪神の眷属群とその魔物たちの退治。やることは星の数ほどある。終わったのではなく今、始まったのだ。
「一緒に行こう。隊長」
リオン、アイシャ、デビット、バスチアンは声をそろえた。
ヤマトは深くうなづいた。
翌日。永久牢獄。
次元のはざまに”永久牢獄”と呼ばれる刑務所はあった。ここに収監されるのは悪名を馳せる大魔術師、強大な魔物、裏切りや寝返ったり邪神崇拝に走った機械生命体たちである。一度入ると出ることは
できなかった。
長い廊下を足早に進むバルベータスとヤマト、カマエルの三人。案内の魔術師に連れられて面会所に入った。
面会所にマーカスがいた。ターバンは巻いておらずマントも羽織っていない。オレンジ色の囚人服を着せられている。
「すげえ無様だな」
わざとらしく言うヤマト。
「君ほどでもないさ」
ニヤニヤ笑うマーカス。
「ここから出ることもできんだろう」
ピシャリと言うバルベータス。
「脱獄したとしても次元空間に放り出され元の場所には戻れない
カマエルは声を低めた。
「私にも仲間はいる。同じ侵入者の仲間がね。私たちが捕まっても他の者がやってくる。我々はあきらめない」
ドスの利いた声で言い返すマーカス。
「おまえに仲間がいるのか紫アメーバ」
ヤマトはからかう。
「宇宙戦艦ヤマト。覚悟しているがいい。我々からは逃れられない。おまえは最大パワーにすると暴走する。そして地獄の門を開けるんだ。それが運命なんだよ。おまえはそのパワーで全部破壊するんだ!!」
マーカスはテーブルをたたいた。
「そんな運命変えてやる!!」
ヤマトは思わずマーカスの胸ぐらをつかむ。
「おまえは地球に見捨てられたんだ。帰る所がないのになぜ奔走する」
「俺にも帰る所も仕事も見つけた」
「君は地球に似た惑星が好きだね。かならず全部飲み込んでやる・・・」
マーカスは最後まで言えなかった。ヤマトの膝蹴りされたからである。
顔を歪めしゃがみこむマーカス。
「私の仲間が代行してくれるだろう。かならず飲み込んでやる」
マーカスは憎しげに言い顔を上げる。
「その時は我々は全力を上げて戦う」
カマエルは強い口調で言う。
「刑務所生活を楽しむんだな」
バルベータスは言った。
「我々はあきらめないぞ!!」
マーカスは叫んだ。面会時間が終わり看守である魔術師が近づきマーカスの腕をつかむ。
この刑務所にいるのは全部魔術師である。それも特別な訓練を受けており魔術や超能力を受け付けない者たちだ。
「ヤマト!覚えてろ!!」
マーカスはもがきながら叫んだ。暴れる彼を部屋から二人の黒マントを羽織った魔術師たちが連れ出していった。
プリマビスタ宮殿の大広間。
広間の一段高い壇上にエルウイン・アン・アントレイ女王陛下と王族関係者がいた。
広間に各惑星の政府関係者や招待客が顔をそろえている。
壇上にひざをつくヤマト、バスチアン、デビットの三人。
「・・・ヤマト。あなたはその力でブルーウオーターの危機を救いました」
エルウイン女王は剣先で交互に肩に触れる。
「バスチアン。デビット。あなた方はその力を使って友を助けました」
エルウイン女王の声が朗々と広間内に響く。
「よってナイトの称号を与えます」
エルウイン女王は執事が持ってきた勲章をヤマト、バスチアン、デビットの三人にかけた。
「よかったね」
リオンはバルベータスにささやいた。
満足げにうなづくバルベータス。
微笑むアイシャ。
「あの砂漠で戦った兵士や隊員、魔術師には一階級の昇進。あの三人には二階級の昇進だそうだ」
ケイオス博士が小声で言う。
「あの砂漠での戦いはよく勝てたと思う」
シド博士はささやき返す。
マーカスとルイスを捕まえたとたんにロボットたちが退却していった。一度攻めて来るとしつこい捕食者がである。ボスである二人を使ったとたんに戦うのをやめた。どうやら捕食者と侵入者は密接につながっているのだろう。
「侵入者と捕食者の関係を調査する必要がありますね」
エリス捜査官が口をはさむ。
「私もそれを不思議に思っていた」
ダグ警部補が言う。
ほとんどの異星人や人間は捕食者の執拗さを知っている。それは幼子でも知っている。一度狙われると連続して襲ってくる。だから残党や斥候を見つけるとまっさきに倒すようにしているのだ。
黙ったままのウインスロップ。
列席者の中には十二評議員もいる。
カマエルはじっとウインスロップをにらむ。
「気になりますか?」
太公望がたずねた。
「あの男はディオゲネス・クラブ”闇内閣”の議長だ。あの戦艦のパワーと遺物を調査に来たかそれ以外の事か。いずれにしても気になると思わぬか」
カマエルはささやいた。
「そうですね。今までおとなしかった秘密機関のスパイたちが動き出しましたね」
太公望が核心にせまる。
ウインスロップ本人も歴戦のスパイで邪神教団の企みを何度か阻止している。でもしょせんはスパイ。片腕は握手で差し出しながらもう一方の手にナイフを隠し持つ連中である。次はどういう手で近づいてくるのだろうか。
「いずれにしても目は離せませんな」
左慈は結論を言った。
三十分後
授与式が終了して宮殿を出るヤマト、バスチアン、デビット、アイシャ、リオンの五人。
まだ宮殿内では記念式典が続いている。
一週間前のサンドウイン砂漠事件で記念式典自体が延期になり授与式に合わせて開催されることになった。あの事件でピラミッドと王家の宝を吹き飛ばしたことはおとがめなしである。
「よかったね。ヤマト。勲章もらえて」
リオンが顔を輝かせる。
「でも勲章はただのお飾りでしかない。あのクソジジイの言っていることもわかる一理はあるかな」
ヤマトはフッと笑う。
「そうなんだ」
納得するリオン。
「傷は治ったの?」
アイシャが聞いた。
「いや治ってない。もう一週間は波動砲は禁止で戦艦に戻っていけないと耳にタコができるほど言われた」
ヤマトは胸をさすりながら言う。
あの戦いのあと丸三日は人型ロボットに変身できずに戦艦姿のままドックにいた。シドやバルベータスにいつ死んでもおかしくないと怒られた。やっと変身できたのは4日目である。でも傷は深い。あの胸甲を着用して今式典に出席しているのだ。
リオンはチラッとクリスタルのペンダントを見る。手の平サイズの小さなクリスタルはあの砂漠の戦いでの臨死体験で母親からもらった。あれは夢ではなかった。実際に自分が持って目覚めたのだから。
「おまえそのクリスタルは捨てて来い」
ヤマトはじろっとにらむ。
「やだ。お母さんの形見だもん」
ポケットに入れるリオン。
ため息をつくヤマト。
「これからどうする?」
デビットが口を開く。
「ジジイに五人でチームを組めとか言われたから一緒に来てくれるか?」
ヤマトは手を差し出す。
「喜んで」
バスチアンは笑みを浮かべ握手をする。
「しょうがないな。ついていくよ」
デビットも手を合わせる。
アイシャとリオンも手を合わせた。
「他にやることねえし、ペテルギウスの司書だからこれから忙しくなるけどいいか?」
ヤマト真剣な顔になる。
地球には戻れないのは確かで他にやることはない。それにあの二人を捕まえても邪神崇拝者や復活を望む者、邪神の眷属群とその魔物たちの退治。やることは星の数ほどある。終わったのではなく今、始まったのだ。
「一緒に行こう。隊長」
リオン、アイシャ、デビット、バスチアンは声をそろえた。
ヤマトは深くうなづいた。
翌日。永久牢獄。
次元のはざまに”永久牢獄”と呼ばれる刑務所はあった。ここに収監されるのは悪名を馳せる大魔術師、強大な魔物、裏切りや寝返ったり邪神崇拝に走った機械生命体たちである。一度入ると出ることは
できなかった。
長い廊下を足早に進むバルベータスとヤマト、カマエルの三人。案内の魔術師に連れられて面会所に入った。
面会所にマーカスがいた。ターバンは巻いておらずマントも羽織っていない。オレンジ色の囚人服を着せられている。
「すげえ無様だな」
わざとらしく言うヤマト。
「君ほどでもないさ」
ニヤニヤ笑うマーカス。
「ここから出ることもできんだろう」
ピシャリと言うバルベータス。
「脱獄したとしても次元空間に放り出され元の場所には戻れない
カマエルは声を低めた。
「私にも仲間はいる。同じ侵入者の仲間がね。私たちが捕まっても他の者がやってくる。我々はあきらめない」
ドスの利いた声で言い返すマーカス。
「おまえに仲間がいるのか紫アメーバ」
ヤマトはからかう。
「宇宙戦艦ヤマト。覚悟しているがいい。我々からは逃れられない。おまえは最大パワーにすると暴走する。そして地獄の門を開けるんだ。それが運命なんだよ。おまえはそのパワーで全部破壊するんだ!!」
マーカスはテーブルをたたいた。
「そんな運命変えてやる!!」
ヤマトは思わずマーカスの胸ぐらをつかむ。
「おまえは地球に見捨てられたんだ。帰る所がないのになぜ奔走する」
「俺にも帰る所も仕事も見つけた」
「君は地球に似た惑星が好きだね。かならず全部飲み込んでやる・・・」
マーカスは最後まで言えなかった。ヤマトの膝蹴りされたからである。
顔を歪めしゃがみこむマーカス。
「私の仲間が代行してくれるだろう。かならず飲み込んでやる」
マーカスは憎しげに言い顔を上げる。
「その時は我々は全力を上げて戦う」
カマエルは強い口調で言う。
「刑務所生活を楽しむんだな」
バルベータスは言った。
「我々はあきらめないぞ!!」
マーカスは叫んだ。面会時間が終わり看守である魔術師が近づきマーカスの腕をつかむ。
この刑務所にいるのは全部魔術師である。それも特別な訓練を受けており魔術や超能力を受け付けない者たちだ。
「ヤマト!覚えてろ!!」
マーカスはもがきながら叫んだ。暴れる彼を部屋から二人の黒マントを羽織った魔術師たちが連れ出していった。
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